可愛い障害動物の絵本・漫画 1995、2006、2008年 | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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このアート(?)は、取り扱い注意系なので、慎重に心してやらないといけない。


私のアートをよくご存知の方は、私が「取り扱い注意系作家」であるという事を

よく知っています。

私が、美術界から無視される理由の一つにこれがあるのではないかと

疑っていたりします。

会田さんやその取り巻きの若手作家達は、

私の事を「核弾頭」「会田誠以上に危険な作家」等と呼んでいるようです。

遠藤一郎くんからそう聞かされました。

「取り扱い注意系作家」と言えば会田誠ですけど、実は、

私は会田誠から全く影響を受けていません。

偶然方向性が似てしまったのです。

「類友」みたいな感じで知り合ってしまったわけですが。

・・・前置きはこの位にしましょう。


○思いついた背景

絵本の動物キャラクターをそのまんま人間にするアートの記事でも軽く触れたが、

障害者を可愛い動物キャラクターにして絵本に登場させるアイデアを

1995年頃に思いついたきっかけというのは、世の中の「建前」「偽善」「大人の事情」

といったものに対して激しい嫌悪感を抱いた事がきっかけで、

それを象徴した「デペイズマン」の手法を自力で思いついたからというのと、

友人にアングラに詳しいのがいて、アングラから多大な影響を受けたというのがある。

その友人から、高校生の時、「奥崎謙三」「ゆきゆきて神軍」

「アレハンドロ・ホドロフスキー」「エル・トポ」「ホーリーマウンテン」「根本敬」

「ジョン・ウォーターズ」等を教えられた。


アングラに嵌まった訳は、「建前」「偽善」に対する嫌悪感と直結していると思う。

要は、社会が「臭いものに蓋」したものたちだからだ。

社会の裏側系も、ある意味社会の一員だ。

でも、タブー視されていて、表立って皆言いたがらない。言えない。言うと後ろ指差される。

永井豪ではないけど、納得の行かないタブーに対しては、それを壊したくてしょうがない。


○矛盾を突く!!

「社会的弱者」とか「社会的マイノリティ」に対しては、皆腫れ物扱いして、

一般の人は触れたがらない。

迂闊に触れようものなら、攻撃される危険性がある。

でも、これって、おかしくないか?

「平等」「多文化共生」等と言いながら、何か気に入らないとすぐ「差別だ!!」と騒ぐ。

真面目な批判もまともに受け付けてくれない。

怖いよね。正直。

気軽にものが言える状態が「平等」ではないのか?

ご機嫌伺っている状態は、どう考えても「逆差別」だ。


ネット某所で、

「知り合いの障害者が、弱者だ可哀想だって過剰に保護され過ぎるのが嫌だと言っていた」

「俺在日だけど、一部が騒いでるのを、

さも全体がそう騒いでる様な印象をマスメディアが報道して凄く迷惑だ!!」

という感じの内容の書き込みを見た事がある

(いつごろの何処に書いてあったかは、プライバシーの問題で言えない)。

もし私が当事者だったら、全く同じ事を考えていただろう。


「弱者」「マイノリティ」というのが、「水戸黄門の印籠」状態になっている。

こういった「腫れ」を引かしたい!!

「弱者」「マイノリティ」に、気軽に接したり出来る空気を作りたい!!


表立って言えない状況を作り出したって、差別なんか無くならない。

逆に裏側で増殖するだろう。状況が酷くなるだろう。

匿名のネット掲示板の書き込みがそれを物語っている。


○絵本「ひぽたくんのおつかい」(2006,未完)

2006年に、知的障害を持ったカバが、

級友が働いてるパン屋までおつかいに行く途中、

様々な社会的少数派の人(というか、動物)と出会って色々とお話を聞くという絵本

の制作をしていたのだが、途中で「文化の自給自足」の制作に切り替えてしまい、

現在未完の侭制作が止まっている。


○漫画「ハンディキャップアニマルフレンズ」(2008)

美術家同士の印刷物交換会用に、急遽制作。

可愛い動物障害者の沢山出てくる漫画は、私が最初と思われる。

「ハッピーツリーフレンズ」にも、両手の無いビーバーや盲目のモグラが出てくるけど、

実は、このフラッシュを知ったのはつい最近で、友人から教えられたのだった。

この友人がいなかったら、多分一生「ハッピーツリーフレンズ」の事を

知らない侭だったと思う。


まず、誰も描かないからというのもあるけど、漫画とかドラマ等の世界で、

特に必要性がないと全く障害者が出てこないという事に不自然さを感じた。

とは言っても、一般的に作り手はそこまで意識しないから、当たり前ではあるけど。

でも、当事者や家族に障害者のいる方にとっては、一般的なのだ。


私のこの試み、障害者に見せたらどう思うだろうか?

「余計な事してくれるな!!」と思う人もいるだろうし、

「面白いね!!」と言ってくれる人もいるだろう。人それぞれだろう。

でも、腫れ物扱いして封じ込めたり「差別だ!!」と騒ぐ等といった、

偽善っぽい真似はされたくない。

「障害者プロレス」なんかは、逆に見て貰いたくてしょうがないのに、

「見せるのは可哀想」とかいう健常者の勝手な思い込みで弾圧された、

という話はよく知られている。


一番の目的は、妙に「可哀想」とか「助けたい」とか、変に気遣いするのではなく、

自然体で障害を持っている方に接する事が出来る様な空気を広めたいと思っているからだ。

誰がそういった風潮を広めたのかは知らないが、

「障害者は皆心が天使のようだ」みたいな言説を聞いた事がある。

何となくそういう風潮が漂っている。

恐らく、体の障害を持つ事で、人の心の痛みを知っているからだという事なのだろう。

でも、そうと決め付ける根拠は無いだろう。

性格の悪い障害者だっているだろう。


この試み、やっていいものなのかどうか、正直悩んだりはした。

でも、別に障害者を貶める様な内容は描いていない。

逆に、前向きで明るい内容に描いている。

漫画に障害者が出てくる時、大抵余り明るい感じに描かれているのを見た事が無い

(とは言っても、滅多に見ないので、よく知らないけど)。

私は、障害を持っているからこそ、逆に敢えて躍動感溢れるノリノリの感じに描いた。

これは、一種の実験です。良いイメージを出せるのではないかという。


一番いいのは、私が敢えてこういったものをわざわざ描かなくていい状態なんです。

世間に蔓延っている歪んだ人権意識に一石を投じたいという一念で描きました。


まあでも、絶対にメジャーにはなれない。


【登場人物】

・サイティ Sighty

リーダーのネコ。右目は無いが、広い視野で物事を見る事ができる。

・スクイル Squil

ビーバー。左腕は無いが、手先が器用。

・リーピー Leapy

ウサギ。右足は無いが、場を盛り上げたり、ジャンプするのが好き。

・ダヴニー Doveny

ネズミ。知的に障害を持つが、繊細で優しい心を持つ。

・オウルズ Auls

イヌ。首から下はまともに動かないけど、頭の回転は速く、口も達者。

・アスパー Asper

ハムスター。慣用句、諺、譬えを、言葉そのままに受け取ってしまう。

場の空気も、人の気持ちも察する事が出来ない。

でも天才で、凄い発明をする。


画像は表紙絵で、アスパーだけ描かれていない(B5ケント・アクリル)。


ハンディキャップアニマルフレンズ

私は、「セラチョゴリ」(セーラー服+チマチョゴリ)等の韓国をネタにしたアート作品も

作っているのだが、これも、腫れ物を引かせたいと思っているからだ。

韓国が今のところまだタブーになっていて、気軽に話せる状態では無いからね。

誉める以外は許さないという(別の機会に紹介します)。


○現代版特高警察

人権擁護法案って知ってます?

聞こえはいいですけど、実態は「治安維持法」「思想警察」ですよ。

マスコミは殆ど報道しません(『週刊新潮』くらいか)。

http://wiki.livedoor.jp/pinhu365/d/FrontPage

http://blog.livedoor.jp/monster_00/

http://08.mbsp.jp/houan18/

http://www.geocities.jp/kaniku4/

http://blog.livedoor.jp/no_gestapo/

http://hp.kutikomi.net/9206yuki/?n=page4

http://zinkenvip.fc2web.com/

http://vitaminress.hp.infoseek.co.jp/jinken.html

http://blog.goo.ne.jp/jinken110

この法案が可決されたら、会田誠とか永井豪とか、軒並み駄目になるでしょう。

「殺害塩化ビニール」は当然だろうな・・・。

ファンの方々は、反対しましょうね。




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