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Kierkegaard
『地図』物語を構成する世界地図です。
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Kierkegaard
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「竜虎」

麒麟は、キョーコは駆ける、久遠の元へ。

「久遠、久遠、待っていて」

黄国・・・、天と地を結ぶ、神仙が住まう国・・・(ということにしておいてください)

「ようこそいらせられた」

「この黄国の住まう、亡国の神仙を天命により討伐に来ました」

「助命をお願いできませぬか?」

「彼らの狙いが、この世界の滅亡でもですか?」

「まさか、そのような」

「この世界は、始原の竜が造り給いし世界、千年前、天と地を巻き込む騒乱のとき、そうなるはずでした。だが、次代の竜がとりなし、原因であった中の国の四国を滅ぼすだけで治まった」

「我らがとりなし、行き過ぎた彼らを諌めましょう」

「無理でしょう、既に彼らは大国と果ての国のあちこちに罠を仕掛けた、そして、動き出そうとしている」

「我らには、千年前に事を治められなかった悔いがあるのです、今度こそ彼らを諌めまする」

「貴殿(あなた)方には、無理です。千年前も同輩を憐れみ、この国に匿われましたね」

「我らの悔いを判りませぬか、過去の騒乱はうちうちで終わるものでした、それを止められず、仲間を失ったのですよ」

「多くの無辜の民が、巻き込まれ海底に沈みました。大国、果ての国でも、地方で騒乱を起こし、民の血が流されています」

「では、神仙も多く住まう国です、出来るだけ血を流さぬよう、願いたい」

「彼ら次第です」

四神は、神殿を辞去し、黄国の果てを目指す。

***

「真君社殿、貴方がどうして」

「私の国は、海に沈んでもうない。第三公子の身分に甘え、放浪し、数百年仙修業をしていたら国が滅んでしまっていた。数百年ぶりに黄国を出て、あちこちを放浪して、そして知った、千年前の騒乱の真実を」

「千年前の騒乱は、王宮や神仙の争いでは」

「その通りだよ、でも、どうして、君の国は滅しなかった」

「それは・・・」

「・・・中の国の四国は、とても美しい国だったのだよ」

続く
  その18

Kierkegaard

(落書き迷走中、タッチを変えてみるのも楽しい、自分のペン画のあのノペっとした線が好きではないのである)