マドリッド・オープンの準々決勝で、錦織はクレーコート・スペシャリストのフェレールをストレートで破り、準決勝でマレーと対戦することになりました。

 

試合開始は明日の3時からの予定ですが、その前にもう一つの男子準決勝と女子決勝の試合後に行われるので、これらの試合が長引くと開始時間が遅くなることもあります。

 

NHK総合では今日の深夜120分から放送します。今年からATPマスターズ1000の大会を放送し始めましたが、準決勝以降しか放送しないため、過去2大会では錦織の試合を見ることができませんでした。今回は初めて錦織の試合が放送されるので非常に楽しみです。

 

結果を知らないようにして録画で見ることもできるのですが、試合展開と録画の残り時間によって結果が分かってしまうことがあるので、何とかライブで見たいと思っています。

 

 

マレーもフェレールもディフェンス力がある選手ですが、特徴は少し異なります。フェレールは相手に攻めるショットを打たれても、とにかく返して相手のミスを誘うというようなスタイルです。

 

一方のマレーは、相手が良いショットを打ってもボールを深く返したりスライスショットで体勢を立て直すなど、チャンスボールとなるようなボールを中々打ってくれません。

 

フェレールはウィナーを取られにくいタイプで、マレーは攻めるショットを打たせないようにするタイプと言えます。

 

また、マレーはカウンターショットも得意で、相手の攻めのショットが少しでも甘いと一気に形勢を逆転してポイントを奪うこともあります。

 

マレーはフェレールと違いサーブも強力ですので、サービスブレークのチャンスも少ないことが予想されます。

 

攻撃力もフェレールよりマレーの方がありますので、錦織としてはマレーより先に攻撃を仕掛けて、より厳しいショットを打ってマレーのカウンターを許さずにポイントを決めきることが必要になってきます。また、サービスゲームをキープするために、サーブでどれだけ優位な展開に持って行くのかも重要となります。

 

 

マレーはクレーコートを苦手にしていましたが、今シーズンに入ってから調子を取り戻し、先週の大会で初めてクレーコートのタイトルを手にしました。

 

その大会は雨でスケジュールが後にずれて今週の月曜日に決勝を戦っており、中1日で今大会に参加しているので体力的には厳しいと思います。

 

マレーにはスケジュール面でのハンデがありますが、クレーコートでの初タイトルを取って勢いがあります。錦織にとっても今年初めてビッグ4との対戦になりますので、錦織が上位の選手に対してどのような戦いをするのか注目したいと思います。



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