今日も昨日の記事の続きを書きますカナヘイハート
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様々な後遺症の中でも私が一番
ショックだったのは排尿障害です。

人間として、女性として…
それは受け止め難い切ない症状だったので、
この後遺症の事だけはずっと口をつぐんできました。
この辛く切なく、一生背負い続けなければ
ならないこの事について語り始めたのは、
2009〜2010年頃からです。

子宮頸がんの検診率のあまりにも低い日本。

長年、講演など色々な啓蒙活動をしてきた
私ですが、もっとちゃんと私が直面している
様々な一生続く辛い後遺症の事を 
きちんと話し、正面から向き合わないと
いけないと思ったからです。

検診を怠っていたかつての私のように 
まさか自分が癌になるなんて!
これだけ医学が発達してるんだから
癌になっても治療すれば治る。

検診に行く時間がないし、婦人科は恥ずかしいし。
そんな風に思っている女性がまだまだ
多いと思うのです。

しかし、それはとんでもない間違いです。

検診を受けないツケがどんなに大きいか
そのことを理解してもらうためにも、
私は勇気を出して皆さんに
真実を伝えるべきだと考えた末、
この後遺症についてもお話するようにしたのです。

女性特有の疾患で外科的手術を受けた方々には
とても多くの割合で現れるこの障害。

私も勿論、全ての人間が物心ついた時から
何の意識もせずに行って来た営みが
ある日突然、失ってしまい出来なくなってしまう。
その時の衝撃は、今も 忘れる事が出来ません。

それは術後5日目のことでした。
その日の午後、手術中につながっていた
導尿管がはずれる事になりとても嬉しかった。

医学的に必要なことは理解できても、
女性にはなんとも精神的に屈辱的な
感じがするものですから、
はずれることは精神的にとても楽になると。
久しぶりに自由になったような解放感でした。

そんな私に、医師は
「今、膀胱はいっぱいの状況です。トイレに行ってみてください。でも、ビックリしないで。」
先生が何を言っているのか
さっぱりわかりませんでした。

私は今別にトイレに行きたいわけでもないし、、、と、不思議な気持ちを抱きながらも、
先生の言われるようにトイレに向かいました。

でも、全く気配がないのですから
出なくて当たり前です。
トイレから出て
「全然出ませんでした」と、
明るい声で答えると、
医師からは思いもかけない言葉が!
「やっぱり、ダメか。麻痺してるなあ。」

私は、頭の中は ???でいっぱい。

「もう一度行って、今度は下腹部を強く
押してみてください。そして 腹筋に力を入れて
出産の時みたいに いきんでください。」と、、、。
言われる通りにしてみると、
全く尿意はないのに自然に溢れ出したのです。

私は、自分のからだの中で 一体何が
起こっているのか訳がわからなくなりました。

突然、赤ちゃんに逆戻り……

後になって私も知ったことですが、
子宮癌や卵巣癌の患者さんに高い確率で
起こる後遺症の1つなのです。
(ちなみに男性は前立腺癌などを患うとなる確率が多いとか。)


いのち煌めいて   【第16章】耐えがたい後遺症③に続きます…カナヘイきらきらカナヘイきらきら



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化粧品開発プロデューサーの第一歩として日本化粧品協会 化粧品プランナーを取得しました!
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癌の闘病記録を書いています。何かの参考にしていただければ幸いです。
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