一日一回のランキング投票にご協力ください。
↓クリックで投票完了↓
最近すごくはっとさせられたことがあります。
それは「オーガニックコスメ」という言葉のイメージが、
僕と一般の人とでは大きく異なっているということです。
一般の人の多くは「オーガニックコスメ」という言葉から連想するのは、
『無駄なものが入っていないシンプルな化粧品』
というイメージだそうですね。
確かにオーガニックという言葉の由来は「有機農法」ですから
農薬を使用しない→自然に任せた→シンプルな…
というイメージを持ってもおかしくなさそうです。
しかしかずのすけ含め化学をメインに学んだ人が抱く「オーガニックコスメ」から連想するイメージって、
実は先程の印象とは全く真逆で
『不要なものが沢山入っていそうな化粧品』
…なんです。。
同じ言葉なのにここまでイメージが違うって、不思議ですね…(´・_・`;)
◎「オーガニック≒自然≠シンプル」
オーガニックコスメって一般的には「自然派化粧品」という体で皆さん捉えていると思います。
こう、「ザ・植物!」って感じですね。
まぁ実際の「オーガニック」という言葉と「自然」というのはあまりリンクしていないのですけど、
(そもそもオーガニック=有機農法なので…)
現在ではこの印象が強く根付いてしまっているのでこの考え方で捉えるより仕方ないと思います。
ですからオーガニック化粧品というのは「植物」や「自然」をコンセプトにした化粧品という風に考えて結構です。
冒頭で言った「オーガニック=シンプルで安心」というイメージを抱く人が多いというのは、
植物を見たときに「自然でシンプルなもの」というイメージを抱く人が多いということなのでしょう。
しかしこれが専門家達の感じ方とは大きく異なっています。
そもそも、
「植物」ってシンプルでしょうか。
「自然」ってシンプルなものでしょうか。
ある程度科学を勉強していくと、
植物含め自然なものというのはとても複雑で煩雑なものだという認識が芽生えます。
実際のところ、自然に存在するものは科学的に言えば決して「シンプル」ではありません。
◎『ナチュラル』なものは「不純物」でいっぱい
科学的に言う「シンプル」というのは、つまり「純」なものです。
他のものが何も入っていない。
というのが『純』です。
「純水」というのは混じりけの無い純粋な水。
完全に「H2O」オンリー100%です。
H2O意外の物質は一切入っていません。
そしてこのような「純粋な水」は自然界では入手できません。
科学的に精製を行って人工的に作らない限り、
空気中の気体や土壌中のミネラルなど様々な不純物が混ざり込んでしまうからです。
このように
ナチュラルな環境に存在するものは、必ず不純物を含んでいます。
天然の鉱石や天然の原油などなども当然不純物が混ざっているので
人工的に精製を行って純度を高めて人間生活で利用されています。
同じように、
「植物」も純な物質か?というと、もちろんそんなわけないですよね。
植物ってものすごく複雑に様々な原子・分子・化合物・高分子がごちゃごちゃに混ざり合って出来上がった超・複雑難解な物質です。
それこそ鉱石や原油などとは比較にならないほど複雑です。
植物は生き物ですからミクロに見れば「細胞」があり、複雑に生命活動を行っています。
それらの細胞のひとつひとつが様々な化学物質が寄り集まって作られているわけで、
それこそ「純な物質」とは程遠く、一体何が入っているか全く想像できません。
(もちろん植物は『セルロース』という多糖類が基本になっていますが、あくまで基本なだけで他にもいろんな化学物質が混ざっています。)
◎合成成分の方が圧倒的にシンプル。
「植物成分」などはイメージとして↓こんな感じで、
いろんなものがごっちゃごちゃに混ざり合っているという印象を受けます。
例えば「ラベンダーエキス」とかの言葉から僕がイメージするのはこんな感じ。
何が入っているのかてんで想像できません。
対してじゃあ、合成して作られた「エタノール」だったら、僕のイメージは↓こうです。
人工的に合成した場合はその「純」な物質のみが作られます。
だから性質の判定も容易です。
「エタノールならばこういう性質があるなぁ」
と簡単に想像できるわけです。
「合成物質」はなぜだか世間一般では『不純なもの』だと考えられがちですが、
実際には全く逆なんです。
合成して作ったものの方が圧倒的にシンプル。
「シンプルで無駄なものが入っていない化粧品」
を心底求めるのであれば、
複雑難解な植物成分をメインにした「オーガニックコスメ」では
全くその要望には応えられないでしょう。
◎「天然成分」も「化学物質」の仲間!?
そしてこれもよく勘違いされることですが、
「天然成分」だって、もちろん「化学物質」です。
「天然成分なのに化学物質というのはどういうことなの??」
という質問をされることもよくあります。
それは当然のことで、
この世の中に『化学物質ではないもの』は存在しません。
化学物質というのは化学原子や化学分子で作られているすべてのものを呼ぶ言葉です。
我々の手近に存在するもので分子や原子で出来ていないものなどひとつもありません。
天然成分だって様々な化学物質が寄り集まったものです。
中には人間にとって「毒」にあたる化学物質が入っていることもあります。
逆に植物というのはほとんどが自然界で生き残るために体内に毒を宿しています。
「植物から抽出した成分→天然成分=安全」…なんていうのは大きな間違いで、
人間にとって毒になりうる化学物質も一緒にまるまる抽出していたとしたら、
それはもちろん毒としての側面も持っていると考えるべきでしょう。
人工的に一から合成して作ればそんな成分が混ざることもありませんが、
天然の植物から抽出したとあれば、
そういった毒になる成分が100%絶対に入っていないと言い切るのは非常に難しいです。
◎シンプルな化粧品を求めるならオーガニックコスメは避けるべき
ちなみに、現代の植物成分というのは実際には「天然成分」と言って良いのかどうか正直微妙です^^;
なんせ化学溶媒を用いて植物からエキスを抽出するわけですから、
出来上がるエキス成分のほとんどは抽出に使った化学溶媒がその大半を占めています。
▶植物エキスとエッセンシャルオイル① ~その違いと利用について~
また「精油」などは植物の香りになっている化学物質を高濃度抽出している「化学物質そのもの」ですからね、
結局天然そのままを化粧品にしているなんてことは実際にはありえません。
安全性を高めるためにわざとものすごく薄めているか、
高度精製して個別の成分を濃縮するかして使用されているのです。
そういう風に考えれば本当の意味での「自然派」な化粧品なんてこの世には存在しないんだろうなと思います。
というわけで
ホントに「シンプル」な化粧品を探すのであれば、オーガニックコスメはまったく相応しくないと言えます。
それこそ「○○エキス」がたくさん入っているものなんかは、
実際に何が入っているのかかずのすけですらよく分かりません。
「何が入っているのかよく分からないもの」を肌に直接付ける。
それってすごく恐ろしいことだなぁと僕は思うんですよね。
吸収剤&酸化亜鉛フリー!最高指数UV下地【セラネージュ ハイエンドカバーUVベース】7/15発売【詳しくはこちら】
敏感肌のエイジングケアに!【セラシエルレッド モイストクリーム】発売!【詳しくはこちら】
オンラインストアURL:https://cores-ec.site/ceralabo/
超ベテランコスメ開発者と手掛ける魂の合作【美肌成分事典】10月19日発売!【詳しくはこちら!】
【秒でわかる!最強の家事-暮らしは、化学でラクになる】発売中! 【詳しくはこちら!】
【オトナ女子のための美肌図鑑】ベストセラー10万部突破!【詳しくはこちら!】
▶メイクも化学で徹底解明 【オトナ女子のための美容化学 しない美容】 大好評発売中!!
▶かずのすけがマンガに!【かずのすけ式美肌化学のルール】の紹介
▶究極の美肌法を徹底収録!【どんな敏感肌でも美肌になれる!オフスキンケア】の紹介
<公式ホームページ> ブログを見やすくまとめています!→詳しくはこちら!
【かずのすけのおすすめ化粧品まとめページ】
かずのすけが実際に使用している商品や四つ星&五つ星の商品をまとめています!
詳しい利用法について→こちら
オススメの解析
かずのすけ
Facebookページも宣伝
かずのすけ公式Facebookページのいいね!もお待ちしてます!
解析依頼はここから
※アメンバー限定です。
【かずのすけのブログ検索】
コメントや古すぎてAmeba検索でHITしないものも検索できます!
(バナー用画像↓ 加工OK!)