西暦2041年の世界野球情勢を妄想してみた(国際移籍編) | 欧州野球狂の詩

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日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

 この記事はシリーズものです。前回までの分をまだお読みになっていない方は、以下のリンクからどうぞ。
ヨーロッパ編:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10826622746.html
アジア編:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10827462210.html
北中米編:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10833427632.html
南米・オセアニア編:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10834924116.html
アフリカ編:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10836179258.html

WBC編:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10837757482.html

その他国際大会編:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10837782782.html

日本編その1:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10839257000.html

日本編その2:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10841351628.html

脳内日本代表野手編:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10842036439.html

脳内日本代表投手編:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10844264327.html


 今回を含め、残り2回となる2041年の野球シリーズ。今回は国際移籍編です。現状、海外移籍するケースとしてはFA、ポスティングシステム、自由契約・戦力外通告を経ての海外挑戦、近隣諸国での活躍を評価されての引き抜き(ヨーロッパリーグに多い)などがありますが、やはりプロレベルを統括する組織がないため、サッカー界などと比べると、必ずしも整備されているとは言い難い現状があります。では、俺の頭の中の西暦2041年では、果たしてどうなっているのか?国際野球ファンからすると、やはり興味関心の度合いも高いであろうこの話題を、取り上げてみたいと思います。


1.選手移籍の管轄

 各国内リーグ内での選手移籍については、原則としてリーグ統括団体が公示や監視を行い、何らかのトラブルが起きた場合は、IABAとスポーツ仲裁裁判所にリーグ機構が通報し、判断を仰ぐ。国境をまたいでの移籍に関しては、IABAが公示や監視を行う。また、国内移籍は11月1日から翌7月30日までの間、国際移籍は11月1日(FAは14日)から翌1月31日までの間にしか行うことができない。


2.国際フリーエージェント権を行使しての移籍

 通称は国際FA。通常、一軍登録150日を1年として6年間で取得可能(世界中すべてのリーグにおける統一ルール)。この権利を取得した選手は、元の所属球団も含め、IABAが公認・管轄する世界中すべてのリーグに所属する球団への移籍が可能になる。


移籍の手順

1)FA権取得条件を満たした選手が、FA権行使を表明する。

2)当該選手の所属球団が加盟するリーグ機構が、それ以外の選手も含めた移籍可能選手リストをIABAに対して提出。11月1日に、全ての提出されたリストが、IABA及び各国リーグ機構から公示される。

3)リストに載っている選手に対し、入団交渉を行う意思のある球団は、公示から2週間以内にその旨をIABAに通告したうえで、11月14日午前0時から、翌1月31日午後23時59分までの期間に、その選手に対する条件提示などを行う。

4)入団で合意した場合、選手を獲得した球団は、次の手段の中から1つを選んで、当該選手の元の所属球団に対する補償を行う。

(1)その選手の年俸の1.5倍の金額を支払う(支払いは米ドル建てとする)。

(2)事前にIABAが個々の選手について、過去2年間の成績から区分したランク分けに応じて、自軍の選手を元の所属球団に対して供出する。

A:同等クラスの一軍選手1人以上を含む3人

B:一軍選手1人以上を含む2人

C:一軍選手1人もしくはマイナー選手2人

ランクなし:任意の選手1人

5)交渉を行ったすべての球団と入団で合意しなかった場合、当該選手は元の所属球団でプレーする。


3.国際トレードを利用しての移籍

 複数のIABA公認のリーグ機構に属する球団の間で、選手のトレードを行う。1回のトレードに参画する球団の数に制限はない(三角トレードや四角トレードなどもOK)が、それぞれにつき1か国から1球団しか参画することはできない。


移籍の手順

1)トレードを希望する球団が、それぞれのリーグ機構を通じてIABAにその旨を通告する。この際、トレードに携わるすべての球団が、それぞれ通告を行わなければならない。

2)IABAの承認を受けてから、各球団は2週間以内にそれぞれ移籍に関する交渉を取りまとめたうえで、IABA側から指定された代表球団1つが、交渉結果と移籍の内容をIABAに対して通告する。

3)IABAは通告内容をただちに各国リーグに対して公示し、選手は公示から2週間以内に移籍を完了する。


4.戦力外通告、自由契約を経ての移籍、ポスティングシステム

 戦力外通告、自由契約、ポスティングシステムによる移籍は、共に制度としては廃止されている(球団との契約が切れた選手は、すべてFAの扱いとなるため)。


 次回は、いよいよこのシリーズのラストとなります。テーマが何になるかって?それは…、次回のお楽しみということにしておきましょうかね。乞うご期待。