胃のムカムカと疲労感…萎縮性胃炎と逆流性食道炎の整体治療
患者=Tさん-32才-女性-主婦の症例
① Tさんの病歴・・・胃がムカムカして体力がなく、子育てがしんどいです。
患者Tさんが胃の不調を訴えて某病院を受診したのが1年ほど前だそうです。検査の結果ピロリ菌に感染し、その影響か2年前に「萎縮性胃炎」の診断を受けたそうです。おまけに半年ほど前から逆流性食道炎も合併して、胸やけ、上腹部の疼痛/不快感、呑酸、起床時のムカムカ感、疲労感などで苦しんでいるそうです。3才の子供の子育ての最中ですので、体力的に相当しんどいそうです。
制酸剤や消化剤などを処方-服用しているそうですが芳しくないので当院に来院されました。
② Tさんの診察
・問診上、病院での検査で「バレット食道」は認められませんでした。また、現在はピロリ菌感染も無かったそうです。
食欲はあまりなく、半ば義務的に食べているそうです。
・ガス(オナラ)はよく出るそうです。
・腹部聴診上、血管雑音、ハム音などの所見は認められませんでした。グル音はかなり減弱していました。
・腹部打診上、全般的に鼓音が多く聴取できました。
・腹部触診上、腫瘤感は認められませんでしたが、上腹部、左右の季肋部、盲腸部、S字結腸部などで平滑筋緊張と圧痛がありました。
③ 治療目標と整体テクニック
⑴ 下部食道括約筋の筋肉疲労を緩和し胃酸の逆流を阻止する
⑵ 消化管全般の緊張と疲労を緩和する
⑶ 横隔膜の緊張を緩和する
・下部食道括約筋テクニック
・消化管への平滑筋テクニック
・胃の内臓整体
・横隔膜解放テクニック
④ 経過と結果・・・
・2回目の来院時、呑酸は半分に低下していたそうです。
・3回目の来院時あたりから食欲が少しずつ出てきたそうです。
・6回目の来院時には胸やけ、上腹部の疼痛/不快感、起床時のムカムカ感がほとんど解消し、食欲も増してきたことから疲労感も大幅に改善したそうです。
⑤ 今回の症例の概説、、、下部食道括約筋の筋力回復が決め手!!
・逆流性食道炎は当治療院でも最も得意とする疾患の一つで、その症例は今まで何度となく紹介させて頂きましたので、その病理についてはここでは簡略的に記述させて頂きますが、本症の治療について、要は「胃から食道への胃酸の逆流を阻止する」…これにつきると思います。
・ですから制酸剤で胃酸の量を減らしたとしても胃酸はゼロにはならないのですから、下部食道括約筋(☚食道と胃の接合部で常時収縮していて胃酸の食道への逆流している。)が緩んでいる限り多少は胃酸が食道に逆流し、逆流性食道炎は持続する事になります。
従って当院の得意とする「下部食道括約筋テクニック」により下部食道括約筋の筋力を回復させ、胃酸が食道に逆流しない状況に回復させてあげる治療法が最善である事は、自信を持って言えると思います。
萎縮性胃炎について
・ただ、今回の症例であるTさんは、お陰様で比較的早期に逆流性食道炎の症状は回復し安定していますが、しかしTさんは「2年前から萎縮性胃炎」に罹患しているので、その意味で言うと「胃自体が全般的に構造的-機能的に弱っている状態」です。ですからTさんの症例は特に「下部食道括約筋」だけでなく、胃全体の、あるいは消化管全般の機能を亢進させてあげるような治療も必要になる、と思います。
・萎縮性胃炎は不可逆的な病態ですから胃の構造自体の改善見込みはそれ程期待できないかもしれません。しかし悪化-進行を少しでも遅くするために、あるいは逆流性食道炎の合併を阻止するためにも、胃の機能を回復させる整体治療は有効である、と考えます。
--------------------------------------------------------------------------
【その他の逆流性食道炎=当院の治験例紹介】
● 逆流性食道炎(胃食道逆流症)と整体治療
●胸やけ、ゲップ、胃痛、倦怠感…逆流性食道炎(機能性ディスペプシア-FD)と整体治療
● 逆流性食道炎-その二「1日に50回以上ゲップが出る」
● 逆流性食道炎
●逆流性食道炎-その四
● 短期間で改善した逆流性食道炎による胸やけ、肩こり、背中痛の整体治療
● 「逆流性食道炎!、と思いきや?」…みぞおちに1cmのしこりがある患者さん、、、触ると激痛が…
【食道裂孔ヘルニアが合併している治験例紹介】
● 逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアの整体治療
● 逆流性食道炎-その一 食道裂孔ヘルニアの合併例
● 食道裂孔ヘルニアを合併した逆流性食道炎と整体治療
●逆流性食道炎=食道裂孔ヘルニアと整体治療
● 逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアによる胸やけ(胸の痛み・圧迫感)、肩こりの整体治療
● 心窩部(みぞおち)の痛み・・・逆流性食道炎-食道裂孔ヘルニアの再発(?)と整体治療
● 逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニア、及び残留便(体重減少)の整体治療
【バレット食道や萎縮性胃炎、他が合併している治験例紹介】
● 逆流性食道炎とバレット食道の整体治療
●逆流性食道炎-その三 バレット食道の整体治療
●胃のムカムカと疲労感…萎縮性胃炎と逆流性食道炎の整体治療
● 慢性疲労(萎縮性胃炎と逆流性食道炎)の整体治療
● 逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアとバレット食道の整体治療
● 逆流性食道炎(バレット食道)、食道裂孔ヘルニア、萎縮性胃炎の整体治療
● 胆石症(胆泥)と逆流性食道炎の整体治療
● 治療のお問い合わせは下記まで
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
付属治療室
●診療時間 【予約制】
・午前診…10時~13時
・午後診…15時~18時
●診療日
・月曜日~金曜日
(水曜日=午前診のみ)
・第2土曜日、第4土曜日=午前診のみ
●休診日
・第1土曜日、第3土曜日、日曜日、祝日
●治療費
・初 診 7,500円
・2回目以降 5,000円
●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F
地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話 06-6180-6880
● 本学院-入学のお問い合わせは下記まで
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
2年制整体学校
次の二つのコースからどちらかを選んで入学して頂けます。
1 本科2年課程 (一般の方が入学するコース)
2 プロコース (鍼灸師、理学療法士などのプロの方が入学かるコース)
●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F
地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話 06-6180-6880
●メールでのご相談、資料請求、体験入学…受付中
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
患者さんが通院される主な地域
大阪市、淀川区、東淀川区、西淀川区、大淀区、福島区、中央区、北区、旭区、都島区、此花区、大正区、東成区、城東区、住吉区、住之江区、平野区、守口市、門真市、寝屋川市、交野市、枚方市、東大阪市、大東市、八尾市、四条畷市、藤井寺市、柏原市、吹田市、豊中市、摂津市、茨木市、高槻市、箕面市、池田市、川西市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市、堺市、岸和田市、和泉市、泉佐野市、奈良市、生駒市、京都市、亀岡市,向日市、長岡京市、松山市、岐阜市、広島市、横浜市、東京都、和歌山市、名古屋市、北海道-札幌市、鹿児島市、島根県