今日はいのち煌めいての更新をさせて下さい
第15章では、前回お約束していた
私に次々と襲いかかってきた後遺症について
書いていきます
長くなりますが、お付き合い下さい(^^)
「元気に、なったんだ!」
「もう、治ったんだ」
「何でも出来るんだ!」
長い間 家族に不自由な思いをさせた分
頑張らなければ!と気負いもあったのだと思う。
でも、退院して実際の生活が始まると
現実はそう生易しい事ではなかった。
入院中はどこか痛かったり、辛かったりすると
医師や看護師さん達が直ぐに飛んできて下さり
守られている感じがしていたけれど
退院した瞬間から肉体的な苦しみ、辛さや
精神的な不安などを全部、自分一人で
受け止めなければならない。
もしかしたら、入院中より
退院直後の方が患者は辛いかもしれない。
自宅に帰って、まず自宅の二階にある
寝室までの階段でさえ満足に
登れないことがわかった。
わずか10数段の階段の途中、
2度も3度も休憩をしないといけない。
痛いし、怠いし 重い。
まるで、地の底からゾンビに引きずりこまれるようで、立っているだけで辛い。
特に、夕方になると浮腫みはさらにひどくなる。
自分の足脚じゃないみたいな感覚になる。
足脚が倍以上になったかと思うほど膨れ上がり、
皮膚ははち切れるのではないかと
思うほどパンパンだった。
いわゆる、リンパ浮腫と言われる後遺症。
身体の中を巡るリンパ液には、
様々な働きが有りますが、
中でも重要な役割が古くなった
細胞や老廃物などを、
リンパ管を通して排出する仕事です。
よくリンパマッサージと言われるのは、
身体のなかで滞りがちなリンパ液の流れを
マッサージで改善しようとするものです。
そのリンパ節を切除したらどうなるか…。
子宮の周りのリンパ節を取ってしまったので
足から身体の中心に向かうリンパ液の流れが
阻害され、むくみ=浮腫となって現れます。
術後3〜4年は、スカートすら履けませんでした。
浮腫の程度は人それぞれですが、私は辛かった。
特に左足は、像の足のように くびれも
足首もなくなり円錐状になってしまい、
腫れた太ももが邪魔をして
まっすぐ立って下を見ると
自分の指先が見えないのです。
そんな状態の足を持ち上げて2階へ上がるのには
本当に大変でした。
退院後 6ヶ月して、仁美の参観日に出席した時は
膝がガクガクと震え出し.
授業の最後まで 立っていることが出来ず.
途中で教室をそっと抜け出し.
廊下にへたり込んでしまったのでした。
リンパ浮腫に加え、4ヶ月の入院生活で
足脚の筋肉がすっかり衰えてしまったのでした。
その上、足先や太ももなどは、
いつも冷たくて寝ていても冷えて
なかなか寝られないほど。
これも後遺症の1つなのだろうか。
足脚に血が通っていないのでは、と思うほどだった。
お風呂に入っても、
手ではとても熱く感じるお湯でも、
足脚では 熱さを感じられないほど、
感覚が鈍くなってしまっていた。
その後の運動やマッサージなどの
日常のケアのおかげで、今は
普通の足脚までになりましたが、
それでもやはり左右の足の太さが
2センチくらい違います。
今だに夕方や立ちっぱなしのロケなどの後は、
指で足のスネを押すと、
まるで低反発の枕のように
ムニュとくぼみが出来てなかなか元に戻りません。
空気圧を利用したフットマッサージ機で
足を揉みほぐし、寝る前には爪先から
丹念にマッサージをします。
あまりに辛い時は
医療用の弾性ストッキングやハイソックス
を履いてケアしています。
ブーツは左足に合わせて選びます(≧∇≦)
寝る前のマッサージの時に使っているクリーム!
仁美がハワイで見つけてくれました。
フラダンスをする方々が使う
オーガニックのクリームです。
あとは病院からいただく湿布と、
トレーナーからいただく温灸
手術で悪い所を取れば治る。
でも、生身の身体にメスを入れるのですから、
神経は傷つくし、
子宮や卵巣を取ってしまえば
ホルモンのバランスが崩れる。
子宮ガンから25年も経っているのに
まだまだ続いている後遺症に、
日々、健康で普通の生活が出来ることが
どんなに 大切なのか思い知らされたのでした。
これでは家事もちゃんと出来ない。
そして、調子乗ってちょっと多く動くと 腰が痛くなったり 頭痛が続いたりする。
気持ちでは「元気なのに、、、」と思っても
身体がついていかない。
そんな身体の不具合に1つ1つ立ち向かって
いかなければなりませんでした。
そして、女性として、人間として
とてもショックな後遺症がまだあるのです。
これはまた次に書きますね。
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