このシーズンになると学生から就職活動の相談を受けることが多い。
会社選びや面接テクニックなど、色々な相談があるが、
よくよく話を聞いてみると、
「自分のやりたいことがよくわからない」
と思っている学生が案外多い。
自分も就職活動中は、頭ではやりたいと思うことがあっても、必ずしも
本当にやりたいことなのか実感が沸かなかった。
面接で志望動機を話していても、どうもしっくりしない。
2003年に発売され、100万部を越えるベストセラーとなった本。
村上 龍
13歳のハローワーク
13歳のハローワーク公式サイト
こういった将来の職業に関する情報を得る機会が、あまりに少ないのが
「自分のやりたいことがよくわからない」原因の一つだろう。
学校では教えてくれないし、家でも親から偏った情報を教えられる。
就職活動で慌てて情報を得ても、十分に考える時間はないだろう。
第一生命が毎年やっているアンケートをみると下記のようになっている。
(来年は堀江社長の影響で「社長」が上位に入ってくるのでは?)
2004年 男子
1位 野球選手
2位 サッカー選手
3位 学者・博士
4位 食べ物屋さん
5位 お医者さん
第一生命2004年 ミニ作文アンケート
「大人になったらなりたいもの
」より抜粋
調査対象 全国の未就学児及び小学生(1~6年生)1080サンプル
この調査から思うのは、小学生のなりたいもの=「カッコイイ」と感じる職業だ。
大人になる過程で、選択基準が「カッコイイ」から「給与や安定性」など現実的
なものになっていくと思うが、人間の性格が形成されるのは主に幼少時代だ。
そう考えると職業を選択する際に、頭で考える志望動機ではなくて、直感的
に「カッコイイ」と感じる職業を選択するのも悪くないと思う。
私は就職活動で、金融を中心に回ったが、最後は直感に頼って、会った人が
「カッコイイ」と思えた商社に決めた。
そして「もっとカッコイイ」と思える、ベンチャー企業に転職した。
もし、自分のやりたいことがわからなくなったら、自分が直感的に「カッコイイ」と
思うことを検討してみてはどうだろう。