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![Kierkegaard](https://stat001.ameba.jp/user_images/20110118/14/perorin2/97/de/j/t02200176_0639051010990632061.jpg?caw=800)
『地図』物語を構成する世界地図です。
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![Kierkegaard](https://stat001.ameba.jp/user_images/20110120/19/perorin2/ae/28/j/t02200165_0533040010994882345.jpg?caw=800)
その前の話 その1 その2 その3 その4 その5
その6 その7 その8その9 その10その11
その12 その13 その14その15その16 その17
その18 その19
「流星」
先に動くのは?
真君の両の手が静かに天上を指す、彼の才は黄国随一である、雷雲が四神を襲う、だが、雷を起す青竜には通じない、蓮は哀れむような目を一瞬するが、容赦なく返す。
「竜王妃は、わが手、いや、久遠の腕の中ですよ」
「・・・それが?私は、君を討つ!」
「それが大国を守護し、天を守護する神の矜持ですか」
朱雀、白虎も真君社の背後より炎と風を起し襲う、真君は宝玉の力を借り、その攻撃を交わす。
レイノは、玄武は平和主義者なので、見物しているように影を置いて、彼は洞窟の中へ薔薇姫と久遠を救うのだ。
「薔薇姫、久遠君、大丈夫ですか?」
「貴方は?」
「レイノといいます、立てますか?」
「玉を額に当てられ力が入らないのです、久遠は鎖に繋がれて、身動きできません」
「大丈夫ですよ」
玄武は地の力を持つ、彼は久遠の鎖に触れ、かけられた術を無効にした、念で鎖を解いた(力持ちなの)、キョーコの額に触れ、目に見えない緊縛をあっさりと解く。
「レイノ様、お助け頂きありがとうございます」
「とりあえず洞窟の中にいる方が安全なので、しばらくお茶でも飲んでのんびりしましょう」
「すぐにここから脱出した方がよいのではありませんか?」
「うーん、それはどうかな、この洞窟は真君の結界の中だから静かだけど、多分、外は、雷と風と炎で大変だからね。いいお茶がある、とりあえずお茶にしよう」
洞窟の外では、四つ巴の戦いが繰り広げられていた、だが1対3である、真君は追い詰められる。
「私を滅しますか?」
「君に聞きたいこともあるからね、とりあえず捕縛する」
「甘いことを」
「長老が言うんだ、この黄国で血を流すなと、あと、薔薇姫がそばにいるから、殺さない。彼女は血を嫌う」
「私を捕縛したところで、各地で起きている騒乱の種は、発芽しています。どうにもならないですよ?」
「そうかな、久遠の一件が露呈した時点で、我々が、大国が手を打たなかったと思う?」
「さすが先を見る目をお持ちの方は違うと言いたいところですが、それはどうでしょうかね」
真君は怜悧な微笑を浮かべる、彼は千年もの長き間に蓄積したデータをもとに綿密の計画を練ったのだ、自身が滅ぼされても、小さな蝶のはばたきが、遠く離れた大陸で災厄を起すように、果て国から大国へ、影響を及ぼすのだ。
「真君、君は無辜の民が血を流すことを厭わないの?」
「千年前にこの世界は再構築されるべきだったんです。私は、時計の針を戻したに過ぎない」
「真君・・・」
続く その21へ
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真君の両の手が静かに天上を指す、彼の才は黄国随一である、雷雲が四神を襲う、だが、雷を起す青竜には通じない、蓮は哀れむような目を一瞬するが、容赦なく返す。
「竜王妃は、わが手、いや、久遠の腕の中ですよ」
「・・・それが?私は、君を討つ!」
「それが大国を守護し、天を守護する神の矜持ですか」
朱雀、白虎も真君社の背後より炎と風を起し襲う、真君は宝玉の力を借り、その攻撃を交わす。
レイノは、玄武は平和主義者なので、見物しているように影を置いて、彼は洞窟の中へ薔薇姫と久遠を救うのだ。
「薔薇姫、久遠君、大丈夫ですか?」
「貴方は?」
「レイノといいます、立てますか?」
「玉を額に当てられ力が入らないのです、久遠は鎖に繋がれて、身動きできません」
「大丈夫ですよ」
玄武は地の力を持つ、彼は久遠の鎖に触れ、かけられた術を無効にした、念で鎖を解いた(力持ちなの)、キョーコの額に触れ、目に見えない緊縛をあっさりと解く。
「レイノ様、お助け頂きありがとうございます」
「とりあえず洞窟の中にいる方が安全なので、しばらくお茶でも飲んでのんびりしましょう」
「すぐにここから脱出した方がよいのではありませんか?」
「うーん、それはどうかな、この洞窟は真君の結界の中だから静かだけど、多分、外は、雷と風と炎で大変だからね。いいお茶がある、とりあえずお茶にしよう」
洞窟の外では、四つ巴の戦いが繰り広げられていた、だが1対3である、真君は追い詰められる。
「私を滅しますか?」
「君に聞きたいこともあるからね、とりあえず捕縛する」
「甘いことを」
「長老が言うんだ、この黄国で血を流すなと、あと、薔薇姫がそばにいるから、殺さない。彼女は血を嫌う」
「私を捕縛したところで、各地で起きている騒乱の種は、発芽しています。どうにもならないですよ?」
「そうかな、久遠の一件が露呈した時点で、我々が、大国が手を打たなかったと思う?」
「さすが先を見る目をお持ちの方は違うと言いたいところですが、それはどうでしょうかね」
真君は怜悧な微笑を浮かべる、彼は千年もの長き間に蓄積したデータをもとに綿密の計画を練ったのだ、自身が滅ぼされても、小さな蝶のはばたきが、遠く離れた大陸で災厄を起すように、果て国から大国へ、影響を及ぼすのだ。
「真君、君は無辜の民が血を流すことを厭わないの?」
「千年前にこの世界は再構築されるべきだったんです。私は、時計の針を戻したに過ぎない」
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