今日はいのち煌めいて【第12章】を更新しておりますカナヘイうさぎカナヘイ花
先程の記事の続きです!!
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大事件の次の週…

9月末は克基の小学校で
運動会が催される予定だった。

3年生の克基は100メートル競走に
今度初めて出場するので、
「チャーちゃん絶対見に来てね、ボク必ず1番になるから!」と、
何度も何度も言っていた。

私もそんな克基の元気に頑張る姿を見たかった。

そのためにも微熱などが出ないように
体調管理を頑張って
一時帰宅の際に先生にお願いしなければと、
強く思っていた。
「今週は一時帰宅 大丈夫そうですね。
でもくれぐれも無理はしないで下さい。身体は 確かに  徐々に 良くなっていますし、体力も相当回復してますがまだまだ抵抗力は落ちていますから。」と、
念を押された。

そして
「このまま順調にいけば10月始めには退院出来ると思いますけれど、でも、また熱が出たり風邪を引いたりしたらすぐに一カ月くらい延びてしまいますよ。だから今は外出したり、人が大勢集まるような所へは絶対行かないようにして下さい。」と、
きつく言われてしまった。

私はうなずくより仕方なかった。

一時帰宅で帰った私は、
「ごめんね。運動会に行く許可が降りなくて行けなくなっちゃったの。」と、言って謝った。

克基は、残念そうな寂しそうな顔だったけれど、
「うん、わかった。」と素直にうなずいてくれた。

当日の朝はお弁当を作ろうと思ったのだけれど、
体力的にそれも叶わず、玄関で  
「頑張って!チャーちゃんはおうちで一生懸命応援してるからね、」と、声をかけ送り出した。

私の代わりにバァバと妹が来てくれていたし、
仁美も一緒に応援に行ってくれる。

頑張った克基はほぼ同時にゴールした
3人のお友達の中で判定で惜しくも2着。

1番にはなれなかったけれど、
約束通り最後まで一生懸命頑張ってくれた。

今度は私が頑張る番だ。

すぐ先に見えてきた退院というゴールに向かって‼️

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癌の闘病記録を書いています。何かの参考にしていただければ幸いです。
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