【夕顔6-3】古文単語「ものはかなし」
源氏物語イラスト訳のあいです
古文単語でよく出題されるのは、
1.古典特有語
…現代にない古語。
2.古今異義語
…現代と意味の異なる古語。
3.死語的現代ワード
…受験生世代はホボホボ使わない語。
…ですが、今回の古語は、
古文特有のフュージョン古語☆
はい、ではいってみましょぉ~♪
٩(๑•̀∇•́๑)و
【今回の源氏物語】
門は蔀のやうなる、押し上げたる、見入れのほどなく、ものはかなき住まひを、
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今回出てきた古文単語
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■【門】…隣家の家の正門のこと
■【は】…提示の係助詞
■【蔀(しとみ)】…上下に開く格子戸
■【の】…(下に「やうなり」を伴う)様態の格助詞
■【やうなる】…比況の助動詞「やうなり」の連体形
■【押し上げ】…ガ行下二段動詞「押し上ぐ」の連用形
■【たる】…存続の助動詞「たり」の連体形
■【見入れ】…のぞき込んで見たようす
■【の】…主格の格助詞
■【ほど】…広さ。大きさ。奥行き
■【なく】…ク活用形容詞「無し」の連用形
■【ものはかなき】…ク活用形容詞「ものはかなし」の連体形
※【ものはかなし】…とりとめがない。たわいない
■【住まひ】…住まい。すみか
■【を】…対象の格助詞
◇ 単語の意味と文法的説明です。
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☆ 今回の古文単語 「ものはかなし」 ☆
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もの+はかなし
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フュージョン!
…なんつって(-c_,-。)
「もの―」は接頭語☆
用言について、語調をととのえたり、意味あいをプラスしたりします。
(*・ ェ ・*)ノ
「なんとなく~」という語感で訳すのが、
私は好きです♪
(▰˘◡˘▰)
また、「はかなし」は、
頼りないとか、あっけないとかいう意味で、
下のリンクにも挙げてあります。
また後ほどご覧になってくださいね~!
(σ・∀・)σ
【形容詞:ク活用】
①なんとなく頼りない
②とりとめがない。たわいない
*『学研全訳古語辞典(Webilio古語辞典)』より
「はかなし」に「もの―」という接頭語がついて、
なんとな~く、ニュアンスが和らいでいますね。
ヽ(゚◇゚ )ノ
門は蔀のやうなる、押し上げたる、見入れのほどなく、ものはかなき住まひを、
問)傍線部の意味として最も適当なものを選べ。
1.むさ苦しい住まい
2.たわいのない住まい
3.かりそめの住まい
4.ひどく見苦しい住まい
5.今にも崩れそうな住まい
ほんのちょっとした住まい
…という意味あいの選択肢を選びましょう♪
(☆∀☆)
解答…2
門は蔀のやうなる、押し上げたる、見入れのほどなく、ものはかなき住まひを、
● 過去記事リンク
■やうなり
■見入る
■はかなし
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