
ご無沙汰しております。 最近は日常・病気ブログになってしまった感がありますが、書いておいた方が他の方の役に立つのでは、という事項は書いておきたいと思います。今回も病気の話題です。
今まで明言しませんでしたが、私の病気は乳ガンです。現在は小康状態を保つようになりましたが、つい最近まで骨転移の疼痛に見舞われていました。
最初の兆候は背中の痛みとして夏に起こりました。この時期CT検査をしても骨転移は写りませんでしたので、筋肉の痛みかと思い、整形外科を訪れました。
整形外科医はレントゲンを撮った結果、骨の一部が狭まり炎症が起きていると診断しました。しかし治療しても痛みは治まらない。
整形外科では旅行先で掛かったり、転院して医師が変わったりして、合計3名の整形外科医に問題の症状を診断されました。診断はどれも、脊椎の間隔が狭まり、そこから炎症が起きているという同様の内容でした。
ところが最近ガン治療している外科でのCT検査の結果、ガンが骨に転移しているのが発覚しました。夏からの背中などの痛みは骨転移のものであったのです。
背中の疼痛はガンが原因でした。しかし整形外科では3人の整形外科医に掛かり、3者とも同様の別の診断を下しています。ガンを持っていると既往症を申告したにもかかわらず、3人ともガンが原因であるとは診断しなかったのです。
これは何を意味しているのでしょうか。現在の病院というものは、内科、外科、耳鼻咽喉科、眼科など、身体の部署ごとにパーツ化され、それぞれの診療科で診断・治療されます。
推測するにこのようなシステムの下では、同じ病気でも診療科によって、診断名や治療法に相当の開きが出てしまうのではないでしょうか。
ですから、ある診療科に長期間かかっても治らない場合は、診療科を変えてみる手も一考でしょう。
私のかかった3人の整形外科医も誤診ではなく、このような病院システム下では、このような診断しか下せなかったのではないかと思います。