デビッド・カッパーフィールドはすごい。
というわけでこんばんは。
日本一デビッドカッパーフィールドのことを好きな精神科医、ゆうきゆうです。
最近発見したのがこちら。
http://www.dumpalink.com/media/1131617515/David_Copperfields_Lazer_Illusion
音が出ます。
誰もいない環境で。
すごいです。うん。
普通のマジックって、たいていは「どうやってるの!?」
と、トリックを探すのに夢中になってしまうものです。
ある意味、マジシャンに負けてたまるか!?という対抗心が湧き上がります。
しかし彼の場合、もう見て早々に「これはもう分からない」とあきらめるほどパーフェクトなイリュージョンです。
そしてそのまま「もう、トリックなんかどうでもいい。単純にすごい」という気持ちになるわけです。
まさに多くの観客を、一瞬で敵ではなく味方に取り込むような。
僕もいつかそういう文を書きたいなぁ、とあらためて思いました。
それはそれとして、このサイトには色々英語で感想のコメントが書いてあるんですが。
英語が苦手な僕ですが、頑張って読んでみました。
すると、基本的に「すごい!」的なものばかりなんですが。
なかに、「すごい。これなら彼はたった一人で誰もいなくて寂しくても、自分で」みたいなのがありまして。
あぁ、それは思いつかなかったなぁ、と。
世界の変態はすごい、と思いました。その発想はなかった。
そんなわけで、みなさまどうか今後ともよろしくお願いいたします。
心理学的ファッションチェック
漣さんに描いていただいた、この2つのイラスト。
どちらの方が、魅力的だと思いますか?
まぁ、人それぞれだと思うんですが。
実際に色々な方で調べたところ、2/3が左を選ぶようです。
心理学的に理想的な服装というのは、「一部だけの露出」だと言われています。
ここでは左。胸元の露出のみで、足は露出していない方ですね。
実際に男性というのは、難しい生きものです。
それこそ、たとえばロングスカートにセーターというような「完全防御」な服
では、敷居の高さを感じさせてしまいます。
しかし逆に「いつでもOK!」とばかりに全部露出だと、かえって食指が動き
ません。
「少しだけ」こそが、もっとも気持ちを動かすのです。
うん。何か参考になれば。
また、やや話が変わりますが。
そういう意味で、女性の「スカート」というのは、男心をつかむ上で、心理学的にもっとも理にかなった服とされています。
ヒラヒラと動く。もしかして、下が見えるかもしれない。
これこそが、男性の気持ちをものすごく刺激するわけです。
食事でたとえるなら、
「ラップで包まれたハンバーガー」みたいなものですね。
ムキダシのハンバーガーでは、なんか衛生的に思えません。
だからといって、カッチリ包まれたハンバーガーでは、やはり中が見えないので、食べたいと思いにくいものです。
少し手を伸ばせば、めくれるかも。
そんなチラリズム的な魅力こそが、人の気持ちをもっともつかむわけです。はい。
ですので階段などで、よくミニスカートを押さえる女性が多いものですが、あ
れを見て「だったらスカートなんて履くな!」とツッコンでいる男性も多かったりします。
しかし、それは的外れ。
「見えそうだけど決して見せない」こそが、女性にとって何より重要なのです。
また「ひも下着」や「ひも水着」というものも存在します。
これも「引っ張ろうと思えばいつでも引っ張れる」というのが、男性にとってものすごく「色気」に感じるわけですね。
もちろん、実際に引っ張ったら犯罪なんですけど。
ちなみに「フンドシ」も、個人的には「ひもパン」だと思っているんですが、この主張は誰にも受け入れられません。
うん。この話の着地点が分かりませんが、とにかく「全部ババっと」より、「あと少しで…」くらいが一番の色気。
何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
うん。
春はミニスカ。
夏はタンクトップ。
秋はブラウス。
冬はロングコート。
なんか個人的な、マニアック版好きなファッション枕草子です。略して、マニアの草子。
自分でも意味が分かりません。
男心を、そしてミトコンドリア心をつかむファッションとして、何か参考になることがあれば幸いです。
そんなこんなで、イラストを描いてくださった漣さん
、そしてここまで妄想と煩悩につきあってくださったあなた、本当にありがとうございました。
パーティーオフ報告とおかゆ
みなさまおはようございます。ゆうきゆうです。
最近、雨が降ったときに、たまにはと思って、ピザを頼みました。
すると「1時間かかりますが、よろしいでしょうか?」と。
あー。
たぶんみんな、外に出られないから、ピザ頼むんだろうなぁ、と。
「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがありますが、
現在的には、「雨が降ればピザ屋が儲かる」なのかもしれません。
………。
うまいんだかうまくないんだか。うまくない。
それはそれとしてブログです。
つい最近、パーティオフを開催いたしました。
参加者さんは約100名。
来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。
素敵です。まさかこんな垂れ幕が用意されるとは思いませんでした。
明らかに看板負けしている自分ですが、こうなったら開き直るしかありません。
そして帰り際の図。
池袋サンシャイン水族館のクリオネにできる行列だと思っていただければ間違いないと思います。
珍しい生きものに、必然的に列が。
来てくださったみなさま本当にありがとうございました。
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そして本日はもう一つネタを。
最近、気分転換のために、上野動物園の中で仕事をしました。
とはいっても、動物園で世話係に就職したとかではなく、単に園の中で原稿の作業をした、というだけです。
子供やお母さんたちの中で、一人パソコンを出す男。
かなり微妙です。
それだけではさびしいので、上野動物園ならではの食べ物を食べることにしました。
パンダがゆ。
パンダの食べるご飯を、そのままお客さんへの食事にしたという、単純かつ危険きわまりないメニューです。
まぁ、動物さんの食べ物でも、材料は綺麗なわけですので、食べられるといえば食べられるわけですが。
子供のとき、間違えてドッグフードを食べたときのことを思い出しつつオーダー。
真ん中にあるダンゴは、「パンダダンゴ」です。
略してパンダンゴ。略に意味はありません。
原料は、何と「パンダミルク」。
一瞬、パンダさんが出すミルクかと思って微妙に恐かったのですが、解説を読むと、パンダのために調合した人工乳だそうです。
それをこねて作ったダンゴです。
味はまぁ、なんか、それなりにそれなりでした。
下のお皿は、パンダミルクを使ったおかゆとか、そんなのです。
というか、すべてが炭水化物で構成された、そんなメニューです。
微妙に気持ち悪くなりました。
パンダってこんなの食べて文句言わなくて偉いなぁ。
そう思っていたら、本物のパンダの食事は、このおかゆに、さらに肉とかも加わるそうです。
そう考えると、僕の食べたこれは、本物のパンダの食事より低レベルということに。
ユウはパンダより価値は下のようです。
そりゃミトコンドリアにもなるわ。
というわけで、みなさま今後ともよろしくお願いいたします。
上野動物園に行った際には、ぜひ。
ちなみに仕事はぜんぜん進みませんでした。パンダがゆのおかげで。
小ネタ何点か
みなさまこんばんは。ゆうきゆうです。
本日はちょっとしたネタを何点か。
絶対に取れるわけがないことが100%分かってるUFOキャッチャー。
一応、てさげの穴があるんですが、これがキャッチャーの手とクロスする感じに置いてあります。
物理的に不可能だと思いました。
あとキャラクタ的にも、群衆の前で取れるものではないと思いました。
爽健美茶は、思いっきりシェイクすると、なんかビールみたいで、すごくおいしそうです。
おいしそうなことに。
近くにお花見で有名な公園があるんですが。
ちょうどお花見のシーズンにそこを通ったとき。
朝だったのですが、すでに前夜からの場所取りが。
ダンボールです。
ダンボールハウスができています。
もちろん、中にいたのは普通の学生さんみたいな方でした。
小さい頃に作った秘密基地を思い出しました。
彼はなんの罰ゲームで、この役を任されたのでしょうか。
生きるのって本当に大変だと思いました。
みなさまどうか今後ともよろしくお願いいたします。
三國志をする精神科医。2
三國志をする精神科医。 これは、4人のドクターたちの日常を描いた愛と情熱の日記です。 |
というわけでこんばんは。ゆうきゆうです。
三国志ですが、案の定、麻薬のようにハマってしまいました。
主人公を自分にして、あとは自分で作ったキャラクタに
ドーピングしまくって部下にする、という、本当にいつも通りなプレイで天下統一です。
はい。まぁ、それはいいです。
一番の感想は、たった一つです。
前に新作武将の顔は、明らかに男性差別(女性だけ美形)と話したのですが。
これは、実在武将の顔に関しても同じでした。
たとえば、おそらく三国志の中でもっとも有名な女性キャラクタ、貂蝉。
美女で有名な彼女の顔が美しいのは、まぁ当然です。
でも。
たとえばこの人物、「孫氏」。
この名前、「●氏」というのは「孫さんのところの女性」というくらいの意味しかありません。
すなわち、名前すら不明確。
それなのに、顔に関しては、
まるで見てきたかのようにくわしく美人に描かれているのが、
素敵だと思いました。
また、こちらの人物。
これは諸葛亮孔明の妻である女性。
歴史を知っている方は分かると思うのですが、彼女は不美人ということで有名な
女性です。
そして実際に、↑の解説文の中にも、「容貌が醜い」と、ハッキリ書いてあります。
しかし最後に一文だけ。
「本当は天女のような美貌だったとする伝承もある。」
その唯一の伝承だけを論拠として、ここまで美しく表現するスタッフたち。
開き直りもすさまじいです。
10人中9人が否定しても、1人が「美人」といえば、それは美人である。
まさにそんな論理です。
僕は心から拍手を送りたい。
さらには、
こんな架空の人物たちまで登場します。
実在しない人間を入れてまで、美女で埋め尽くしたゲーム。
これはどこのボーイズビーでしょうか。心から素敵です。
そしてまぁ、言うまでもないと思うんですが。
それに引き替え、男性はハードなものばかりです。
どう見てもヤンキーや。
嫌がらせとしか思えない顔が、ところせましと存在します。
だってこの↑伝承「●●の寵愛を受け」と書いてあるわけですから、
もう少し顔をよくしてあげてもいいと思うんですよ。
たぶんこのイラストレーターさん、純粋に男が嫌いなんだと思います。
僕は、本当にこのゲームと出会えて良かったと思いました。
みなさま今後ともよろしくお願いいたします。
心理学でいっぱい。サイトはこちら→http://sinri.net/
ミトコンドリア。
おはようございます!ゆうきゆうです。
というわけで、つれづれなるままに何か書いてみようかと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060418-00000016-kyodo-soci
から引用。
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ミトコンドリアが原因か
そううつ病、マウスで実験
脳内細胞のミトコンドリアの機能障害が、そううつ病を引き起こす可能性があることをマウスで確かめたと、理化学研究所脳科学総合研究センター(埼玉県和光市)などのチームが18日付の米学術誌モレキュラー・サイカイアトリーの電子版に発表した。
ミトコンドリアはエネルギー代謝にかかわる細胞内小器官。そううつ病の発症には神経伝達物質の関与などさまざまな仮説があるが、詳しい仕組みは分かっていない。
チームは遺伝子を改変して、脳の神経細胞のミトコンドリアが機能障害を引き起こすマウスをつくった。正常なマウスは暗いときに活動し明るくなると活動を止めるが、機能障害マウスは明るくなってもしばらく動き続け、暗くなる前に動き始めるなど、そううつ病患者の不眠症状に似た異常行動が確認された。
-----------------------------------
なるほど。
ミトコンドリアがうまく動かないと、躁うつ病の不眠症状に似た異常行動を示すと………。
ていうか、まぁ。
ミトコンドリア、重要なんですね。
自分は自分のことをよくミトコンドリア扱いしていますが。
そして周りの人も、それ以上にミトコンドリア扱いしてくださるのですが。
僕にはちゃんと、意味があったと。
僕自身=ミトコンドリア
と考えると、僕が働かなくなると、すなわち僕自身が躁うつと同じ状態になるわけで。
うん。なおさら僕が動きにくくなる、みたいな。
エンドレス悪循環で、なんかややこしくなりました。
ちなみになんとこのニュース、本日朝7時の公開なんですが。
この3時間で、5通の「こんなニュースがありました!」的メールをいただきました。あひゃん。
僕=ミトコンドリアというのが浸透していて、嬉しいんだか悲しいんだか。
みなさま今後ともよろしくお願いいたします。
姉歯の女。 一度目の心理
こんにちは、ゆうきゆうです。
今回もメルマガ から、セクシー心理学の世界をお届けいたします。
さて、よく「辞世の句(歌)」というものがありますよね。
文字通り、世の中を辞めるときの句。
死ぬ間際に詠んだと言われる句のことです。
たとえば、かの大泥棒、石川五右衛門は、こんな歌を詠みました。
「石川や浜の真砂は尽きるとも 世に盗人の種は尽きまじ」
…たとえ浜の砂がなくなっても、盗人がなくなることはないだろう。(直訳)
かの豊臣秀吉は、こんな歌を詠んだと言います。
「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは夢のまた夢」
…露のように落ちて、露のように消えた我が身だなぁ。
浪速のことは夢のまた夢だったなぁ。(直訳以下)
どちらも、かなりカッコイイです。
二人とも死んでから数百年が過ぎていますが、未だに語り継がれるのも分かり
ます。
………しかし、です。
僕は思います。
こういうの、本当の意味での、辞世の句じゃない。
本当に死ぬ瞬間って、なんていうか、もっと痛くてつらくて、必死だと思うんです。
病死にしても、事故死にしても。
たとえば、
「ぐああああ あああああああ ぐぬあああ」とか。
「ギォヒェア アギャアアアアア ウグゥゥァ」とか。
前者は病死、後者は事故死です。
なんか雰囲気的に。
五七五七七にしても良かったんですが、あまりに無意味なので、五七五で止めました。
他にも、老衰だったりしたら。
「……ん…んんぁ? …んぁんんんぁぁ …んんぁぁぁ…」(ガクッ)
「おじいちゃーん!」
みたいな。
おそらくそんな感じです。往々にして字足らず。
おそらく本当の意味での辞世の句は、99%、こういうことになると思います。
こういうのを避け、カッコよく最期の句を残すためには、普段からカッコいい枕詞みたいなのを言っておくことが必要だと思います。
「ひさかたの」とか「ぬばたまの」とか。
そうすれば、
「ひさかたの………ぐはぁっ!(突然の死)」
みたいになるはずですから、周りの人に、
「あぁ、なんか素敵な辞世の句を詠もうとした途中で死んだんだわ」
とか思われるはずです。
うん。まぁ。
死ぬ瞬間は良くても、普段から枕詞連発することで、失うモノが多すぎる気が
しますが。
………。
空想が 暴走したら 妄想だ。(←キャッチコピー)
ゆうきゆう、ゆうきゆうでございます!
色々とやるせない気持ちを抱えつつ、本日もセクシー心理学の世界をお楽しみください。
◆ 伊勢物語の、話です。
さてあなたは、「伊勢物語」という古典をご存じでしょうか。
在原業平(ありわらのなりひら)という色男が主人公で、各地であらゆる女性と恋愛をする、というものすごく分かりやすい話です。
おそらく、中学・高校の古典の授業で、読んだことのある人もいるのではないでしょうか。
ちなみにかの「源氏物語」も、色男である光源氏が同じようなことをする話なわけですが。
そう考えると、古典の授業って意外に凄いです。
ある意味、「女教師・禁断の課外授業」とか、「新米ナース・夜のいけない回診」とかのそういう小説が、現代文の授業で使われているのと同じような気がするんですが、違いますでしょうか。
違いますね。もう一刀両断で。
話を一瞬で本題に。
まぁ、伊勢物語というのは、とにかくそういう話です。
この主人公である在原業平が生涯に交わった女性の数は、何と一説によると、3733人だとか。
まぁ、純粋に計算して、1週で1人と考えても、年に50人。
割ると約70年。ハタチでスタートしたと考えても90才。ムリです。
それにメールもケータイも電車も新幹線もなく、行動範囲も恐ろしく限られた時代に、週に1人のターゲットとなるほどの女性と出会うことが可能だったのでしょうか。
とはいえ、そういうツッコミは、ある意味、無粋。
これに関しては、「伝説」として考え、とにかく「業平というのはすごいヒトなんだなぁ」くらいに考えるのが一番かもしれません。
さて、そんな百戦錬磨の彼ですが、一度だけ「うんざりした美女がいた」という話があります。
ここでは、そのエピソードを紹介しましょう。
◆ カイコとニワトリの女。
あるとき、彼は東北の方に旅をしました。
その旅先で、色男である彼の評判を聞いた美女が、彼に和歌を送ったのです。
まさに、誘惑の和歌。
「なかなかに 恋に死なずは 桑子にぞ
なるべかりける 玉の緒ばかり 」
訳すなら、
「恋に憧れたままで死ぬよりも、たとえ短くても、カイコのように両思いになって生きていたい」
一応、カイコは夫婦仲がむつまじいことで有名なんだそうです。
あぁそうですか、的な豆知識なんですが。
まぁ、訳すと結構ロマンチックですが、桑子(カイコ)をたとえに出すなど、微妙に田舎っぽいところがある歌でした。
業平もそんな気持ちにはなったのですが、とりあえず誘われていることは分かったので、好奇心もあって、彼女のところに行きました。さすが色男。
ここで平安時代、「女のところに男が行く」というのは、文字通りそのものズバリを表します。
はい。もう、単刀直輸入にそういう意味です。
すなわち、
「そういうつもりで部屋に入れたんじゃない!」
みたいな悲劇は起こらないわけです。
うん。微妙に平安、うらやましい。
まぁ、とにかく業平は彼女のところに行ったのです。
しかし。
普通なら、朝まで過ごすところを、彼は夜中に帰って行ってしまいました。
その理由は、伊勢物語の中には、ハッキリと記されていません。
しかし、普通に考えて、やはり「性格的にうんざりした」と考えるのが妥当ではないでしょうか。
実際にそのあと、女から、業平に送られた和歌があります。
「夜も明けば きつにはめなで くたかけの
まだきに鳴きて せなをやりつる」
訳すなら、
「ニワトリめ、夜が明けたら、水槽にブチこんでやる!
朝になっていないのに鳴いて、あの人を帰らせるなんて…!」
まぁ、早く帰ったことを、ニワトリのせいにして、婉曲的になじっているわけです。
現代的にたとえるなら、
「みのもんため、ブン殴ってやる! 朝からテレビなんかに出てるから、お昼だと思って、あの人が帰っちゃったじゃない!」
みたいな感じでしょうか。微妙に違いますか。
ここまでたとえに失敗した例も珍しいと思います。
いずれにしても、こういう風に、直接的に相手を責めず、間接的・婉曲的に他のものを責める、というのは和歌の世界では常套手段です。
たとえば、
「雨が憎い! 雨が降っているから、あなたが来られないもの…」
とか、そんな感じですね。
しかし。
常套手段ではあるけど、その表現が風流で上手かどうかは、また別問題。
実際に「桑子(カイコ)」にしても「くたかけ(ニワトリ)」にしても、かなり田舎っぽい用語・表現で、風流とはほど遠いモノでした。
おそらく現代の口説き文句の中で、「ムカデ」とか、「コモドオオトカゲ」とかの単語が飛び出してくるのと同じような感じだと思います。
そう考えると、先ほどのみのもんたへのたとえは、非常に近いも
何でもありません。
まぁ、いずれにしても、一事が万事。
おそらく夜通し、そういうことを言われたため、彼はウンザリして帰ってしまったと考えられます。
そしてそのあと、彼はその女に、こういう歌を送っています。
「栗原の あねはの松の 人ならば
都のつとに いざといはましを」
「あねは」は「姉歯」ですが、もちろんあの建築士さんとは関係なく、単なる地名です。
「栗原のあねはの松」というのは、結局はその女のこと。
相手を松の木にたとえているわけです。
すごくシンプルに訳すなら、
「松が人間だったら(君が人並みだったら)、都に一緒に連れて行ったのに」
というわけですね。
ここからも、風流を解さない女への皮肉が読み取れます。
まぁ、皮肉というか、批判ズバリなんですけど。
しかし女はこの和歌を送られて、なぜか勘違いして喜んだと言います。
「あの人はやっぱり私のことを、愛してくれてたんだー!」と。
風流が分からない人は、最後まで分からないものだった、というのがこの話のオチらしいです。
◆ この話の最大のポイントは!?
この話こそが、業平が女性にウンザリしたという唯一のエピソードです。
どんなに女性好きの男であっても、そして相手がどんなに美人であっても、その「風流でない振る舞い」や「あかぬけなさ」には勝てなかった…というわけです。
もちろんこれは男性でも同じことです。
ここで、その理由をちょっと考えてみましょう。
彼女の一番のウィークポイントは、自信満々に「これでいいんだ!」と思って、田舎っぽい和歌を送っていること。
歌人として有名な業平に堂々と和歌を送るなんて、かなりの自信がないとできないことです。
でも、それが、風流ではない。
すなわち自分のことを客観的に見る目に欠けていたと考えられます。
こういう細やかな配慮を、心理学では「社会的スキル」と言います。
しかし、ここでこの話の結論を、
「だから風流になりなさい」
「恋をする前に己を磨きなさい」
なんてありがちな言葉で終わらせるつもりはありません。
そんな風に思っていたら、いつまでも何も始まりません。
ここで考えてみましょう。
彼女が無粋なのにもかかわらず、業平は、それでも一度は彼女と会っています。
すなわち。
この話の最大のポイントは、
「勇気を出せば、1度目はある」
ということ。
実際に彼女の和歌は無粋でしたが、おそらく「好奇心」や、または「一回の和歌だけじゃ分からない…」という気持ちから、彼は一度のデートをOKしました。
これを「一度したから興味が減ったのでは?」なんて思う女性もいるでしょう。
しかし彼も、おそらく彼女の性格などを完全に知っていたら、おそらく一度目があったかどうかは分かりません。
実際に彼女も、彼が来てくれたことで、大喜びだったはず。
すなわち「自分が受け入れられた! あの和歌で気持ちをつかんだ!」と思ったからこそ、そのままに振る舞い、そして彼に見限られたわけです。
あなた自身、そういう体験はないでしょうか。
最初、一度だけはデートしてもらえた。
でも、そのあとにまったくOKがもらえなくなった…。
または営業で、最初に会うのはOKしてもらえた。
でも、そのあとに何をしても連絡がなくなった…。
僕の人生は、そんな経験で満載です。
まさに歩く、あねはの松。
過去のことを思い出すと、涙が止まりません。
いずれにしても大切なことは、
「一度目のOKがあったからといって、あなたのすべてが受け入れられたとは限らない」
ということ。
相手は単なる好奇心や、あなたという人を見極めたくて、会っているだけの可能性もあります。
そこで浮かれずとにかく観察して、相手の好みになるようにガンバレ!
ということです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆ 今回のまとめ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
○ 勇気さえ出せば、一度目はある。
○ そしてその一度目でこそ、油断せず、相手の反応を見ながら話すこと。
というわけで、伊勢物語から「あねはの松」の話。
いかがでしたでしょうか。
当然ですが、何もしなければ、その一度目すらも始まりません。
間違っても、「私は自分に自信がないから、色々と学ぶまで、恋愛は早い…」
なんて思っていてはダメなのです。
とにかく自分の立ち位置に関係なく、勇気を出してメールを送ること!
そうすれば一度目はあるかもしれません。
万が一、二度目がなくても、そこでつかむ何かだってあるはず。
それは確実にあなたを成長させるはず。
ですので。
あなたの思っている気持ちを、決して閉じこめないでください。
一度目がなければ、何も始まらないんですよ。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
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ユウの騎馬戦の思い出。マズローの欲求理論
こんばんは、ゆうきゆうです。
今回もメルマガから。
ユウの思い出編です。
どうかゆっくりお楽しみください。
◆ マズローから始まる、ユウの思い出。
あなたは、「マズローの5段階欲求理論」というものをご存じでしょうか。
人には、
「生理的欲求」「安全欲求」「親和欲求」「認知欲求」「自己実現欲求」
の5つの欲求があり、これが左から順番に満たされていく、というものです。
すなわち、
「親和欲求」(みんなと同じでありたい。一体感を得たい)
が満たされてはじめて、
「認知欲求」(他の人より優れていたい。勝ちたい)
という欲求を追求しようと思える、というわけです。
それをふまえて、今夜は、こんな話を聞いてください。
これは、僕が小学生のときの話です。
そのとき学校で、運動会があったんですよ。
その学校の運動会では、なぜかすべての種目で、勝負を2回しかやらないんです。
ですので、「勝ち」「負け」以上に「引き分け」が高確率で起こるわけです。
たぶん、子供に勝ち負け以上に大切な何かを学んで欲しい、みたいな話だったと思うんですけど。
でも、子供心に、「それは、おかしいだろ」と。
だったら、そもそも運動会なんて、しなければいいのに。
微妙に短絡的な発想ではあったんですが、小学生の僕はそう思いました。
勝負するからには、勝ち負けがあって当然です。
たぶん今から考えると、そのころからSかMか思考みたいなのができあがっていたと思うんですけど、まぁ、それは今はどうでもいいです。
いずれにしても、ある意味すごく負けず嫌いな子供だったわけです。
さて、そんなこんなで、騎馬戦が始まりました。
騎馬戦って、ご存じの方も多いと思うんですけど。
3人で馬を作って、その上に人が乗るんです。
で、馬が崩れて上の人が落ちるか、または上の帽子が取られるかしたら負け、という。
そして馬は、「前」「右後ろ」「左後ろ」の3人がいます。
で、僕は「前の馬」でした。
自分としては、正直、上の人になりたかったんですが。
それって結構体重の軽いコの役目で。
僕は少し大きな子供で、なおかつ今話したように微妙に負けず嫌いだったので、その性格が買われて、前の馬に。
あの騎馬戦って、どう考えても、前の馬が、一番運動量多いんですよ。
体重が一番かかりますし、くわえて他の馬に直接ぶつかるわけで。
SMでたとえるなら、どう考えてもMみたいな場所です。
乗る子がS。
負けず嫌いの性格によって、もっともMの位置に来たわけです。皮肉です。
それはそれとして。
ついに競技が始まりました。
騎馬戦って、進む方向決めるのは前の馬の役目で、他の人は必然的に、それについていくだけになります。
僕はもう、負けてたまるか! 絶対に勝つ! みたいな気持ちで、とにかく前に向かって走っていきました。
たとえこの馬自体が崩れても、僕が倒れることだけは絶対にない!
そんな心意気で、前に向かって、進んでいったのです。
ただ、前へ!
とにかく、前へ!
そして、です。
あの。
これ、本当に信じられないことなんですけど。
気がつくと、僕、一人でした。
後ろ見ると、誰もいなかったんです。
いつの間にか、ひとりぼっちでした。
気がついたのも、相手チームの馬の人に教えてもらったからで。
「お、おい! お前、ひとり!」
という指摘を受けて、
「…は? 何言ってるの? そんなわけが…(後ろ見て)ホントだーー!」
みたいな。
たぶん、その人もビックリしたと思うんですよ。
騎馬戦なのに、なぜか単独でぶつかってくる人間がいる、みたいな。
僕自身も、驚きでした。
まさに驚天動地でした。
だって馬の構造的に、前の人間が抜けて、形を保っていられるわけ、ありませんから。
どう考えても、上の人、落ちると思うんです。
「たとえこの馬自体が崩れても、僕が倒れることだけは絶対にない!」
と最初誓って、確かにそれは当たったわけですが、まさか崩した張本人が自分になるとは思いもしませんでした。
「将を射んとすれば、まず馬を射よ」ということわざがありますが、まさか馬が自ら自滅する戦いって、ことわざにも想定外だったと思います。
僕は、混戦する中、あわてて残りのメンバーを探します。
どこだ!?
どこだ!?
………。
いました。
そのときの衝撃は、未だに記憶から消えません。
○ ○
|\○―</|
∧ ∧ (等幅フォントでご覧ください)
なんか、救急のタンカみたいになりながら。
上の人の手と足を、残りの2人の馬の子が、上下からこう支えてるんです。
上の子が落ちたら負けなので、かろうじて堪えた結果が、これだったと思うんです。
上の子、この体勢がものすごくキツいらしくて(そりゃそうです)、息も絶え絶え。
普段はさわやかでカッコイイ男の子だったんですが、服もヘソが出るくらいまでめくれて、体もよじれた状態。
普段のかっこよさは見る影もなく、なんか本当の病人みたいでした。
………これが、下克上?
僕は歴史で習いたての言葉を思い出しました。
まぁ、おそらく世界中のどんないい男でも、こんな体勢させられたら、絶対に100%カッコ悪く見えると思います。
その子は、僕を見つけると、こう言いました。
「お、おみゃぇ、にぁぁ~」(訳…お前なぁ)
本当に微妙な裏声を出しながら。
その姿を見ると、自分の心が、罪悪感でいっぱいになりました。(←遅いよ)
馬の人たちも、すごく白い目でこちらを見ています。
そのときの、凍りそうな空気。
バナナでクギが打てそうでした。
ユウ「………」
みんな「………」
僕は、かろうじて言いました。
ユウ「………ぼく、どこ持てばいい?」
みんな、返事はしてくれませんでした。
結果的に騎馬戦は「引き分け」に終わったんですけど、
「あぁ、本当にもう、引き分けでいい。みんな仲良くいよう」と思いました。
まさに生まれて初めて、「親和欲求」というものを痛感した自分でした。
もう、「認知欲求」、本当にどうでもいい。
まさにマズローの理論通りの小学生だったと思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆ 今回のまとめ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
○ マズローの5段階欲求理論によると、人は「親和欲求」が満たされてはじ
めて、「認知欲求」を満たそうとするもの。
○ 人は不安になると、正直、勝ち負けはどうでもよくなる。
○ そんなこんなで、いまの僕がいます。
10年以上たった今でも、あのできごとだけは、鮮明に覚えています。
みんな、元気にしてるかなぁ。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
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どこかの国の物語
みなさまこんにちは。ゆうきゆうです。
最近、流行していますね。あの映画。
ライオンの顔が、どーーんと出ている。
なんかロード・オブ・ザ・リングみたいな感じの。
どこかの国の物語、みたいな。
うん。そう。そうです!
………。
うん。絶対にこう覚えている人、多いと思います。
椎間板ヘルニアはキツいので注意してください。
ちなみにヘルニアというのは、何かが出てしまう病気、という意味で、お腹から腸がうにっと出てしまう(ポコッとふくれる)のも、ヘルニアです。
うん。
医学豆知識。
こんな思いつきのネタにイラストを快く提供してくださった森山慎さん
に拍手。
一番の問題は、あれだけデカく出ているライオンが、ヘルニア関連でパロディしにくかったことです。
うん。
これに関しては、映画配給会社に猛省を促したい。
うん。何様か。
みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。
三國志をする精神科医。
三國志をする精神科医。 これは、4人のドクターたちの日常を描いた愛と情熱の日記です。 |
みなさんこんばんは。ゆうきゆうです。
さて以前、「信長の野望」というゲームをした
のは記憶に新しいところなんですが。
つい最近、同じKOEIのゲーム、「三國志」をプレイしました。
簡単に言えば、信長の野望の中国版。
本当にシンプルな説明ですが、これ以上の説明のしようがありません。
というかこれ、すでに11作目。
まさに一大シリーズです。
そしてこのゲームの一番の特徴は、「自分で武将を作れること」。
この機能は信長の野望にもあるんですが、それ以上に多彩な顔グラフィックが用意されています。
なんていうか、女性の顔だけで、100人分くらいあります。
実際に三国志に女性キャラクタというのは、そもそもあまり登場しません。
名前が出てくる女性というのは、せいぜい数人です。
それなのに、100人近くも用意する、この会社。
ユーザーの思考を、おそろしく把握しています。
たとえば、こんな顔が。
うむ。
うむ!
なんていうか、美女・美少女ぞろいです。
まさに、100人中99人が美女。
よくテレビドラマなどで女湯のシーンがあると、なぜか子供や老人はおらず、
若い女性しかいないという不思議な状況が起こりますが、
それと同じくらいの不自然さです。
100人中1人分だけ、
「ほら、年配の女性もいれればいいんだろ?」
的に顔グラフィックが用意されています。
まぁ、いずれにしても、基本は美人です。
ちなみに100人中、ユウが選んだ美女ベスト3は、こちらです。
………。
うん。
自分は若紫か葵の上かというと、やはり後者の方が好きなようです。
ロリコンかお姉様好きか、というのを、文学的オブラートに包んでみました。
いずれにしても、あらためて自分の好みというのを知った次第です。
それに引き替え。
男性用グラフィックも、やはり用意されているんですが。
なんだか、女性に比べて、美的に激しく劣ります。
こんなのとか。
狙っているんでしょうか。
さらには、こんなのまで。
………。
嫌がらせでしょうか。
ちなみに女性には、こんなイロモノは一人たりとも存在しません。
なんだか、男女差別だと思いました。
でも、個人的にはまったくOKです。
というわけで、今日はこのことにツッコムだけで一日が過ぎました。
ゲーム三国志、奥が深すぎます。
みなさま今後ともよろしくお願いいたします。
三国志はこちら。
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