【帚木139-3】「頼もしげなし」とは
勉強お疲れさまあいです。
【今日の古文単語】
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■【さしあたりて】…今さしあたって
■【をかし】…素敵だ、かわいい
■【あはれ】…愛しい、すばらしい
■【~とも】…~ても
■【心に入る】…気に入る
■【む】…婉曲の助動詞「む」の連体形
■【人】…人、ここでは相手の意
■【の】…~が(主格の格助詞)
■【頼もしげなし】…信頼できない
■【~むこそ】…~としたら、それこそ
※【む】…仮定の助動詞「む」の連体形
※【こそ】…強調の係助詞
■【大事なり】…重大なことだ
■【べけれ】…推量の助動詞「べし」の已然形
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
※上の意味は、今回の文脈での意味です。
助動詞の文法的説明を繰り返し声に出して、慣れていってください♪
今日の古語詳解は、「頼もしげなし」について☆
では行ってみよ~♪
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「頼もしげなき」
…ああ、現代でも似たような表現ありますよねー!
(●´m`●)
【頼もしげなし】
…頼りになりそうもない、心細い、不安である
(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
でも…
「頼もしげなき 疑ひ」
↑
このつながりになると、
ちょっと訳しづらいです;;
「頼りにならない 疑い」
「不安である 疑惑」
う~ん;何のことだか分かりづらい…;;
単語帳や、辞書の意味を知っていれば、古文はなんとかなる!!
そう思って、丸暗記の勉強に終始していませんか?
もちろん、ある程度の知識があれば、高2ぐらいの模試では点数につながっていくので、
基礎知識を疎かにしてはいけません;;
ですが、
単語・文法をある程度完璧にしていても、
偏差値50~60の壁を越えられないあなたは、
古文の勉強法を見直すべきです!
このブログでは、古文や問題傾向への【慣れ】を学べるように書いていますので、
ぜひ、あなたの受験勉強の1つに加えてもらえればと思います♪
(●´エ`●)
さて。
今回の「頼もしげなき疑ひ」なんですが、
辞書に書いてある意味だけでなく、
こうした「源氏物語」に出てくる表現などから、
どのように用いられることが多いかを学んでいってほしいものです。
「頼」という漢字は、
「頼りになる」という語感以外に、
「信頼できる」「安心できる」というニュアンスでもよく使われます。
もとになった「頼もし」という形容詞をみても
それが分かると思います。
【頼もし】(形容詞)
①頼りに思われる
②頼れて心強い
③楽しみに思われる、期待できる
④裕福である
【頼もしげなり】(形容動詞)
…頼りになりそうな様子、心強い感じ
↑↓
【頼もしげ無し】(形容動詞)
…頼りになりそうもない、心細い
このセットを理解していれば、
「頼もしげなき 疑ひ」という文脈になったとき、
ああ、「信頼できないような 疑い」、つまり浮気の兆候があるということか!
( ̄▽+ ̄*)
…と、察しがつくんです♪
(o^-')b
模試などが返ってきて、
なんで間違えたんだろう、と思って復習した時、
解説には、
「【頼もしげなき】の意味は、この場合、【浮気の兆候がある】ということをさす」
などと書いてあり、
悶々とした気分で、納得できないまま復習を終えていませんか~?
(;゚;∀;゚;)
この復習の中途半端さが、
古文がもうひと伸びできない原因なのです!
●単語まる覚えではなく、語源なども含めて理解する
●文脈のつながりを考え、臨機応変に訳出する
こういうの、1つひとつ練習していってくださいね♪
毎日…ていうとウンザリするので、
このブログで、楽しみながら理解していってもらえたらと思います♪
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木139(原文)
「さしあたりて、をかしともあはれとも心に入らむ人の、頼もしげなき疑ひあらむこそ、大事なるべけれ。…」
自力での現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■人
(※その他重要古語一覧はこちら )
あいでした