かわらミュージアムの小さな美術展を見て聞きました！

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かわらミュージアムの小さな美術展を見てきました！

ここは近江八幡市のかわらミュージアムの玄関に

いく道筋です。瓦で作られたモニュメントがあります

その玄関の手前に喫茶「瓦亭」の看板と

小さな美術館の看板がありそこを入ってみました。

道なりに行きますと入口が見えてきましたが、展示室

と書かれています。

入りますとイヤイヤ、元八幡窯元の私共に取りましては

本当に懐かしいモノがそこには展示してありました

これは土煉機ですね、ここに半乾燥の原土をいれ

瓦成型の為の土作りをするわけです。

これはプレス成型の機械です、本当はここに来る

までに、瓦の波型をした原形を押し出す工程が

あるのですが・・・

ここに展示されてますプレス機は２種類ありますが

これは古いタイプのもので、手動式なんですね。

上の方に付いてます棒のところをつかんで、手で

回すのです。

遠心力を利用して、惰性がつき、スルスルとプレスの

型が降りて行きまして、プッシューと瓦の成型をする

わけです

これは、モーターによる電動式のプレスですね

モーターで、まるで重量挙げのバーベルの様な

ところを回転させて、レバーを操作しますと、

回転しているバーベルの大きな輪の回転力が

真ん中にあります。プレスの主軸に伝わって

スルスルとプレスの型が降りて行きまして、

プッシューと瓦の成型をするわけなんですね

私が子どもの頃は、プレスの機械が動くたびに

プッシューと押し固める作業の迫力に、いっとき

見入っていたのを覚えています。

これが、瓦の次の工程に必要な、木型ですね

私の家にも、まだ少しは残っています。

今はほとんど機械での生産ですが、昔はこの型に

乗せて、１枚１枚を綺麗にヘラを使って仕上げて

いたのです。

特に、昔は瓦の等級に「磨き（みがき）」という

ランクのモノがありました

それは、瓦の表面をヘラで磨くわけです、つまり

表面を鏡の様に綺麗に、つるつるにして行くのです

それがナゼ大事だったかと言いますと。

瓦、特にいぶし瓦というモノは、窯から出ますと

銀とも黒とも言い難い、ぎらぎらとした銀光沢の表面

になっています。

これは何でできているかと言いますと「炭素」なのです

炭素の粒が瓦の表面に蒸着と言いまして、一杯突き

刺さっていて、炭素が金属色であるのと、微妙な凹凸

があるので、そこに光があたりますと、屈折して

あの、ギラギラとしたいぶし瓦独自の持つ銀光沢の

表面ができるわけです。

厚みは大体、１ミクロン位だと聞いております

瓦の表面を炭素の膜で覆うわけですが、その膜の

厚みを多くすると、耐久性もイイわけです。

（ただ多すぎると剥がれやすくなりますが）

炭素の粒が付き易くする、その為に必要なのが

瓦の表面の綺麗さなんです、ツルツルに表面をする

その精度で炭素の付きが変わるからなのです

磨いて綺麗な表面にすればするほど、炭素が多く

付いてくれるのですね。

１枚１枚、職人さん達の手によって精魂こめた瓦が、

昔の日本建築では使われていたわけです。

この展示室に、小さい子どもさん達の絵を展示したり

しているので、小さな美術館にもなっているそうです

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