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Kierkegaard
『地図』物語を構成する世界地図です。
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「はじまり」

この世界は、始原の竜が造りし世界、大国と呼ばれる四大国と果ての国と呼ばれる四国で構成され、その中心には、黄国という仙が住まう国がありました。

四大国には、それぞれ四神と呼ばれる青竜、白虎、朱雀、玄武という獣が守護しております。

この世界は神が住まう天と人の住まう地に別れております。

天と地を結ぶ国が黄国なのです。

果ての国の四国に壱参国がありますが、始原の竜が作りし国は、12の国と仙が住まう国の合わせて13国だったのです。

千年程前に、天と地を巻き込むおおきな争いがありました、地は鳴動し、禍の中心となった四国は人もろとも海底に沈んだのです。

亡国の四神獣は天と地を憎悪し禍根が、悲劇を産むのです。

天帝の住まいし宮殿の奥庭に珍しい青い薔薇が咲きました。

天帝が手織ると、雫がこぼれ薔薇の精が誕生しました。

天帝は、彼女を妃とし、時満ちてキョーコという薔薇姫が誕生しますが、うっかりな乳母じつは亡国の神獣の手先が赤子の彼女を地へ連れ出してしまうのです。

薔薇の精霊は嘆き悲しみ、もとの青い薔薇になってしまいました。

天帝は、神獣、仙に命令します。

「姫を、探せ!」

「はっ」

この中に、青竜である蓮と、白虎である尚、玄武のレイノ、朱雀の光くんがいました。

「姫は地のどの辺にいるのだろう?」(レイノ)

「其々の守護する国ならば探しようがあるが」(蓮)

「果ての四国なら、難しいな」(光)

「占には出ないのか?」(尚)

「真君」

仙である真君と呼ばれる社が答えます。

「姫君は、精の気をなくしている、占卜(せんぼく)、星見にも出てこないが、君たちのことは占える」

「どういうことだ」

「姫は必ず見つかる、君たち次第だけど、行く先はそれぞれ違えれとでている、先ずは守護する国で探してみたら」

にんまり笑って真君社は宮殿を去った。

四神獣は姫君を探しにそれぞれ守護する国へ向かう。

Kierkegaard

とある王国の後宮で、少女と少年が出会いました。

「あなただあれ?」

「僕は、久遠。君は?」

「キョーコ」

続く その2