これまで、ミトコンドリアが慢性頭痛さらに片頭痛とどのように関与し、ミトコンドリアそのものがどのような特性をもっているのかを下記の記事によって明らかにしてきました。
ミトコンドリアと片頭痛
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290377835.html
慢性頭痛におけるミトコンドリアの役割
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290415320.html
ミトコンドリアは「生命エネルギーの製造工場」
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290473127.html
細胞内のエネルギー産生の仕組み
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290495989.html
運動不足、食べ過ぎはよくありません
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290689534.html
カロリー制限をしていると・・アディポネクチンの関与
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290691325.html
糖分の摂りすぎは高血糖のもとです・・AGEとの関連
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290694293.html
鉄分不足の貧血が片頭痛を引き起こす!?
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290720483.html
有害物質でエネルギー代謝が低下する
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290963705.html
ミトコンドリアと糖質制限
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290972254.html
ミトコンドリアとマグネシウム
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290982481.html
脂質はミトコンドリアの膜構造を構成します
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290991062.html
成長ホルモンとミトコンドリア
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291011830.html
片頭痛は”遺伝的疾患”???
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291043613.html
ミトコンドリアDNAは活性酸素によって傷つきやすい
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291047747.html
その「ミトコンドリア」についての総説は以下のように示されます。
ミトコンドリア http://taku1902.jp/sub532.pdf
http://taku1902.jp/sub449.pdf
そして、片頭痛は慢性頭痛のなかで以下のような位置を占め、どのような頭痛なのかを、以下のファイルで明確に致しました。
慢性頭痛とは http://taku1902.jp/sub520.pdf
すなわち、片頭痛とは以下のように要約されます。
”脳のなかに異常のない”「慢性頭痛(一次性頭痛)」は、東洋医学でいう”未病”の段階にあり、すなわち健康と病気の中間に位置しており、この”未病”は本来、生活習慣の問題点から引き起こされ、ここから病気・難治性の頭痛へと進展するものです。
このような意味合いから、”未病”の段階にある、慢性頭痛とは「健康的な生活」を送ることを阻害する”生活習慣”に根本的な原因があります。
そして、緊張型頭痛と片頭痛の基本的な相違点は、ミトコンドリアの活性低下という遺伝素因の有無だけでしかありません。
片頭痛は”ミトコンドリアの活性低下”という「遺伝素因」をもとに、生まれてから諸々のミトコンドリアの働きを悪くする要因が追加されることによって、さらにミトコンドリアの機能を低下させることによって起きてくる頭痛です。この”ミトコンドリアの活性低下”はミトコンドリアDNAによって先祖代々継承され、生活環境および生活習慣により悪化してきます。
すなわち、生活環境によって生み出された活性酸素および有害物質などの外部の生活環境要因に、食生活上の問題点、マグネシウム不足・必須脂肪酸(オメガ3とオメガ6)の摂取のアンバランス・鉄不足・抗酸化食品の摂取不足・過食に、睡眠不足や運動不足や不規則な生活などの生活習慣が加わって、ミトコンドリアの機能は低下してきます。
このようなミトコンドリアの機能を低下させる要因を取り除かない生活を送ることによって、「酸化ストレス・炎症体質」が形成されてきます。
ここに先述したような「脳過敏」を来す要因3つが次々と追加されることによって、”日常的に感じる極く軽度の頭痛”を出発点として、緊張型頭痛から、片頭痛へと進展していくものです。
最も、卑近な例を挙げれば、日常的に感じる極く軽度の頭痛に対して、市販の鎮痛薬を繰り返して服用することによって、ミトコンドリアの機能を低下させ、さらに脳内セロトニンを低下させることによって薬剤乱用頭痛を併発させてくることになります。市販の鎮痛薬という”薬剤”が原因となった「後天性ミトコンドリア病」を作る典型例を示していることになります。
ここにミトコンドリアの活性低下という”遺伝素因”があれば、当然のこととして片頭痛を発症してくるということです。
片頭痛は”未病”の領域にあり、ミトコンドリアの活性低下という”遺伝素因”を基にして、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛を起点として、さまざまな生活習慣の問題点が重なることによって「いろいろな段階の片頭痛」へと進行し最終的に「慢性片頭痛」という難治な段階に至ることになります。このように進行性疾患です。
ミトコンドリアを弱らせる要因
http://taku1902.jp/sub521.pdf