先程の記事の続きですおねがい
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私の放射線治療はだいたい
28〜30回くらいの予定だった。

土、日曜日を除いて1ヶ月くらい
毎日続けることになっていた。

ちょうど10回目を目前にした頃から、
徐々に身体が気だるくなり食欲も落ちてきた。
熱はなかったけれど風邪をひいた時のように
怠くて節々が痛いような感じ。

これは放射線治療の
一時的な影響だと言うのだけれど、
とにかく何を食べても
味がしなくて美味しくない。

最初は歩いて行けていた地下の治療室へも、
車椅子で看護師さんに付き添ってもらう程。

食べられないと体力の回復も遅れるし、
抵抗力も弱まってしまう。

そのせいで折角順調に来ているのに、
退院が遅れてしまうかもしれない。

無理をしてでも食べるようにしていたし、
風邪を引いたりしては大変なので
冷えないように傷の為にもずっと腹巻をして、
ちゃんとお布団をかけて寝るなど、
出来る限りの注意をしていた。

その努力の甲斐があって8月の最終の日に
放射線治療のあと、金、土、日曜日と、
一時帰宅が許された。

それを聞いた時は、
本当に舞い上がるような気持ちで、
とてもとても嬉しかった。
「今週テストしてみましょうね。
日曜日の夜には必ず戻ってくださいね。
そして月曜日に検査をして問題ないようだったら、
毎週末かえれますよ」と仰った^_^

金曜日の朝、
それまでの数日はほとんど食欲がなかったのに、
家に少しでも帰れると決まった途端、
朝食はずいぶん食べられたのだから、
本当に人間はメンタルの状態がすぐに
身体に出るものだと、つくづく感じた。

また、少し夏休みの残っている子供達と
少しでも長くいたいと
いつもの放射線治療も早々に終え、
私は迎えに来てくれた車に乗り込んだ。

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私には、何よりの生きる原動力だった二人の子供達

二人がいなかったら辛い治療も途中で逃げ出していたかもしれない




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