この時のね
カメラ位置から見える
ぶうにゃんの向こう側にね
まるで日本人のような
ヴァイオリニストがいる。
ちょっとだけ
オデコが広い。
きっと世間も広いのだろう。
イメージで言うと
イタリア人は
金髪ではない。
瞳の色もブルーではない。
茶色か焦茶。
だからかなあ
ぶうにゃんが
うっとりするピアノを弾いているのに
ヴァイオリニストが
気になって仕方がない。
この劇場の美しさは
素晴らしい。
芸術家ぶうにゃんの芸術魂を
激しく揺さぶるのてはないか。
あぁ、
それにしても
あのおっちゃんである。
果たして彼は
日本人なりや?
イタリア人なりや?
折角
ぶうにゃんが
私の大好きな曲を
感情豊かに
ご披露あそばしておるというに、
おっちゃんが気になって仕方がない。
おっちゃん
ごめんよ。
天下御免の
ハンサムピアニストと
並べてしまった。

