自然は神なりを教え賜うか多賀大社の欅(けやき)飯盛木(いいもりぎ) | はちまんMatsuiコラム

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一級建築士・一級瓦葺き技能士・宅建士・歴史研究 松井秀夫

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自然は神なりを教え賜うか多賀大社の欅(けやき)飯盛木(いいもりぎ)

滋賀県 近江八幡市 東近江市 安土町 マツイホウム 一級建築士日記

多賀大社の昇殿参拝させて頂きます時に


フト、古木があるのに気付きました


一体何なんでしょうか


滋賀県 近江八幡市 東近江市 安土町 マツイホウム 一級建築士日記


お多賀さんに参拝させて頂きますと大きな杓子が


置かれてます。


御飯をよそう「おしゃもじ」ですね。


私は、炊きたてのご飯をすくう道具なものですから


そうか、これは人をすくうという事か・・・と


勝手にオヤジギャグ想像していました。


しかし、そこには飯盛木(いいもりぎ)のいわれ


という解説がありました。


そこに書かれてましたのは


奈良時代、元正天皇がご不快の節、多賀大社の


神主さんが病気平癒の祈祷を、強飯(こわめし)を


炊いて、写真にありますケヤキの木で作った杓子


を献上したところ、天皇はたちまち平癒されたと


伝えます。


この由をもって、写真のケヤキ(木)を飯盛木


(いいもりぎ:県指定自然記念物)と称し、何と


今も町内字尼子に現存しているとありまして


これは見ておかないと、と思いました


飯盛木=めしもり木という事はしゃもじの事ですね


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いわれのところに書かれてました地図を頼りに


行ってみましたら、キチンと看板がありました。


多賀町尼子は飯盛木の里とも呼ばれてるんですね


上が男飯盛木ですが、樹齢がハッキリとは


分からないんですね、すごいですね


推定で300年とあります。


ならば江戸時代から、この地を見ている、


というところでしょうか


しかしながら、本当に素晴らしい立派な大樹で


見る者はその姿に圧倒されますね。


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下が女飯盛木です。



迫力ありますね、たくましさを感じます!


ただ写真では質量感が伝えられません。

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丁度、旧の道を近江八幡や東近江の方向に


帰りますと、この男女の飯盛木が広い田んぼの



中に、忽然と威容と迫力ある姿を厳粛荘厳に



私たちに迫る様に立っている様は思わず歴史の



もつ侵し難いお姿に感動します


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左が男飯盛木・・この形と右の女飯盛木の形は


まるで道祖神を神木が現しておられる様な


さすがに、縁結びの神様、イザナギ・イザナミの


男神・女神の祖を祭る神様の地にふさわしい


宇宙の姿を、自然の木によって現されているのか!


近江の地というのは深い歴史の地なんだなあと


そんな感慨を深くした帰り道でした。


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