Critical Parody of Lilo and Stitch(歯痒さ解消シリーズ) | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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以前から気になっていた「納得のいかないもの」を、

「納得行く様に」作品に仕上げる事ができました。


まあ、この手のタイプの絵は初めてなので、色々と誤魔化しがあるかも知れませんが、

まあ、ご愛嬌という事で。


元々「歯痒さ解消シリーズ」というのは、

クラシック音楽のどう考えてもダメダメなオーケストレーションを、

納得行く様に改変するアートだったのですが、

音楽に限定せずに様々な「納得の行かないもの」を「納得行く様に」改変するアートに

変更する事にしました。





さて、本題です。


私は、ディズニーの「或る描写」に物凄い納得の行かないものを感じておりました。

それは、「アジア人の描写」です。

皆、同じ様に「離れたツリ目」「張ったエラ」「突き出た頬骨」みたいな感じで

描いているのです。


ムーラン(1998年)なら分からないでもない。

というか、今改めてムーランを観て見たら、そんなに悪くない描写でした。

結構理想的かも。

でも、ポカホンタス(1995年)の描写はちょっと納得いかない。

彼女の肖像画は、生前のも死後に描かれたものも含めて幾つか見ましたけど、

そんなに違和感は感じませんでした。

でも、ディズニー版は、何故そこまで目を離れさすの?

ネイティヴアメリカンは縄文人がルーツなのではないか?といった説がありますが、

確かに実物を見ると、やや「濃い目」ではあります。

だから、ポカホンタスを「ノッペリ顔」に描く事にはちょっと抵抗があります。

もっと酷いのは、リロアンドスティッチ(2002年)に出てくるハワイ人の描写。

顔立ち全然違うだろっつうの!!







○ディズニーのアジア人描写の「何故?」を勝手に考察する

恐らくですが、欧米人は、アジア人を皆ノッペリ顔と大雑把にステレオタイプ的に

認識しているんだと思います。


我々アジア人は、同じアジア人でも、「ノッペリ顔」から「濃い目の顔」まで、

区別が付きます。


でも、一般的な欧米人は、そこまで意識していないんでしょう。

欧米人が日本と中国を混同して誤解していたのをよく見たことがあります。

欧米のテレビ番組に日本人が出てきた時、何故か銅鑼が鳴ったり。

ネットの発達した現在、いい加減もう誤解はしてないだろうな?


ディズニーだけとは限りません。

ゴーギャン(1848-1903)の描くタヒチ人女性の顔も、何故か皆宮澤賢治の様な顔に

描いています(否、『3人のタヒチ人』《1899年》は、そうでもないか)。

本当にそう見えるのかよ!!


逆に考えると分かり易い!!


我々日本人の欧米人に対するビジュアルイメージは、

大雑把に言って「目が大きい」「鼻が高い」「彫りが深い」ではないかと思います。

でも、よーく観察してみましょう。

白人にも、「細い目」「低い鼻」はいるのです。

皆「美形」とは限りません。


黒人だって、大きい目もいれば小さい目もいる。分厚い唇も薄い唇もいる。


我々だって、固定観念を持っているんです。








○本来のハワイ人的な顔に変換する試み

とは言うものの、やはり、我々の目から見ればどう考えても「濃い目の顔」をしている

「ハワイ人」の顔を「ノッペリ顔」に描いている「リロスティ」(勝手に名前を省略しました)

に対する納得の行かない気持ちから、勝手に「本来はこう描写するべきだ!!」

と思っている「リロ」の姿を描いてみました。


100歩譲って、目を細くするのは許せるにしても、目が思いっきり離れているのは、

どう考えてもおかしいだろ!!

(否、興奮しちゃいけない)


どう見たら、ハワイ人の目が離れている様に見えるのだろう?


理論とステージ


タイトルは

「理論とステージ」(LILON《THEORY》 AND STAGE《BUTAI》)

と名付けました。

下らないシャレです(アクリル絵具・B5)。

リロ(LILO)を理論(LILON, THEORY)に、スティッチ(STITCH)を

ステージ(舞台, STAGE)にしました。

如何にも学術論文みたいな無味乾燥なタイトルにする事で、皮肉度をUPさせました。


この調子で、リロの姉も、その恋人も、ポカホンタスも、本来の濃い目な顔に勝手に

改変させて行きたいと思います。







○著作権的には・・・

顔付きは思いっきりリロとは掛け離れているので、もし全くの別人として、

名前やタイトルも全然違ったものにすれば、例えば、

勝手に売り出したとしても問題は無いと思います。

著作権にうるさいディズニーとはいえね。

まあ、私自身、売る気が無いというか、売れないでしょうけど。

要は、アールブリュットみたいに、自分が納得する為に描いているだけなんですけどね。







○署名について

2000年に描いた「ディズニー動物キャラ人間化計画の時もそうですが、

ディズニーをパロったネタの時は「WOTSKA SATOLU」という風に、

ウォーツカ」という名前にしています。







○追記

もの凄い奇遇なんですが、私がこの記事を上げるたった3日前に、

Yahoo!知恵袋で、私と似た様な疑問を述べている方がおられました。

厳密に言えば、「スティッチのどこが可愛いのか?」なんですけど、

確かに私もちょっと思っていました。

でも、それよりも「何で本来濃い目の顔したハワイ人をノッペリ顔に描くのか?」

という疑問の方が勝っていて余り気にしていませんでした。

回答の中には、リロを不細工だと仰っている方もいました。

所で、リロとスティッチって、鼻の形や目の位置などがとても似ているなあと

思うんですけど。

それって、意識してそうしたのか?訊いてみたい。

(2008年6月5日追記)

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1416717904








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