ブラム学園 | お役に立ちません。

お役に立ちません。

本・漫画・映画のレビューブログ。
本は月に10冊ほど、漫画は随時、
映画はWOWOWとTSUTAYAのお気持ち次第(笑)

続き。

クール漫画の代表格のような、ハードSFを描いている時、1コマだけ怪しいコマはあった。
東亜重工を取り囲む植民者たち。
おやっさんと捨造の驚いた顔。
あれは、笑った……

しかし、弐瓶勉のギャグセンスは想像を絶するものでした。

ブラム学園。

はじめて、その言葉を目にした時、どれほど驚いたことか……
そして、いざ読んだ時、どれだけびびったことか……
あの、クールな絵柄そのまま、建設物の超デザインもそのままに、
セーフガードがサッカー勝って喜んでるわ、ブルマ穿いてるわ、
シボさんパンチラだわ、霧亥が鼻血吹くわ。
それも、超絶カラーのヨーロッパアートコミックの画面で。
死ぬほど驚いた。
このひとこんなん描けるのか!??
まさか、作者本人が超絶技巧を駆使して、こんなあほなものを描くとわ。

甘 か っ た ……!

ブラム学園は続いたのです。
今度は修学旅行編。
和風の超建築という、それこそ、押井守あたりでも描きそうな、クールな舞台。
カッコよすぎる。
で、繰り広げられる、女子の服だけ溶かす光線。
まいっちんぐ!
……
すげぇ。
超絶技巧を駆使したしょうもなさ。
いまどき、こんなあほな展開する漫画あるのか?
ファンの予想を空中一回転、アクロバティックに越える弐瓶。

甘 か っ た ……! !

(萌)ブラム学園。
やっちまいました。
弐瓶さん。
今度は絵柄すら変えて、萌ブラム。
そういう流行は嫌いな人かと思っていたのに。
もう、予想を裏切るとか、そんなレベルじゃない。
このひとは何者なんだ。なぜこんなことが出来るんだ??
こんな、可愛い絵も描けたのか!ってのも衝撃だったけども、
こんな方向性のものを描くとは夢にも思わなかった。

こんな裏切り方をする漫画家を他に知らない。
凄すぎる。
そのうち、うっかりギャグマンガ描いたらどうしよう。
すごく面白そう。
あれだけクールな作風ながら、こんな真逆の、超絶ギャグセンスを持っていたとは。
弐瓶さんが好き過ぎる。
どこまでも追いかけて行きたい。

ちなみに、このマボロシの3作品は夏に単行本に纏められるそうな。
来年はアニメ映画になるはずだけども、果たして進んでいるのかは疑問。
そして、この良さを生かせるのか、不安すぎる。
押井監督のアヴァロンの技法で作ってもらうのが一番合ってると思うんだけど。
もしくは、ギレルモか誰か、海の向こうに売るしかないな。

にほんブログ村 漫画ブログ SF・ファンタジー漫画へ