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→肌を若々しく健康に保つためには 【脱・アンチエイジングコスメのすゝめ】
というわけでこちらの続きの記事になります。
内容的に、あんまり気が進まない記事なのですが
いつまでも先延ばしにしておくわけにもいかないので書きますが…。。
なぜ気が進まないか?と言いますと、、
『化粧品で既に出来たシミやシワを消すことはほぼ不可能』
ということを最初に皆さんにお伝えしなければならないからです。
「え~~~・・・」
と思ってしまう方もやっぱり多いと思います(^_^;)
ただやはり化粧品(もしくは医薬部外品)の効果を考えると、
シミ・シワを明らかに薄めて肌を若返らせる化粧品なんてのはまず無いと考えておくのが最も賢いでしょう。
無論「医療」まで幅を広げれば
シミならハイドロキノン・トレチノイン療法が効果的と言われていますし、
シワなら何かしら注射して皮膚を伸ばすという手もあります。
なので美容医療とか美容整形などの力を借りれば消せないとまでは言いません。
(お金に余裕がある方&お肌の強い方はお試しになっても良いかもしれません)
ですが化粧品ではほぼ不可能に近いことです。
「老化しにくくする対策」なら先ほどの記事で申し上げたように化粧品レベルでも可能ですが、
「老化した肌を若返らせること」は化粧品・医薬部外品では絶対に無理です。
そこはもう潔く諦めた方がいいのではないかと思います。
ですが流石に何も出来ない!というのは虚しいですね(^_^;)
そこで一応朗報ですが、
老いてしまったなら老いてしまったということで
それなりに「やっておいたほうがまだ良いエイジングケア」というのはあると思います。
もちろん上述の抗老化対策もそのひとつで、
これ以上老化を加速させないためのケアも当然重要です。
エイジングが進むと皮膚のバリア機能が衰えますので、
やはり刺激には弱くなりますし紫外線の影響もより強く受けるようになります。
それらを防ぐことは今後のエイジングを抑制するために必要なことです。
化粧品では若返りまではできないですが、
上の写真のように『若々しく見せる』というケアなら可能性があります。
ホントに若返るわけではないけど、
その時だけ若く見せる為にやっておいた方がいい
【その時だけエイジングケア】
についていくつか紹介していきます。
◎シミをこれ以上濃くしない為に
これで一番重要なのはもちろん紫外線に当たらないことです。
これは間違いありませんが、
次に重要なのはやはり抗酸化剤の塗布です。
メラニンには集合性のような特性があるので、
シミが出来るとその周囲にメラニンが集中して生成されるようになります。
これを抑制するために様々な美白有効成分が開発されるわけですが、
今のところ『チロシナーゼ活性阻害』タイプの美白剤には細胞毒性と白斑のリスクがつきまとうのでオススメしたくありません。
(ハイドロキノン・アルブチン・ルシノール・コウジ酸など)
オススメなのは医薬部外品としても効果を認められている
『ビタミンC誘導体』
です。
ビタミンC誘導体には還元性がありメラニンの酸化を抑えて色が濃くなるのを抑えてくれます。
皮膚の奥底のメラニンには届きませんが、
一番表面に出てきている部分には表面の塗布でも効果はあるので
こういった還元性のビタミンC誘導体を塗布しておくことはシミの悪化を防ぐひとつの方法となり得るでしょう。
(ですが奥深くのメラニンには効果は無いので、シミが明らかに薄くなったり消えるほどではありません)
リン酸アスコルビルMgなどの『リン酸型ビタミンC誘導体』は今のところ効果と安全性に関して特に優れていると言われています。
ただものによってはpHの設定がアルカリになってしまっているものもあるので、
その場合皮膚刺激が強くなります。
pH=7付近でも安定なのでうまく調整されている化粧品を選ぶことも重要です。
また還元性の成分なので、多く塗りすぎたリ濃度の濃すぎるものは刺激があるので敏感肌には注意が必要です。
ちなみに「アスコルビン酸グルコシド」は抗酸化効果が弱く、
さらに最近この成分を配合した化粧品で白斑が発生しているという報告が相次いでいるので、
→http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000051960.pdf
アスコルビン酸グルコシドはビタミンC誘導体で有効成分登録もされていますがエイジングケアに用いるのは避けたほうが良いでしょう。
あと誘導体ではないビタミンC(L-アスコルビン酸)も効果ありますが、
これは高濃度だとかなりの刺激が見込まれるので利用の際には覚悟の上で使用しましょう。
◎シワは保湿&埋めて目立たなくする
シワに対するケアはこれしかありません。
今のところ出来たシワを根底から薄める効果は医薬部外品にも認められていないので、
できることはすごく限られています。
多くの化粧品メーカーがシワ対策の化粧品に取り組んでいるのがこのケアです。
【水分&油分で保湿して、シリカパウダーやポリマーで埋める】
なので目元の小じわ用のクリーム(アイクリーム)などには
水分油分の他に沢山のパウダーやポリマーが配合されている場合が多いです。
透明のシリカパウダーがシワを埋めて、
ポリマーがそこに入り込んで密着させてハリを与えます。
かなり物理的な効果ですね(^_^;)
中には伸ばして固めるというタイプもありますけど
これには問題のあるものも多いので注意してください。
シワ対策コスメには各社それぞれのやり方ありますが、
ある意味この方法が最も効果が見えると思います。
しかし念押しですがこれを使ったからと言って根本からシワが薄くなるわけではありません。
あくまでその時だけの効果に過ぎないことを忘れてはいけません。
◎「セラミド」の塗布
老化によって皮膚が敏感になっていくのは、
加齢にともなって特定のセラミド産生量が低下するからです。
(セラミドは皮膚のバリア機能を担う物質)
→http://ameblo.jp/rik01194/entry-11898360257.html
特に乾燥性敏感肌の場合はセラミド1(EOS)やセラミド2(NS)あたりが少ないことが原因のようですが、
老化性敏感肌の場合はセラミド3(NP)やセラミド6Ⅱ(AP)が集中して減少するようです。
なので老化による敏感な肌を正常化する為には、
まず第一に大切なセラミドを洗浄によって流しすぎないということ。
そしてこれはあくまで使っている時だけの効果ですが、
その不足しているセラミド(ヒト型セラミド)を正しく補給してやるということも
老化に伴う敏感肌を緩和させる対策になります。
実際にセラミドを塗布したことで敏感肌が安定すると感じる使用者は多く、
生まれつきの敏感肌でなくても老化の対策としてもセラミドは活用できます。
ただしこれも何度も申し上げますが、
あくまで使っている時だけの効果でしかないため
その安定を維持するにはセラミドも持続して塗布し続けなければなりません。
※
またセラミド類似体のカプロオイルフィトスフィンゴシンなどには
塗布によるシワの軽減効果もあるとするデータも一応あります。
(かなり微妙なので効果のほどは不明ですが、一応実際にこれが配合されているセラキュアの使用で「シワが軽減された」という報告もあります。)
◎あとはメイクアップで隠す
それ以外はもうメイクで隠すというのが妥当でしょう。
それほど濃くないシミならファンデーションやコンシーラーで隠せますし、
最近はシワを埋めるポリマーを多く配合したカバー力の高い下地クリームも多くでています。
メイクだって立派な化粧品ですから、
元のシミやシワには効果はなくても人に見られるときは綺麗に見えます(^_^;)
それで問題無いのであれば下手に刺激のあるケアをしなくて済みますし、
その方がお肌の為になる場合もあるのではないでしょうか。
◎【その時だけエイジングケア】のポイント3つ
ということで、
その時だけエイジングケアのポイント3つをここでおさらいしておきますと
・抗酸化剤(シミの抑制)
・ポリマー(シワ隠し)
・セラミド(敏感肌対策)
がスキンケアの範囲で可能なことです。
特にシミに関しては薄くするとか消すとかまでの効果を求めることは出来ず、
悪化を抑制する程度しか出来ないでしょう。
目に見える効果を求めるのは難しいですが、
これらのケアであれば何もしないよりは今後のお肌の為になるのではないでしょうか。
そろそろエイジングのケアもしたいな~という方も多いかと思いますが
もし何かしたいと思った場合にはこれらの3つのポイントを要所で抑えたケアを心がけると良いと思います。
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