死んでも生きている【心霊】 | 太平洋戦争史と心霊世界

太平洋戦争史と心霊世界

海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


水中花 


 これは私、ルビーが知人のBさんから直接聞いた話です。Bさんはいわゆる「見える人」で、通常では説明のつかない不可解な現象に遭遇することがあります。

 

 ある夜の晩、Bさんは帰宅の途にありました。道路には転々と、電燈がスポットライトのように浮かびあがっています。その闇夜の一角に照らされ、人がぼんやりと立っているのが見えました。

 

 何だろうと目を凝らすと、高齢の女性が歩道の隅に佇んでいます。

 

「痛い・・・」

 

女性がふっとつぶやきました。Bさんはそこで、はたと高齢女性の異様さに気付きました。ぼんやりした姿は、どうやら生きている人間ではないらしい。すると、今度は女性がBさんに直接話しかけてきました。

 

「一緒に連れて行って!」

 

 冗談じゃない、勘弁してくれとBさんは内心叫びながら、足早にその場から立ち去りました。しかし女性はBさんの後は追いかけてはこなかったようです。

 

 後日、その高齢女性に遭遇した歩道を通りかかったところ、道端に花が供えられていました。不審に思ったBさんは、近くにあった行きつけのスーパーで、馴染みの店員さんに花の件を訊いてみました。

 

 するとやはり、その現場では最近交通事故が発生し、女性が一人即死して亡くなられていました。


ふうせんかずら 

 

 高齢女性は亡くなられても、自分が死んだという状況に気が付いていないのでしょう。その証拠に彼女は「痛い」と、事故死した際の痛みを未だに引きずっていました。

 

 死ぬという事は、魂が格納されている不可視の身体(幽体)が、肉体から分離されるということです。事故で怪我をして痛かったのは肉体の部分であり、死ねば魂は肉体から離れますから、通常死後に痛みは消失します。これは病気の場合も同様です。

 

 にもかかわらず女性が死後も痛みを感じているという事は、自分の死に気付かず未だ生きていると思い込んでいるためです。

 

霊界では自分の主観、つまり思い込みによって周りの環境が形成されます。例えば霊界には地上世界のような夜は無く昼だけの世界なのに、昼夜あると固く信じていれば夜がやってきます。

 

従って自分が怪我をしていると思い込めば、実際には肉体を失って痛くもないのに痛みが生じることになります。ですから「病は気から」ということわざも、正鵠を得ていると言えるでしょうね。

 

高齢女性も早く真実に気付くことをお祈りしますが、これは死後の世界を全く知らない方が辿る一例といえるのかもしれません。



【無料】霊界通信、死後の世界に関する電子書籍

(宗教勧誘ではありません)

http://www5e.biglobe.ne.jp/~spbook/