先祖の罪は子孫が負うのか?(家のカルマ) 【シルバーバーチ】 | 太平洋戦争史と心霊世界

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かやぶき屋根 



シルバーバーチとはかつて3000年前に地上生活を送り、地球を霊的に浄化するため、人間に霊的真理を届けようと地上に降りてきた高級霊です。

 

 ここのところ、因果律(カルマ)の解説をしています。因果律には各人に来る個人のカルマと、国や民族など集団に対して適用される集団のカルマがあります。その中には小規模なものとして、家のカルマがあります。

 

「家」とは屋奥のことではなく、本家・分家などと呼ばれる祖先を同一にする血縁集団のことです。今回はこの「家」という、集団のカルマをご紹介します。


                     


 仏教にも元々、「過去における善悪の業(カルマ)が現在における幸 不幸となって現れる」という因果応報の考えがありました。

 

この意味が日本では、「もし先祖に罪があるならば当然子孫が補わなければならない」、「先祖の善悪の業が子孫の幸不幸となって現れる」と拡大解釈されることになりました。

 

しかしこれは、スピリチュアリズムの立場から言うと、他人の作った因果律(カルマ)を、自分が引き受けるなどということはありえません。他人のカルマはその人自身が引き受け、自分のカルマは自分が負うことになり、因果応報の所業は作った本人自身に帰することになります。

 

日本では特に新興宗教や、霊能者などが「先祖の因縁が子孫に来ている」というような、まことしやかな話を述べることがあるかもしれません。しかしこんな不条理な話は実際ありえませんのでご注意ください。

 万が一あるとしたら、先祖の地縛霊が子孫に害を及ぼしているという可能性はあります。


パンジー 

 

因果律の働きについては今まで再三述べましたが、一応根拠としてシルバーバーチの言葉を以下に引用します。

 

(シルバーバーチ)

 

「いかなる大人物も自分の犯した過ちは自分で 責任を取らねばなりません。各自が自分の人生への対価を自分で支払うのです。

 収支
の勘定は永遠の時の流れの中で完全な衡平(つりあい)のもとに処理され、だれ一人としてその法 則から逃れることはできません」

 

しかしある家庭を観察すると、例えば先祖代々、家族が同じ持病を持つ家、お金で苦しめられる家など、ある傾向を持つ人々が集まっている家が見られるかもしれません。

 

例えばアメリカのケネディ家は、一族が早世してしまうことで、「悲劇のケネディ家」とも呼ばれています。ジョン・F・ケネディ大統領は46歳で暗殺され、実弟のロバート・ケネディも42歳で暗殺されました。

  またケネディ大統領の息子、ジョン・
F・ケネディJr.38歳に飛行機事故で亡くなっており、一族には他にも早世者が多く出ています。


ジョン・F・ケネディ大統領 

ジョン・F・ケネディ、第35代アメリカ合衆国大統領(19171963



スピリチュアリズムの立場から見ると、これは病気の場合は遺伝もありますが、ある一定の傾向や性質を持った魂が、その傾向を持つ「家」に誕生したということになります。

 

一例として病気が分かりやすいですが、糖尿病など体質的に代々受け継がれやすい病気を持つ一族がいるとして、この家をYZ家とします。YZ家の場合は、家人が病気になりやすいという「家のカルマ」を持っています。その一族には、病気になってカルマを返済するという、「個人のカルマ」を背負った魂が集まってきます。

 

つまり、「個人のカルマ」として病気になりやすい運命を持つ魂が、それを確実に実現させるため、YZ家という体質的に病気に罹りやすい「家のカルマ」を持つ環境に生まれてくるのです。

家のカルマと個人のカルマの相関関係 

 

 水色の丸が、YZ家の体質的に糖尿病など、ある病気にかかりやすい傾向を持つ「家のカルマ」(集団のカルマ)。

 

家人「Aのカルマ」は個人のカルマで、YZ家の「家のカルマ」を利用して病気に罹る。しかし個人のカルマの規模もまちまちで、Aは体質的な病気が発病しても、あまり悪くならない。

 

 家人「Bのカルマ」も個人のカルマで、Bはカルマも大きいので持病の病気がかなり悪化する傾向が出る。

 家人「Cのカルマ」も個人のカルマだが、カルマの規模は小さいので、日頃の健康管理に十分注意していれば、発病は免れる。

 



  このようにカルマには複雑な作用があり、「集団のカルマ」を利用して、「個人のカルマ」を解消するというような働きもします。

 

 「集団のカルマ」には町や都市など地域のカルマ、社会組織のカルマなど、様々なカルマが存在することが考えられます。

 

 またこの作用はカルマだけではありません。音楽家を多数輩出したドイツのバッハ家は有名ですが、この一族も「音楽一家」として音楽家になりやすい環境を備えています。

  音楽の才能は遺伝というより、音楽的才能に秀でた複数の魂が、才能の芽が出やすいように、この一族を選んで誕生したというのが真相でしょう。


ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 

バッハ家を代表する作曲家、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ16851750)。「G線上のアリア」などを作曲。



●東京シルバーバーチ読書会・解説、『シルバーバーチの霊訓 5巻』、3章 死後の後悔5巻』


●東京シルバーバーチ読書会・解説、『シルバーバーチの霊訓 6巻』、10章 あらためて基本的真理を6巻』


キーワード:因果律(カルマ)、家のカルマ、集団のカルマ、家のカルマと個人のカルマの相関関係