経営に終わりはない

I believe the power of internet.



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新規事業や会社を立ち上げるとき、個人的にこだわっていることが一つあります。

それは、

「一見誰かにすぐ任せられそうな仕事でも、事業の本質として重要なことは、自分がしっかりと理解できるまでは、最初からしばらくの間は自分の手でやる」

ということです。

最近立ち上げ中のQrioという会社もHPの文言から営業、ユーザーサポートまでつい最近まで自分でやっていました。(もちろん協力頂いている関係者の方はいらっしゃいます)
http://qrio.me/SmartLock/

以前、確かカンブリア宮殿という番組で、ユニクロの柳井社長が次のようなことをおっしゃってました。

「チラシは消費者へのラブレターであり、我々にとって非常に重要な媒体
ラブレターを人に書いてもらうわけにはいかないので自分で書いている」

端から見ると、社長自らがその仕事やるのですか?、と驚かれるようなことでも、実は事業によっては極めて重要な仕事だったりします。

顧客を知るというのは、経営において一番重要なことで、最初からそれを任せすぎたり、社長が努力を怠って顧客のことが分からなくなると会社はおかしくなっていきます。

事業や会社が上手くいかなくて悩んでいる社長(経営者)は、部下にあれこれ指示するのではなく、自ら現場の最前線に出てみるとか、ユーザーサポートをやってみるという原点に立ち返ると、何かしら突破口が開けるかもしれません。





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藤田社長の最近の記事。

ベンチャーブームに浮かれる面々にモノ申す
サイバー藤田晋社長が警告する「緊張の緩み」
http://toyokeizai.net/articles/-/65030

2000年のネットバブル前から、変化の激しいIT業界、株式市場の数々の荒波に揉まれてきただけあって、大局観からの本質的な見解はさすがです。

私も2000年から12年程彼の傍らで仕事させて頂いたので、発言の一つ一つから、関連する記憶がよみがえり個人的に味わい深い記事になっています。


さて、私も最近の起業家に「ここは少し注意した方が良いかも」と感じることがあるので書いてみます。

1.燃費の悪さ

経験豊富なシリアルアントレプレナー(連続起業家)であれば、ある事業をやったり、サービスを構築するのに適切な①人材②コスト③時間がどのくらい必要かある程度予測できます。

しかし、経験が少ない起業家が初期段階で潤沢な資金調達をしてしまうと、①②を過剰につぎ込んで③を甘く見積もってしまうのをよく見かけます。

事業の立ち上げは、信頼できるなるべく少人数の優秀な人材でプロトタイプを作ったり、事業サイクルを回して小さな成功の検証をするのがおすすめです。

自分の経験が浅いとちょっとスペックが高い人材が皆優秀に見えて、資金があるのでうまく行く前提で将来を見据えて必要以上に人を採用してしまいがちです。例え優秀な人材でも採用しすぎると逆にマネジメントコストがかかってしまい、非効率になることがあります。

また資金があるからといって大きなシステム開発をいきなりやると、ローンチまでの時間がかかったあげくに、大幅な修正が必要な使い物にならないものになってしまったという事例をたくさん見てきました。

燃費が悪く(バーンレートが高く)、時間を読み違えると、調達した資金が思いのほか早く枯渇して、またすぐに次の資金調達、但し調達条件が悪化という悪循環に陥るので注意が必要です。


2.アドバイスに溺れる

優秀な経営者には人たらしというか可愛がられる人が多いのは事実です。しかし一方で経営経験が浅い時に周囲に優秀な先輩経営者に恵まれているからといって複数の人に頼りすぎると、アドバイスに溺れてしまいます。

結果として、言われるままに出資を受けて資本構成がグチャグチャになったり、アドバイスを受ける度に社内で言うことがコロコロ変わって経営の方向感が定まらない状態に陥っている経営者をたまに見かけます。

できればメンター的な先輩経営者は1-2名に絞って、基本は自分の頭で苦しみながらじっくり考えつつ、本当に悩んだ時に少し話を聞いてもらうくらいにした方が良いと思います。


3.勝負のバランス感覚

最初に事業のヒットやホームランが出た時に、これが自分や自社の実力だと過信してしまい、人材や資金を一気に増強&投入して勝負に出てしまうケースがあります。

潮目の良い時に勝負に出るのは良いことですが、万が一失敗した際に、もうひと勝負、ふた勝負できる余力を残しておく勝負のバランス感覚も重要です。

世の中に大胆な経営をして成果を残している起業家はたくさんいますが、一発屋でなく長く活躍している人は、実は警戒心が強くて慎重で、勝負の前に念入りにシミュレーションしてまさかの時に備えているタイプが多いのも事実です。

インターネット業界だと特にコンテンツやメディアビジネス等で、粗利の高いビジネスに慣れている経営者は特に注意が必要です。勝負して計画通り上手く行けば万々歳ですが、外すと予想収益へのマイナスインパクトも相当大きなものになります。


私は投資家と起業家の両面で仕事をしているので、いまのベンチャーブームの状況は両側面から常に考えています。藤田社長のエントリーからインスピレーションを得て、自戒の念も込めてのエントリーでした。
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皆さん「スマートロック」という製品をご存知でしょうか?

Qrio Smart Lock

Qrio

スマートロックとは、スマートフォンやタブレット等で施錠、解錠が可能な錠前です。本人だけではなく他人に簡単にシェアすることも可能です。

WiLを設立準備中に、米国のIoT(Internet of Things)市場を調べていて、米国で既に複数のスマートロックのベンチャー企業が生まれ、製品を発表して盛り上がっているのを知りました。

この製品を見た時に、「これだ!」と直感しました。

スマートロックの仕組み自体は比較的シンプルですが、インターネット経由で「鍵」を家族や友人、あるいはビジネスの相手にシェアできるという仕組みは、世界最大の空き部屋シェアサービスのAirbnbなどシェアリングエコノミー事業(共有サービス)を大いにサポートし、加速させるキーになると考えたのです。

その後WiLを無事設立することになり、WiLに投資頂いているソニーに提案したところ、フィージビリティスタディをやってみようということになりました。

約6ヵ月間にわたる、試作品製作やマーケティング調査を経て、先日正式にプロジェクトがスタートすることになり、Qrio株式会社の共同設立に至りました。大企業でJV(ジョイントベンチャー)設立まで6ヵ月という意思決定のスピードはかなり早いのではないでしょうか。

ソニーのリリース

即席の混成チームによるこれまでのアドベンチャーな道のりはまた別の機会でシェアさせていただければと思います^^

現在Makuakeでクラウドファンディングしながら、製品の開発を進めています。
https://www.makuake.com/project/qrio-smart-lock/
皆さまの期待に添える製品に仕上げていきますので、ご興味のある方は是非サポートして頂けると幸いです!

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