本日もいのち煌めいての更新致しますカナヘイ花カナヘイピスケ
手放しに喜んでいた一時帰宅もいざ当日になると
様々な問題が……(> <)
第12章もどうぞよろしくお願いします


金曜日の午前中に放射線治療を終え、
いよいよ待ちに待った外泊をしようとした時、
問題が発生!!

病院の前には 報道の方々が沢山いる。
どうやって気づかれないように
病院から抜け出すか……。

玄関先で何か騒ぎになっては
病院にご迷惑をおかけしてしまう。

先生方や婦長さんと相談をして、
地下の非常口から出て行くことにした。

そう言えば、克基が産まれた時も
すごい脱出作戦をした事を思い出した(笑)

ちょっと話はそれますけど、、、。
私が抱いて一緒に出る訳にはいかないから、
お弟子さんとお手伝いの女性が夫婦のように
ペアになり克基を抱いて堂々と玄関から出て行く。

新しい命の出発に非常口ではかわいそうなので…。

赤ちゃんはみんな同じようなお顔だし、
小さくて解らないから他のひとが抱いていたら、
全く気づかれなかった。

私は少し時間をずらして非常口から脱出

途中で車同士落ち合って克基さんを受け取り
無事に我が家へ私が抱いて到着でした。

その時と同じように非常口から抜け出す作戦。
看護師さん達が先導してくださり
誰もいない事を確かめながら
迷路のような長い地下の廊下を通って
非常口まで歩いた。

病室の中で歩く訓練はそれなりにやっていたのだが、やはり、かなり足脚の筋肉が弱っていて、
速く歩きたい気持ちはあるのだけれど、
足脚が思うようについてこないし、
フニャフニャと頼りない。
相当きつくてこたえた。

やっとの思いで非常口またどり着き
あらかじめ回してもらっていた車に
飛び乗ったのだった。

脱出作戦大成功‼️

走る車の窓から見る京都の街は、
まだ真夏の光景だった。

都会の風景から鮮やかな緑の竹林に変わり
山々が広がる郊外に差し掛かり、
坂を登り、私の目の前には懐かしい
夢にまで見た我が家の門が見えてきた。

「ただいま!」

玄関で私はなるたけ大きな元気な声で言った。

子供達が嬉しそうな表情で飛び出して来た。

「チャーちゃん  お帰り!」
克基が真っ先にくっついて来た。

そしてちょっと恥ずかしそうに仁美も近づいて来て
嬉しそうに何も言わず抱きついてきた。

「ずっともうお家にいるよね?」と克基が聞いた。

「残念だけどちゃんと帰って来られるのは
もう少しあとで、日曜日の夜までしかいられないの。ごめんね。でも、これからは毎週土曜日と日曜日は、お家に居られるって!」

「なぁーんだ、そうかぁ」と、
がっかりした様子で口を尖らせた^_^

その夜は二人の寝顔を
何度ものぞきに行ったのだった。
その度に、
「早く退院したい‼️」と心からそう願った。

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やっと横と後の髪の毛が少し生えてきた頃カナヘイハート
甘えん坊の克基と少しお姉さんになった仁美爆笑



いのち煌めいて【第12章】脱出作戦大成功!②に続きます……お願い



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