多くの駐在者は、会社に駐在の希望を出し、

駐在先の仕事を日本にいる頃から積極的に拾って、

駐在する権利を獲得するのだと思いますが、

私の場合は全然違いました。

 

そもそもは、会社で5年スパンのキャリアプランを作成する義務があり、

私は特に出世したいという希望もなく、

とりあえず、漠然といつか海外で仕事してみたいと書いていました。

でも、駐在先の一覧にあるパリは、インドや中南米と同レベルで、住みたくないなぁと思っていたので、

フランスの今の企業の仕事はなるべく関わらないようにしていました。

そんな感じで、アメリカとかと仕事をしていたんですが、急遽4年前に香港に駐在する話があり、

乗り気で快諾し準備していたのですが、急遽香港支社が閉鎖することになり頓挫。。。もやもや

その後、希望だったドイツの大手IT企業にインターンでき、

3か月という短い間ではありましたがハイデルベルクに住んで、海外で働いてみるという希望は叶い照れ

帰国してからは、日本で淡々と仕事をしていていました。

 

が、現在の部署でパリに駐在していた同僚が帰国することになり、

代替要員ということで部長から声をかけれてしまいました。

一応部長にはパリが嫌だからとか言えないので、

別に海外駐在は今すぐにを希望していないので、他にパリにどうしても駐在したい人いると思うので、その人で。。。

的な会話をしてやんわり拒否してみました。

が、結局部長の意思は固く、プライベートの事情が無い限り赴任して欲しいと再度のお願いが。。。。ショボーン

 

正直答えを出すのに、1か月悩みましたあせる

 

小学校時代に過ごしたフランス。フランス語で話すのは好きだし、フランス人との接し方もわかるけれど、

 

個人的な見解ですが、

 

パリは、

 

観光地はきれいだけど、

治安がかなり悪い

衛生的にキレイとは言えない

ホームレスが道に最低一人はいる

デモやストライキで公共機関サービスがストップする

 等々。。。

 

フランス人は、基本的にはフレンドリーでいい人が多いが、

 

フランス語でしか話さない

感情がすぐに顔に出る

自分の仕事でないと言って仕事をしない

衛生意識が超低い 例えば、学校ではシラミが毎年流行る

議論好きで口論が激しい

移民が多くて、貧富の差が激しい

悪事に手を責めている人が日本の比ではない多さ

 

特にパリについては幼少時代からいい思い出はなく、母はパリで盗難未遂にあってからトラウマで

日本に帰った後も異常な警戒でした。。。ショック

比較的落ち着いていた田舎に住んでいたから余計にそう思うのだと思いますが。。。

パリに住みたいという気持ちが全くわかなかったんです(笑)

 

じゃあプライベートな事情の方で拒否できるかという点も考えましたが、それも思い当たりませんでした。

友達には、もういっそのこと、嘘で婚約している人がいることにすればと言われましたが、

その後結婚もせずにいたら婚約破棄にでもなったのかな?とか思われるので、

それはそれでなんか辛い汗

 

結局、断るか、会社を辞めるかの選択になり、

しょうがなく赴任することになったのが私の駐在の経緯なのですが。。。

 

衝撃だったのが、

駐在に行く前に、同僚が転職するから会社を辞めることになり、

挨拶をしに行ったら、

フランス駐在希望していたんで、羨ましいです。と言われました。

やっぱりいるじゃん行きたい人。。。これ、駐在出来ていたら会社辞めなかったんじゃない??と悲しくなりましたガーン

 

ちなみに、私の前任者は、どうしてもパリ駐在がしたくて、個人的には会社にとって無駄でストレスでしかない仕事を嬉々としてやっていて、

念願叶って赴任したけれど、

駐在期間中に、パリという国と、フランス人というものが分かったらしく、

引継ぎのときには、フランス人に対する愚痴がひどくて、「上司に奴隷扱いされている」とか、

「フランス人の仕事は最終的には日本とは関係ないかどうでもいい」とか 色々言われてちゃんと引き継ぎして貰えませんでした。

なんか夢見てそうだなぁと思っていたので心配はしていたのですが、現実は想像以上に結構酷い状態だったみたいです。

しかもフランス語も2年もいたのに全く話せない状態だったので。余計扱いは酷かったのが想像できて、本当に痛々しくて可哀そうでした。

同じ時期の赴任者はもっと酷くて、半分鬱で、帰国したくて、意味のない日本への海外出張を繰り返していました。

この二人はもうフランスと関わりたくないらしく、帰国後は日本のみの仕事の部署に配属されてましたDASH!

 

幸い、そもそも私はフランス人のこともわかっている上に、フランス語ができるので

奴隷扱いされていると思ったことはないし、逆に会社や上司との処遇に関しては日本よりもいいかも?と思ったりしています。

確かに上司の気性の荒さは、日本だとパワハラにあたるので、日本人には「いじめ」のように感じるのかもしれませんが、

フランスだと結構こういう気性の荒い人は多いです。単なる、文化の違いです。

別に悪意とかなく、怒りのコントロールが日本人よりも出来ない人が多いんだと思います。

ただ、フランス語で話せないストレスとか、フランス人の微妙な英語の表現とかを聞くと、虐めに思うのかもしれません。

 

結論としては、

「たいていの日本人にとっては、パリ駐在はそんなに甘いものではない。」

というのが、同僚を見ていて思う、パリで働くということの印象です。

 

だから、部長は私を指名したのだと思いますが。。。