今日は、
『スサノオと悪魔の世界を巡る旅』☆
３話目:悪魔さんがやってきた！
４話目:悪魔さんの大好物
５話目:神と悪魔の対立
６話目:スサノオが伝えたいこと
７話目:神と悪魔が１つになる時
ス「まぁもう、
昨日の話である程度、
お前が聞きたいことも、
分かったと思うけど」
あ「なぜ、
悪魔を崇拝する人が、
一定数いるかって、
ことですよね」
ス「せやな。
結局はな、
その人たちにとっては、
それが正義なわけよ。
お前からしたら、
間違ってるって、
思うかもせーへんけど。
その人たちからしたら、
お前が間違っている。
結局はそういう風に、
お互いの正義と正義が、
ぶつかり合うから、
争いや不幸が生まれるわけでな」
あ「でも例えばですよ、
よく噂で聞くような、
血塗られた儀式とか、
生贄とか、
魔女狩りとか、
実際にそういう、
人に危害を、
与えている場合は、
どうしたらいいんですか？
それはやっぱり、
止めないとっていう気持ちになるのですが」
ス「いやだから、
それも結局は、
世の中の正義に対する、
逆の力が働いているだけやねんって。
光が強ければ、
影もまた同じぐらい、
強くなるように。
取り締まろうと思えば思うほど、
その影もまた強くなる、
というだけの話よ。
『許されへん』と思うから、
許されへん出来事が、
起きるだけの話で。
そうやって、
誰もが外側に目を向けて、
怒りや不安を発しているうちは、
永遠に神と悪魔の争いが、
なくなることはないねん。
それよりも大切なことは、
それぞれがそれぞれの、
内側に集中することや。
分かりやすく言うたら、
外に気を向けている間は、
何も変わることはないってことよ。
自分の内面に全員が、
目を向けて、
より良き心を持つことが出来たなら、
不思議と外側に起きる現象も、
変わっていくねんって」
あ「なるほどー。
この世の仕組みは、
そういうことなんですね」
ス「そういうこと。
もっと楽しく生きようぜ。
誰が何を信じてるかとか、
人がどうとか、
どうでもええやんけ。
結局大切なことは、
自分自身の心だけやねんから。
その心を泉のように美しく、
緑あふれる、
豊かな世界に、
1人1人がしていこう。
そうして、
1人1人の心に花が咲いて、
笑顔が溢れたなら、
必ずこの世の中は、
良くなっていくから」
あ「はい！！
ありがとうございまし…」
悪魔「ちょっと待てぃぃぃぃぃぃぃっ！！」
悪魔「こ、ここまで喋らせておいて、
ケーキ1つとは、
納得が出来ないぞっ！！
さ、さらなる代償をっ！！
代償をよこせっ！！」
あ＆ス「……？」
悪魔さんのその言葉に、
僕とスサノオさんは、
目を見合わせた。
そして、
言った。
あ＆ス「なら代償に、
俺たちと、
友達になろう」
悪魔「…ハッ！？
ハァァァァァァッ！？！？」
あ「またこうして、
時折色んなこと教えてよ。
知らないこともしれたから、
すごく楽しかったし」
ス「俺たち日本の神は、
八百万。
本来的に言うたら、
西洋の悪魔も含めて、
み～～～～んなが神なわけよ。
無闇に、
お前を否定することはせんよ」
悪魔「な、な、な、な、
なにをぅぅぅぅぅ！？」
ス「ほれっ」
チョコレートケーキだぁぁぁぁぁぁ！！」
その姿に、
僕とスサノオさんは、
再び顔を見合わせて、
笑った。
神の世界も、
悪魔の世界も、
すべては僕らの心の、
写し鏡。
闇雲に恐れず、
無闇に責め立てず、
それもある意味、
今の自分の心の現れなのだと、
自覚と受け入れを持って、
歩いていこう。
大切なことは、
自分の心がどうあるか、
それだけなのだから。
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