- 黒執事 1 (1) (Gファンタジーコミックス)/枢 やな
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その執事、万能…
常識はずれに万能無慈悲な執事と生意気オコサマ主人、
彼らを取り巻く人々のシチュエーションコメディ!
すいません。
読む前からバカにしてました。
①BL漫画
②専属執事同士のバトル物
だと思い込んでいた。
全然違った。
この漫画は
ギャグだったのですね…!
ギャグだ、ギャグだとわかっていても、
BL耽美物雰囲気漂う画面に毎回騙され、
まさかの超展開に笑わされっぱなしです。
ストーリー展開も幅広く、
初めは猟奇殺人事件、カレー(植民地)事件、
純ミステリ風、最近では豪華客船+ゾンビ物と幅広く、
単調なバトル物ではないストーリテリング、
チャレンジ精神に楽しませてもらってます。
しかも、その幅も、別にそちらの本格派を目指したいわけではなく、
いかにセバスチャンの存在的ギャグを際だたせるかにかかっている
(ように見受けられる)
感じがたまりません。
最近の感では、シエルの尊大っぷりも板についてきて、
セバスチャンと皮肉を交わし合うシーンに親しみを持てるようになって来ました。
そーじゃないと、耽美っぽいBLものなんて読めねーよ!
だからなんだ、破壊してやるっ びりりっ てなる。
ごめんね、好きなものと大嫌いなものはちょっとずつしかないけど、
それだけに許せないものは許せないのだよ…!!
最初勘違いしてた作風だったら
グレートキャニオン行って灰にしてばら撒いてたわ。
でもでも、ぜんぜん違うんです。
そう見せかけ、そんな前提を逆手に取り、笑わせに来るんです…!!
勿論、シリアスなシーンもあるけど、
ギャグ、時々シリアスだと思ってる。
異論は認める。
純ミステリ編の回答シリーズなんか特に顕著。
いちいち死体に戻るセバスチャン、
余裕ないのににゃんたま(猫)を大量誘拐するセバスチャン。
本編シリアス、
他人が書いた外伝でものっそいギャグをやり、
本編とのギャップに笑える、ってやつあるけど、
それを一冊で実現してしまっているんですね。
いやーこりゃ男女ともにウケるわ。
BL風なんだけど、そう落ちない最後のラインは作風もだけど、
リジーの存在もでかいっすね。
これ系のキャラ、普段なら嫌いなんだけど、
なんか一途で嫌いになれない上、
彼女がいるお陰でBL風味が押さえられています。
(アニメの声は嫌いだ。)
いやあ、これおもろいわ。
好きキャラはやっぱりセバスチャン(ただしギャグに限る)とシエル、
外せないのはグレルの存在感っすね。
一発キャラだったら神だったけど、
再登場も好きなので文句ないっす。
ただ気になるのが、
彼の再登場と、リジーのメイドポーラの存在。
アニメがあったから出てきたのか、初めから織り込まれていたのか…?
誰かおしえてくれ…
追伸:カバー裏のクオリティもパネエっす。