「音楽と人間性」 cana×後藤一哉 7 | 矢沢永吉激論ブログ

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Cana's RADIO CAFE vol.1~BARなのにCAFE!?~


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11/11(水)in16:00~吉祥寺スターバックスコーヒー



C:この前、結構、家族構成とか話してた気が…
g:家族構成、俺言ったの?言ってない気がする!(笑)
C:言ってないっけ?
g:家族構成は、まあ、三人家族だよね。

ひとりっ子でね、両親がいてっていう。
C:なんか、masterpeace さんがすごい兄弟多くて。


g:ああ、そうなんだ…

Lilyme さんはもう、親であるっていうのが強烈すぎて…

「お子さん!?」みたいな…
C:そうそう。私がその子たちの子守りをする機会があって、

歯みがいてとか言われて、

はじめて子どもの歯をみがいて「きゃあ~!」って(笑)

「子どもの歯って、こんなちっちや-い!」みたいな。

Lilyme さんも、出産を経験して、色々変わったって言ってて。


g:そうなんだろうね、やっぱりね。結局、その、あれなんだね。

音楽には、環境とかさ、経験が作用してるから。
C:私、音楽と人間性の結びつきに関してを研究してて。

やっぱり音楽に人間が出るから…
g:出るねー。


C:普段からどういう考えを持っていて、どういう行動をしてる人だから、

こういう曲作る、とかっていうのは、やっぱりすごく直結してるし、

お客さんにもそういうとこが見ることで「ただの曲を作ってる人」じやなくて、

あ、こういう人だからこうなるんだ、っていうのをわかって、

そこではじめて、人としてファンになってくれるのかなって思って。


g:まあ、ね、難しいところではあると思うんだけどね。

いちばんいいのは、ほんと、リアルに出していくっていうね。

周りのこととかさ、関係なく、自分の言いたいこととか、

自分の出したいこととかっていうのを素直にカタチにするにするのがベストかな、とは思うんだけど…。


受け入れてもらおうっていうことを意識したときに、

やっぱりいじってしまう部分っていうのは出くるわけだし。

時代の流れに乗ってみたりとか。

ほんとはこういう感じでやりたいけど、


なんとなく「これじゃあつまんないな」とか「ダサいな」とか思って、

ちょっとそこに技術を入れたりとか。

ほんとは、それをしないでね、やりたいようにやったらいいんだろうけど。

そこ、ミュージシャンって難しいよなと思うんだよね。

バランスとか。


C:うん、難しい。

この前「リアルな歌が聴きたいんだベイベー 」っていうイベントをやって、

そこで、佐藤龍一さんが言ってたのは

「愚痴とか、自分の思ってることとか、

弱みをさらけ出して表現するっていうのは、すごく難しい。

一歩間違うと、表現ではなく、

ただお客さんに愚痴を言っていることになる。

お客さんは医者ではない」っていうことで。


だから、ただ単にさらけ出せばいいってもんじゃないし、

ミュージシャン自身がそういう経験をして、

そこからどうそれに立ち向かっていくのかとか、とか、

それをどういう風にして自分で消化していくのかとかっていうのを、

体現してる姿が、こう、そのポジティブさが、

お客さんにとっての救いになるんじゃないかって言ってて。

g:うん、やっぱ、そうだろうね。
C:だからやっぱり曲の成長は、自分の成長だし、

どんどんどんどんやってくうちに、

シンプルになっていくものだと思う。


もう、BGMとしての音楽をやっていくって割り切ったら、

そっちはそっちで全然いいと思うけど、

やっぱり自分の名義でやってるからには、

自分で曲を作ってるからには、

曲の中に自分がすごく投影されてたりするだろうから、

そこはどんどんさらけ出していかないといけないんじゃないか、

みたいな話をしてて。


g:うん、なるほど。
C:Lillyme さんなんかはほとんどカバーをやってるから、

逆にすごく「シンガーソングライターに憧れる」って言ってて。
g:そうだね、また別ジャンルだもんね。


色んなジャンルがあるからね。

じゃないと辛いしね、聴いてる側も。

みんながその、思いの丈をぶつけるひとばっかりだと、

楽しく聴けない人も出てくるだろうし、

踊れないよっていう人もいるだろうし。


C:私の「Strings 」をYOUTUBEで何回も聴く気にはなれないって言われたこともあるし(笑)
g:んふふ、そうだね(笑)
C:私もそうだと思う(笑)
g:確かにね。


C:何回も聴きたいなっていう曲も、

一回のライブですごい衝撃を受けて、

なんか「どーん!」ってきて帰るっていう曲も、

あってもいいと思うんですよ。
g:そうだね。


C:すごいその、この前、後藤さんのライブ に行って、

そういう「どーん!」っていう感じが、あった。
g:うんうんうん。


C:さらっと聴いて「なんとなくいいね」で、強く心に残らなくて、

家に掃ったら「どういうの歌ってたっけ?」みたいになっちゃうよりも、

やっぱり衝撃が残ったほうがいいっていうのもあるし。


g:そうだね、確かに、うん。そっか。それは確かに。

まあ、意味が無いのもまたそれはそれでものによってはよかったりするし、
全部に意味がなきゃいけないかって言ったら、

俺はそんなこともない気はするんだけど。


でもやっぱり今やりたいことは、

聴いてもらって何か感じてもらいたいと思ってたとしたら、

作るものには意味があったほうがいいんだろうな、と思うから、

うん、それは考えるようになったかな。


前までは、なんかさ、自分の感情だけで作ってたけど。

聴いてる人に「何を伝える」ていう部分に関しては意識するようになった。

中身が無いなって思ったのは、

いくらちょっとかっこいいフレーズであっても、

なんかそつない感じでまとまったなっていうのでも、

やらないようにしてる。

C:実感をもって発せられない言葉、みたいな。


g:あと、辛いんだよね、やっぱ。

歌うときに、なんか、入らないから。気持ちが。
C:うんうんうん、あります。あります。

自分でちゃんと感じるものがある曲だけをライブでやるようにしてる。



「子供」に続く・・・



Cana's RADIO CAFE vol.1~BARなのにCAFE!?~1


cana×Lilly me 10/17(土)16:00~ in 渋谷ルノアール 1


cana×後藤一哉×Lillyme


cana×masterpiece(×神谷洋行)「YOUたち、出ちゃいなよ!」


cana×後藤一哉 「4年目」


cana×後藤一哉 「ロンロン」 


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cana×後藤一哉 「ドリマトーン~弾き語りを教える」


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cana×後藤一哉 「休養期間」




cana(松本佳奈)さん