【帚木452-3】「言ひ~」の複合語☆
源氏物語イラスト訳のあいです
今日もがんばってますか~♪
٩(๑•̀∇•́๑)و
【今回の源氏物語】
「かく、けしからぬ心ばへは、つかふものか。幼き人のかかること言ひ伝ふるは、いみじく忌むなるものを」と言ひおどして、
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今回出てきた古文単語
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■【かく】…このように
■【けしからず】…ひどい。よくない
■【心ばへ】…考え
■【は】…提示の係助詞
■【つかふ】…用いる。働かせる
■【か】…疑問の係助詞
■【幼き人】…幼いこども
■【の】…主格の格助詞
■【かかる】…このような
■【言ひ伝ふ】…伝言する。取り次ぎをする
■【は】…提示の係助詞
■【いみじ】…ひどい。はなはだしい
■【忌(い)む】…忌み嫌う
■【なる】…伝聞の助動詞「なり」の連体形
■【ものを】…逆接の接続助詞
■【と】…引用の格助詞
■【言ひおどす】…言ってこわがらせる
■【て】…単純接続の接続助詞
◇ 単語の意味と文法的説明です。
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1. 「言ひ伝ふ」☆
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(他動詞:ハ行下二段活用)
①言い伝える
②取り次ぐ。伝言する
*「学研全訳古語辞典」より
みなさんお手持ちの単語帳には、
おそらく載ってませんよねぇ;
もちろん、
現代で「言い伝える」って
フツーに使ってるので、
特に、目くじら立てるような古語でもないんですが…
このブログで出てきた時に
古語をチェックする
(σ・∀・)σ
今回は、「取り次ぐ」という、
イメージを考えてほしい訳出をしたので、
ぜひ、この機会にチェックしてくださいね♪
ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
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2. 「言ひおどす」☆
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この古語が載ってる辞書はあまりないのですが、
「言ひ―おどす」の複合語と見れば、
おのずと意味もイメージできますね♪
(o^-')b
(他動詞:サ行四段活用)
…こわがらせる。脅かす
*「学研全訳古語辞典」より
空蝉は、小君に、
「そんな事する子は、雷様におヘソ持って行かれるわよ!」
と言い脅してたしなめたんですね!
ヽ(゚◇゚ )ノ
2例とも、
同じ「言ひ―」の複合語ですが、
「言ひ伝ふ」と一語でとらえるか
「言う」「脅す」と分けてとらえるか
この選択がスムーズにいけば、
古文のイメージも湧きやすくなると思います。
(`・ω・´)ゞ
「かく、けしからぬ心ばへは、つかふものか。幼き人のかかること言ひ伝ふるは、いみじく忌むなるものを」と言ひおどして、
● 過去記事リンク
■心ばへ
■かかる
■いみじ
■ものを
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