年相応
Stanislav Bunin plays Rachmaninov 2nd piano concertoS. Rachmaninov : Piano concerto Nr. 2 c-minorModeratoAdagio sostenuto - 11:40Allegro scherzando - 23:20NHK Symphony OrchestraYuzo ToyamaStanislav Bunin, pian...youtu.be 1990年。八ヶ岳で著書を仕上げ外山御大とのラフマニノフを練習していた頃。24歳か……。実年齢が見た目に追いつくのはいつ頃だろう。32歳と言えばそうも見える。故国を離れて2年。上手くいくことも上手くいかないこともあったんだろう。日本の若いお嬢さん達はこの頃もリサイタル会場を埋めていたんだろうか。その頃私がぶうにゃんの演奏を聴きたいと願いチケット争奪戦に参加しても多分幸運は掴めなかっただろう。見事にくじ運が無いしあの頃は諦めが良かった。改めて好きになったのが今で良かったと思う。何をやらせても満足な結果がでない私。唯一自信があるのがくじ運の無さとは残念至極。その頃はネットでチケット予約なんて夢にも思わない頃。電話の前に陣取りその時を待ち必死でプッシュフォンと死闘を繰り広げたことだろう。好きになったのが人気絶頂の頃なら間違いなくダフ屋さんの餌食になっていた。ぶうにゃんが年相応に素敵になったなら不肖ワタクシメも年相応になってきた。お互いに結婚して奥様にヤキモチを妬くこともない。年相応は有り難い。華も恥じらう娘ざかりだったらぶうにゃん結婚の報道で胸が潰れるほど切なくて折角の二重が一重瞼になるほど泣いたことだろう。それが今となれば、今尚ぶうにゃんが素敵なままなのも怪我から力強く立ち上がってくれたのも日本を好ましく思ってくれるのも総て奥様のご尽力あればこそと心から感謝申し上げご尊敬申し上げる。私もお館様をワンランクアップさせたいものだ。これぞ無い物ねだりの実写版。足りない妻と普通のオットの正しい姿かもしれない。