トラウマは
心の傷。

そういうことがあった
ということ。

それと
これからの自分を
関係させることも
関係させないことも
自分は選べます。



私は
性被害当事者なので
男性が怖いです。

自分が男性なのに
同性が怖いと
いろいろ大変です。

トイレも
更衣室も
大浴場も
他の男性は
自由に出入りできますから。

またいつ
同じような出来事に
遭遇するか
いつも警戒している
感じです。

自分の身を守るため
男性と接するのを
減らすようにして
生きてきました。

説明しても
わかってもらえないので
あれこれ理由をつけて
避けるようにしてました。



これじゃ
生きづらくてダメだ。
自分を変えよう。

そう思って
努力したことも
あります。

父親に感謝の言葉を告げ
自分から抱擁したことも
あります。

そうすると変わるよ、と
自己啓発で有名な人に
お金を払って相談したときに
そう言われたからです。

でも、
めちゃくちゃ汚いものに
触ったような
すごく気持ち悪い感覚に
なっただけでした。

他にもいろいろ試しましたが
心の奥まで達する傷は
どうやっても変わりませんでした。



あるとき
気づきました。

自分は自分を否定している、と。

性被害に遭う前の自分が○で
遭った後の自分が×と。

今の自分は×で、
それを○に
できないかと
必死にやってただけでした。

でも、それはおかしい。

被害に遭う前も
遭った後も
どちらの自分も
○も×もなく、ただ自分です。

○や×の評価を
自分で自分に下していただけでした。

今の自分を否定すれば
生きずらくなるはずです。



男性への怖れを
否定しても
消えることはありません。

この怖れを
変えようとするのは
過去に縛られていること。

トラウマを
これからの行動に
自分で関係させている状況です。

男性を怖れていても
今の自分は
自分の目的を
自由に設定して
実現の道を進めるはず、と
思い至りました。



怖れは怖れのままに
怖れる気持ちがあるけど
やってみたいことは
やってみる。

そう思って行動しました。

ある時
リフレクソロジーで
女性が施術するかと思ったら
男性が出てきたことがあります。

「やっぱりやめます」と
言えるけど、
このままやってもらったら
どんな気持ちになるんだろう?

そんな好奇心から
断らずにそのまま
やってもらいました。



男性に直接触られるとか
ありえない。

そう頭で思っていたのですが
やってもらうと
まあ普通でした。

手放しで安心はできないけど
相手もプロなので
疲労回復を目的に
行動してることは
わかりました。

性的な興味がない人は
とことん興味がないのですね。

触れられても
侵害されない経験を
した感じです。

トラウマを
関係させない選択を
したおかげで
得られた経験です。

いろんな人がいるのは
自然なことですが、
それを実際に体験して
理解できた感じです。

生きづらさが
ほんの少し減った
気がしました。



トラウマを消そうと格闘したり
トラウマと関係させて
今からの自分に過度に制約を
かけたりすると
息苦しい感じです。

トラウマは、ただトラウマ。

今からの自分の目的に
関係させることも
関係させないことも
できます。

その目的の実現の
可能性が高まる選択を
できると、
楽しく生きられますね。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。



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