1979年11月にリリースされた ピンク・フロイド(Pink Floyd)の 2枚組コンセプト・アルバム 『 The Wall (ザ・ウォール) 』.
 
 このアルバムは,全英3位・全米1位を記録し,全世界で3,000万枚以上という驚異的なヒットを記録し,また 『 The Wall (ザ・ウォール) 』のコンサート・ツアーは 「 The Wall Performed Live 」 と題され,1980年2月7日カリフォルニア州ロサンゼルスはロサンゼルス・スポーツアリーナ公演を皮切りに,1981年6月11日英国ロンドンはアールズ・コート公演まで,1980年から1981年にかけて,ロサンゼルス,ニューヨーク,ドルトムント,ロンドンの 4都市のみで開催され,その後も The Wall の権利を持つ ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)によって,2010年~2013年に掛けて世界的な規模での完全再現ツアーが行われています.

 今回,商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして登場したのは,2021年に Sigmaレーベルよりリリースされた ピンク・フロイド(Pink Floyd)の Flat Transferシリーズの一つで 『 The Wall : Flat Transfer (Sigma 268) 』 を収録した 『 The Wall : Flat Transfer (Gift 2CDR) 』 です.

 不覚にも,この商品は購入していなかったんですよね(泣)
 なので,今回のギフト・アイテム化は非常に有難いです.

 この Flat Transferシリーズは,ナチュラルで本当に素晴らしいです.

 メーカー情報では
 『『ウマグマ(のライヴDISC)』『モア』、そして『原子心母』……発表の度に未体験なサウンド・クオリティに衝撃が走ってきた“FLAT TRANSFER”シリーズ。コンセプト・アルバムの金字塔『ザ・ウォール』の史上最高峰盤がギフト・リリース決定です。

【奇跡を現実にしてくれる“FLAT TRANSFER”シリーズとは?】
 そんな本作の正体は何か。それは「これまで聴いた事のない『ザ・ウォール』」であり、「最も音の良い大名盤」です。そもそも優れた音楽作品は、「一番良い音」が探し求められるのが宿命。時にデジタル・リマスターであったり、時に新技術のメディア盤であったり、時に激レアなマト1の発掘であったり……世界中のマニアは「優れた音で聴きたい」という本能に突き動かされ、あらゆる手段を駆使して「一番の音」が追い求められてきました。特にPINK FLOYDはバンドもファンも音響への意識が高く、マニアに探求の旅はロック界随一でもあった。本作は、そんな『ザ・ウォール』の旅の終着駅なのです。

 さまざまな可能性がある中で終着鋭気を言い切れるのも、本作が“FLAT TRANSFER MASTER”だからに他なりません。これは欧州のある国で新発掘されたマスター・テープで、当店の独自ルートでもたらされたもの。そもそもアルバムが各国でプレスされる際には、バンドの本国(FLOYDの場合は当然英国)からマスターが配布され、それを元にスタンパーが作られます。本作の元になっているのは(恐らく)その配布マスター。商品LPの起こしでもなければ、カッティング原盤でもない。一度も物理的な溝に変換されていない、劣化ゼロのマスター・テープからデジタル化されているのです。
 さらに付け加えますと、配布マスターと考えられるのは内容も完全だったから。流出モノにありがちなデモやラフミックスの類ではなく、ミックスダウンもマスタリングも完璧に仕上がっている。それでながらサウンド・クオリティだけが体験した事がないほどに優れていた。これこそが“FLAT TRANSFER”シリーズの衝撃であり、その凄味を湛えた『ウマグマ』や『原子心母』に世界中のマニアが震撼してきたのです。

【これまでとは次元の違う「本物のザ・ウォール」と出逢う喜び】
 そして、そんな“FLAT TRANSFER”シリーズ最新弾の『ザ・ウォール』篇が本作。そのサウンドは『ウマグマ』や『原子心母』と同じく……いや、これまで以上。スタートの「In The Flesh?」からして完全に新体験。冒頭の微細なSEも機微まで綺麗に再現されていますが、そこにダイナミックな演奏が入ってきてもナチュラル感が微動だにしない。現行リマスター盤のような「作られた強音」ではなく、ギター弦やドラムの皮の振動まで感じられ、その振幅の大きさがダイナミズムを宇生み出しているのがよく分かる。そして、ハイライトに向かってアンサンブルが分厚くなるほどにクリアさが鮮烈。リマスター盤では盛り上げ重視なために残響まで強調されてボワボワしてしまっていますが、本作は完全無加工。楽器1つひとつの振動がフォルテッシモであるため、無音部の深みが埋められることなく、輪郭も綺麗に描かれる。1音に宿る立体感も、演奏同士が組みあげるアンサンブルの立体感も極めて鮮やかなのです。
 あまりにも明らかに素晴らしくて思わず筆が走ってしまいましたが、これだけでも「In The Flesh?」の3分20秒だけの話なんです。その後も1曲1曲、一瞬一瞬で聴きどころが絶え間なく続く。例えば、「Another Brick In The Wall (Part 1)」のスライド・ギター。リマスター盤ではアタック音に重点が置かれて伸びがありませんでしたが、本作では異様なほど伸びが良く、消え去る瞬間までえらく長いのです。さらに続く「The Happiest Days Of Our Lives」のドラム。あの「ドン! ドン!」が物凄く綺麗。リマスター盤ではイコライジングのせいか重低音の鳴りの中から金物が飛び出す感じでしたが、本作ではハイハットとバスドラが完全シンクロ。本来ニックが狙っていたであろう音色がしっかりと分かるのです。さらに続く「Another Brick In The Wall, Part 2」でもドラムの打音ピークが突き上げ気味だったリマスター盤とは違ってナチュラルであり、それでいながら機微まで克明だから描かれる立体感/現実感は一層鮮やかになっている。子供コーラスも壁のようにそそり立ちつつ、その表面には1人ひとりの顔が見えそうな機微が刻まれている。また長くなってしまいましたが、これでもまだ開始から15分ですし、他にも巻き弦の凹凸レベルなアコギさやシンセの重低音ヴァイヴの細やかさ、数々のSEに宿る現実感と深み等々など。もしこのまま全80分44秒を思いつくまま書き続けたら、読んでくださる方々には迷惑なんじゃないか……そんな思いがよぎるほどに1音1音が違いすぎる。もう他のあらゆる公式CDには戻れない。それほどまでに芳醇な音世界が広がっているのです。
 おっと、この書き方も語弊があるかも知れませんね。「PINK FLOYDのリマスター盤は駄作だ!」と言っているのではありません。むしろ、他バンドとは次元が違うほど出来が良い。ロックとしては破格と言っても良いでしょう。実際、これまでは不満もなく楽しんできたのですが、本作で「本当の音」を知ってしまうと、もう聴けなくなってしまう。本当に、全っ然ダメ。「こんな音が入ってたのか」「ここまで細かかったのか」「リマスター盤の鳴りは加工だったんじゃないか」等々、実は知らなければそれなりに幸せだった真実が浮かび上がり続ける。これが本物なんだとしたら、今まで聴いてきた『ザ・ウォール』なんだったんだ……そんな想いにまで駆られてしまうのです。

 いつになく感傷的になってしまい、本当に申し訳ありません。しかし、今回ばかりは抑えられません。地球上には、こんなにも美しく、胸の奥深くまで響く『ザ・ウォール』が存在していたのです。本来であれば、このサウンドで43年間をやり直したい。しかし、それが叶わなくとも、今からでも、遅くはありません。もう一度『ザ・ウォール』に出逢える喜びを味わえるのですから。単に「一番音の良い名盤」といった次元を超えた感動で迫ってくる壁。この素晴らしさを1人でも多くの方に知っていただきたいからこそのギフト・リリース。どうぞ、どなた様もお見逃しなく。

 ★『THE WALL』の最高音質板がギフト・リリース。LPカッティング前の大元マスターからデジタル化。あらゆる公式CDを超越する「本物の音」です。』

The Wall : Flat Transfer (Gift 2CDR)
 
 Best Wall Ever!!!!!

  Disc 1
   01. In The Flesh?
   02. The Thin Ice
   03. Another Brick In The Wall (Part 1)
   04. The Happiest Days Of Our Lives
   05. Another Brick In The Wall (Part 2)
   06. Mother
   07. Goodbye Blue Sky
   08. Empty Spaces
   09. Young Lust
   10. One Of My Turns
   11. Don't Leave Me Now
   12. Another Brick In The Wall (Part 3)
   13. Goodbye Cruel World
   TOTAL TIME (39:08)

  Disc 2
   01. Hey You
   02. Is There Anybody Out There?
   03. Nobody Home
   04. Vera
   05. Bring The Boys Back Home
   06. Comfortably Numb
   07. The Show Must Go On
   08. In The Flesh
   09. Run Like Hell
   10. Waiting For The Worms
   11. Stop
   12. The Trial
   13. Outside The Wall
   TOTAL TIME (41:54)

 In The Flesh?
 
 One Of My Turns
 
 The Trial
 

[参考]
 The Wall : Flat Transfer (Sigma 268)
 

The Wall Performed Live Tour
 1980
 February
  01 Paramount Studios,Los Angeles,CA,USA
       ⇒ [Rehearsals]
  07 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA   
  08 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA   
  09 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA   
  10 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA   
  11 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA   
  12 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA   
  13 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA  
  24 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA   
  25 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA
  26 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA
  27 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA   
  28 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA

 August  
  04 Earls Court Exhibition Hall,London,UK   
  05 Earls Court Exhibition Hall,London,UK   
  06 Earls Court Exhibition Hall,London,UK   
  07 Earls Court Exhibition Hall,London,UK   
  08 Earls Court Exhibition Hall,London,UK   
  09 Earls Court Exhibition Hall,London,UK

 1981
 February   
  13 Westfalenhalle,Dortmund,GERMANY   
  14 Westfalenhalle,Dortmund,GERMANY   
  15 Westfalenhalle,Dortmund,GERMANY   
  16 Westfalenhalle,Dortmund,GERMANY   
  17 Westfalenhalle,Dortmund,GERMANY   
  18 Westfalenhalle,Dortmund,GERMANY   
  19 Westfalenhalle,Dortmund,GERMANY   
  20 Westfalenhalle,Dortmund,GERMANY

 June   
  13 Earls Court Exhibition Hall,Earls Court,London,UK 
  14 Earls Court Exhibition Hall,Earls Court,London,UK 
  15 Earls Court Exhibition Hall,Earls Court,London,UK 
  16 Earls Court Exhibition Hall,Earls Court,London,UK
  17 Earls Court Exhibition Hall,Earls Court,London,UK













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#2022-01-18