寝ても寝ても疲れが取れない
その症状の原因は「副腎疲労」かもしれません。
副腎の主な働きはホルモンの分泌なのですが、その中でも重要なのがコルチゾールというホルモン
コルチゾールの働きは
抗ストレス作用
抗炎症作用
糖新生
脂肪分解
副腎疲労が起こりコルチゾールが十分に分泌されなくなるとストレスに弱くなり、体が慢性的に炎症を起こしやすくなります。また脂肪の分解作用も減少するので太ります
糖新生は聞き馴染みがないかもしれません。
これは空腹時に筋肉中のタンパク質をアミノ酸に分解して血糖値を上げる働きをします。この作用が弱くなることで血糖値が過剰に低下するため甘いものが食べたくなります。結果、太ります
副腎疲労を起こす原因は主にストレスや食生活や睡眠不足です。
ストレスが多くなると脳の視床下部がストレスを検知し下垂体が副腎皮質刺激ホルモンを分泌。この結果、副腎がコルチゾールを分泌してストレスに対抗します。
副腎から分泌されるホルモンの原料はコレステロールです。また、コレステロールから様々なホルモンを生成する過程で必要になるのがビタミンC,B、マグネシウムです。
これらのバランスが崩れていると副腎の働きが悪くなります。
副腎を休ませるために必要なのが睡眠です
コルチゾールの分泌は早朝にピークを迎えますが、ぐっすり眠っている時はピーク時の1/10まで抑えられます。
また、深夜まで残業や睡眠不足で副腎が疲れてくるとコルチゾールの分泌周期が悪くなりストレスに弱くなったり、鬱や体の炎症反応が出やすくなります。
副腎疲労を予防、改善するためには?
ホルモンを作る時に必要な栄養素をしっかり摂取しましょう。
ビタミンBやマグネシウムがホルモン生成に必要になります。
また、副腎に多いのがビタミンCと亜鉛なのでこれらを含む食品は副腎の機能をサポートします。
副腎疲労の回復や予防のための食事
副腎疲労の回復に必要なマグネシウムやビタミンB群を多く含む食品を心がけましょう。
玄米、豚肉、卵、貝類、海藻類などがこれにあたります。
気をつけて欲しいのは玄米≠白米ということです。
玄米には様々なビタミンやミネラルが含まれますが、白米はほぼただの炭水化物(糖質)です。糖は効率よくエネルギーに変えられますがその過程で多くのビタミンやミネラルを消費してしまうのため副腎疲労の回復を目的にするのであれば玄米をお勧めします。
実は最近、玄米を食べることにしています。
9年間、米、パン、麺を食べない生活をしてきましたが、玄米は食べたほうがいい可能性が出てきたので新たな自分実験として取り組んでいます。
炊飯器も持っていないため、電気圧力鍋を購入しました。笑
操作も簡単で、玄米がプチプチに美味しく炊けるのでお勧めします。
副腎疲労によって起こるその他のホルモンの影響
アルドステロン→低血圧・立ちくらみ
血圧のコントロールがうまくいかないので体は味付けの濃いものを欲します。結果、太ります。
DHEA→抗酸化作用
酸化=老化です。若々しい体、肌を維持するためには抗酸化を意識した生活が必要不可欠です。
性ホルモン
女性にとっては月経周期を左右する因子になります。生理不順などでお悩みの方は当てはまる方もおられるかもしれません。
男性はあまり馴染みがないかもしれませんが、性欲低下が起こっている場合このホルモン異常の影響かもしれません。
いかがでしたか?
ストレスがどんどん多くなる社会にあって体に備わったストレス対抗設備は限界を迎えやすくなっています
体を壊してしまっては元も子もないので生活に取り入れられることから工夫してみてください。