”慢性頭痛治療”はまず「自然治癒力を高める」ことです | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 これまで、慢性頭痛の発症の経過は以下のように述べました。


   慢性頭痛の発症過程
    
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12289601731.html

 
 これ以外に、以下を参考にして下さい。


「自然治癒力」の役割
   
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12259460321.html


ホメオスターシスからみた慢性頭痛
 
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290059027.html

 

ホメオスターシス(自然治癒力)と慢性頭痛
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12245533632.html


健康を維持するためには・・ 自然治癒力について
 
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12280637285.html


慢性頭痛の基本骨格となる「体の歪み(ストレートネック)」
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12289574446.html


 以上のように、慢性頭痛の発症の起点となるものは、私達が日常的に感じる極く軽度の頭痛(「国際頭痛分類 第3版β版」では、緊張型頭痛に相当するものです)です。

 この頭痛は、前屈みの姿勢を強要される生活環境とホメオスターシス(自然治癒力)の乱れが原因となります。

 今回は、ホメオスターシス(自然治癒力)の乱れについて述べます。
 

ホメオスターシス(自然治癒力)とは・・

 
 先述のように、「ホメオスターシス三角」を形成する3つのなかの、自律神経系の調節には、”セロトニン神経系”が関与し、内分泌系は”ホルモン”と”生理活性物質”が関与し、免疫系には”腸内環境”が重要な位置を占めています。

 
 ”セロトニン神経系”の機能低下に、生活習慣の不規則・ストレス・生理周期や、“小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”をとり続け、“運動不足”が重なると「脳内セロトニンの低下」が引き起こされてくることになります。
  内分泌ホルモンに相当する”生理活性物質”のひとつのエイコサノイドは、必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6で作られ、この摂取バランスがよくないと、局所ホルモンのエイコサノイド・プロスタグランジンのバランスを乱すことになります。
 必須脂肪酸は生体膜(細胞膜)を構成しており、オメガ3とオメガ6の摂取バランスがよくないと、ミトコンドリアの機能・セロトニン神経系の機能にも影響を及ぼし、結果的に、細胞機能のバランスを欠くことになります。
 

 ”腸内環境”は、欧米型の食事に偏り、肉や脂肪・砂糖などを大量に摂取すると、間違いなく腸内環境は悪化します。
 また「ストレス」や「過労」も腸内環境に深刻な影響を与えます。「運動不足」も問題です。さらには「抗生物質」などの化学薬剤も、腸内細菌に決定的なダメージを与えます。

 
 このように、「ホメオスターシス三角」を構成する”この3つ”は、生活習慣とくに食生活・ストレスによって影響を受けています。
  このように、複雑な多くの要因、とくに食事の影響が極めて大きいことを忘れてはなりません。


 このホメオスターシス(自然治癒力)の乱れをもたらす最大の要因は、ストレスにあります。


慢性頭痛へのストレスの影響
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12289517890.html


ストレスと慢性頭痛
 
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12281855442.html

 

 

 このため、自然治癒力を高めるためには、「ホメオスターシス三角」を構成する”この3つ”を「健全化」させておくことが重要になり、特に食生活に配慮することが大切になってきます。

 ストレス対策も必要になってきます。
 

 「ホメオスターシス三角」を形成する3つのなかの”一角”に問題を生じてくれば、極く軽度の頭痛が出現してくることになります。
  そして、これに更に、新たに”別の一角”の要因が加わればさらに頭痛の程度も増強してきます。
  最終的に、この”三角”とも全てに問題が起きることによって「ホメオスターシス三角」が崩壊することに至り、難治の”慢性頭痛”を発症させます。
 

 このように、「ホメオスターシス三角」を構成する”この3つ”は、生活習慣とくに食生活・ストレスによって影響を受けています。
   このように、複雑な多くの要因、とくに食事の影響が極めて大きいことを忘れてはなりません。
  このため、自然治癒力を高めるためには、「ホメオスターシス三角」を構成する”この3つ”を「健全化」させておくことが重要になり、特に食生活に配慮することが大切になってきます。
 

 このため、自然治癒力を高めるためには
 

   1.自律神経を整えること
   2.必須脂肪酸の摂取バランスをとること
   3.腸内環境を整えること

 

 以上の3つが重要になってきます。


 これら3つの要因を健全化させるためには、これまで以下の記事で明らかにしておりました。こちらをご覧下さい。


1.自律神経を整えるためには・・

 
自律神経を整えるためには???・・
   
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12076580259.html


自律神経の役割
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12258910081.html


2.必須脂肪酸の摂取バランスをとるためには・・


脂質の役割
  
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12258409353.html


食事の摂り方と健康 その5 「脂質」
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12282762137.html


3.腸内環境を整えるためには・・


腸内環境の役割
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12258376444.html


ミトコンドリアと腸内環境
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12173807992.html


片頭痛とミトコンドリア その14 腸内環境
  
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12285877233.html


食事の摂り方と健康 その8 「腸内細菌の重要性」
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12282777022.html


食事の摂り方と健康 その7 「食物繊維」
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12282774728.html


 このように、日常的に感じる極く軽度の頭痛の段階から、セロトニン神経系、必須脂肪酸(オメガ3とオメガ6の摂取バランス)、腸内環境に対して、適切に対処されませんと、この後、さらに有害物質の摂取の問題、デトックス、インスリン過剰分泌の問題が加わることによって、「酸化ストレス・炎症体質」を形成することとなり、片頭痛体質の基盤を作ってくることになります。


有害物質の摂取の問題、デトックス


有害物質でエネルギー代謝が低下する
  
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290963705.html

 

片頭痛とミトコンドリア その13 有害物質
 
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12285871310.html

 

デトックスの役割
 
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12258615695.html


インスリン過剰分泌


食事の摂り方と健康 その1 早食い・ドカ喰いの弊害
 
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12282684863.html


食事の摂り方と健康 その2 過食の弊害
 
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12282700963.html

 

 以上のように、私達が日常的に感じる極く軽度の頭痛(緊張型頭痛)の段階から適切に対処しなくてはなりません。これを軽く考えれば後々、重大なことが起きてきます。


薬剤乱用頭痛


 このような要因を意識することなく、市販の鎮痛薬を頻回に服用していますと、こうした鎮痛薬は、人体にとっては害(有害なもの)になり、これらを解毒する際に、活性酸素が発生し、このためにミトコンドリアの働きを悪くさせることになります。
 さらに、これら薬剤はいずれも”化学的ストレス”となって、脳内セロトニンを低下させ、痛みの閾値を下げるため痛みを感じやすくさせることになり、薬剤乱用頭痛を引き起こしてくることになります。


 このようにして、ミトコンドリアの働きを悪くさせ、脳内セロトニンを低下させることの2つが関与して、「薬剤乱用頭痛」を引き起こし、頭痛薬(市販の鎮痛薬)によって、かえって頭痛をひどくさせる原因になってきますので注意が必要です。
 

 このため、「日常的に感じる極く軽度の頭痛」に対して、日常的にテレビで宣伝される通りに、市販の鎮痛薬を服用し、これまで述べてきましたような慢性頭痛の要因を念頭におくことなく、お茶を濁しておれば、必然的に、頭痛は着実に増悪の”みちすじ”を辿ることになります。
 ここに、ご家族に片頭痛持ちの方がいらっしゃれば、確実に「片頭痛」へと移行していくことになってしまいます。
 すなわち、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛から、ミトコンドリアの働きの悪さという”遺伝素因”を基盤として、これまで述べてきましたような「健康的な生活」を送ることを阻害する生活環境および生活習慣が次々に追加されることによって、最終的に「酸化ストレス・炎症体質」が形成されることによって、片頭痛へと進展していくものです。このような「酸化ストレス・炎症体質」はこれまで述べましたように、長い間の生活習慣などにより起こるため、特効薬を飲んだからといって直ぐに治るようなものではありませんし、特効薬などはありません。

 

頭痛治療は、”薬剤乱用頭痛との戦い”
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12161797660.html


薬剤乱用頭痛
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12001717107.html

 

 

 「酸化ストレス・炎症体質」その1
   
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12289764453.html


「酸化ストレス・炎症体質」その2
  
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12289765984.html

 

 

 これまでも述べて来ましたように、専門家には、このような「ホメオスターシス(自然治癒力)」や「体の歪み(ストレートネック)」といった概念がまったく存在しませんし、このため日常的に感じる極く軽度の頭痛(「国際頭痛分類 第3版β版」でいう緊張型頭痛のことです)の原因はまったく不明とされ、この頭痛そのものを全く無視されています。

 そして、このような「日常的に感じる極く軽度の頭痛」に対して、市販の鎮痛薬を服用することに関しては警告すら発することはありません。こうしたことを背景にして、私達は、こうした頭痛に市販の鎮痛薬を服用することに何ら抵抗感はなく、当然のごとく服用しています。

 このようにして、「日常的に感じる極く軽度の頭痛(緊張型頭痛)」から片頭痛へとフリーパスで移行させることになります。

 こうしたことが、市販の鎮痛薬さらにトリプタン製剤(最近では、後発品を販売されるメーカーが極めて多くなりましたが・・)の製薬メーカーを共に潤わす根源となり、お互い持ちつ持たれつの関係が継続することになり、万々歳ということになっています。

 このような現実を私達は直視する必要があります。