西暦2041年の世界野球情勢を妄想してみた(北中米編) | 欧州野球狂の詩

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日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

 ヨーロッパ編とアジア編の続きです。まだお読みになっていない方は、以下のリンクからどうぞ。

ヨーロッパ編:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10826622746.html

アジア編:http://ameblo.jp/systemr1851/entry-10827462210.html


 地震もあって、ずいぶん久しぶりな印象になってしまった「2041年の野球界」シリーズ。今日は北中米編です。2041年は、今からちょうど30年後とキリがいいだけではなく、順当ならば第10回WBCが開催される年でもあります。果たして、そのころのWBCは、いったいどのような姿をしているんでしょうかねぇ?


(1)アメリカ代表

 かつては国内シーズン最優先で、代表チームにベストメンバーは送り込んでいなかったが、2017年度までまさかの4大会連続でファイナリストにすらなれず、さすがに批判が高まって方針を転換。「短期決戦で勝つための代表チーム」を派遣するようになった。プレースタイル自体は現代とほぼ同じビッグボール仕様だが、控えには小技要員やユーティリティー、代打の切り札なども揃え、あらゆるカードを切れる体制を作っている。かつて悪名高かったドーピング問題は一掃された。この年のWBC王者。


(2)カナダ代表

 MLBやヨーロッパ、そして復活したCBL(カナディアン・ベースボールリーグ)でプレーする選手で構成。これまた典型的なビッグボールスタイルで、パワーではアメリカにも引けを取らない。投手陣では、パワーピッチャーよりも技巧派が目立つ。MLBとCBLの王者同士で「北米シリーズ」を毎年実施しており、WBCでの米加戦とともに黄金カードとなっている。クラブレベルでは五分五分ながら、代表戦ではアメリカにやや押されているため、巻き返しをひそかに狙っている。左打ちの多さも相変わらず。


(3)メキシコ代表

 一大会ごとに、ぎりぎりのところでのシード入り、シード落ちを繰り返す国。ただし決して弱いわけではなく、次回シード権を獲得した大会では、コンスタントに結果を残している。顔ぶれはメジャーリーガーが5割、プレーレベルもAAA認定に追いついてきたメキシカンリーグ出身者が3割、ヨーロッパや日本でプレーする選手が2割。このチームもまた長打力が特徴的であり、特に高地フォロソルでは恐ろしいほどの威力を発揮する。投手陣の層の薄さが、上位進出に向けた課題。


(4)キューバ代表

 かつては政治的な問題から、アメリカとは敵国同志だったが、中国同様社会主義体制が崩壊し親米に。国内リーグもプロ化され、かつてはありえなかったキューバ人メジャーリーガーの代表入りも、至極当たり前になっている。国際大会重視の姿勢も変わらないものの、主にヨーロッパ諸国が多数台頭してきたことから、相対的に往年ほどの力を失いつつあり、内心かなり焦りを感じている。それでも依然として、強豪国であることに間違いはなく、パワフルでダイナミックなプレースタイルも健在。


(5)キュラソー代表

 以前は「オランダ代表の事実上の二軍」などと揶揄されていたが、現在はオランダが本土組でほぼ選手を賄えるようになってきたため、常設チームとして独自色を強めている。キュラソー出身者には、オランダとキュラソーのいずれかでプレーできる選択権があり、兄弟がそれぞれ別の代表でプレーする場合もある。そこそこの投手力と、粗っぽいながらも気が抜けない長打力、華やかだがやらかしも多い守備が特徴で、良くも悪くも典型的なカリブ野球を体現。オランダとは毎年強化試合を戦っている。


(6)その他

 パナマ、ニカラグア、バハマ、ジャマイカなど。