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と 言うよりは 今の状況が 全く 理解出来なかったし 納得できなかった。
「 俺が レイコと暮らしていたって? 」
俺は 母と レイコの 二人に向けて 質問してみた。
二人は 顔をあわせて そして やがて 吹き出した。
「 何言ってるのよ。 あなたは 困った人ね? 記憶まで なくしてしまったの? あなたが 私達に レイコさんを 紹介してくれたのじゃ ないの。 同棲していて 結婚を 前提に付き合っているって・・・。 」
母が 笑いながら 答えた。
( 同棲? 結婚を前提に? 付き合っている? )
全てが 全く 事実とは異なっていたし 意味が 分からなかった。
( 俺が 両親に レイコを 紹介した? いつ? どこで? )
頭が 混乱していた。
まだ 少し 頭が 痛くて 重い。
それでも 俺は ふらつく 足取りで 自分の部屋を 見回してみた。
クローゼットには レイコの服も あった。
洗面台には 俺と レイコのものと思われる 歯ブラシも 洗顔セット一式も 揃っていた。
見たこともない 小さな鏡台には レイコの 化粧品らしきものも 揃っていた。
靴入れには レイコの 靴も揃っていた。
( どういうことなんだ? レイコが 俺と ここで暮らしていた? そんな馬鹿な・・・。 )
母親が 言った。
「 あなた 何しているの? そんなところを 探し回っても 何も見つからないわよ。 それとも 私たちの 言ってることが 信じられないの? 記憶は 大丈夫?? 」
( つづく )
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