舳倉島の夏・海女漁を終えてサザエやアワビが採れました
さて、さらに散歩を続けて歩いていると、船を使わずに近場で潜っていた海女さんが浮き輪と大きな網を持って陸に上がってきているのを見つけました。
近くに行って、海女漁の成果を見せていただきました。
浮き輪の真ん中の網の中には、たくさんのサザエとアワビ。
左の小さな網には、ウニが入っていました。
アワビがサザエを飲み込もうとしているようです。
トゲトゲしているのが紫ウニ。小さめなのがバフンウニです。
小さいので、このウニは、市場には出さず、自宅用なのだそうです。

午後1時半になると、すべての海女さんは一斉に漁を終え、獲物を港のそばの漁協に運びます。
このおばさんは、自転車で運んで行きます。
もう漁協から戻ってきて、体を洗っている海女さんがいらっしゃいました。
海女さん達が戻ってくるところを見逃さないように、私も急いで漁協に行かなければ!
舳倉島の夏・船から戻って昼食と散歩
船から戻り、民宿「つかさ」で予約していた昼食を食べました。これがお昼の定食です。
海の幸のごちそうです。サザエが2つついています。おいしかった。
舳倉島には、売店がありません。民宿が2軒あるだけ。だから、定期船に乗る前にコンビニで何か買ってくるか民宿に予約しておかないと昼食が食べられませんので、ご注意を。
昼食後、散歩をしました。岸辺を歩いていると、アゴという魚を干していました。ダシにするのだそうです。
アップでみると、魚だということがよくわかります。
これは天草(てんぐさ)を干しているところです。
天草というのは、ところてんになる海藻です。
あちこちに野の花が咲いていて、のどかな舳倉島の夏のお昼です。
舳倉島の夏・舳倉島の海女さんの海女漁の様子を公開します
さて、いざ、海女さんの写真を取りに、釣り船に乗せていただいて、出陣(?)です。
2009年8月現在、舳倉島には、10代から90代までの海女さんが現役で漁をしているそうです。
海女漁は、朝は8時半から午後13時半までと時間が決められています。抜けがけは許されません。
これは、海女さんの主婦としての生活、健康などを考えて決められたことなのだそうです。
海女さんは、たらい、浮き輪、船から命綱、という3種類の方法を使っていました。
沖に出ているたらいや浮き輪のそばには、必ずそばに船がいます。この船にはたいがい海女さんのだんな様が乗っています。夫婦で海女漁をするというのが基本です。

たらいは、採ったサザエやアワビを入れておくのに使っています。
素潜りで約20~30m潜るのだそうです。

これは、潜る瞬間。まるで人魚のように見えるナイスショットが撮れました。

浮き輪には、海中に網をぶらさげていて、そこに採ったものを入れているのだそうです。

これは、だんな様と奥様の命がけの共同作業の海女漁です。だんな様が船の上で命綱を持っています。

だんな様が命綱を手繰り寄せると・・・

奥様が獲物を持って浮き上がってきました。

でもまた、すぐに潜っていきます。
海女さんは、海中に潜ってアワビやサザエを見つけて、浮き上がり、今度は狙いを定めて潜って、アワビやサザエを採って浮き上がり・・・ということを繰り返しているのだそうです。
素潜りで約20m潜るというのは、過酷な労働ですね。
お父さんが船に乗り、お母さんが海に潜るというのも面白い図式ですね。
輪島では、女が働き者、と昔から言われているそうです。
それにしても、とてもきれいな海でした。底が透けてみえるよう。
そうか、海女漁ができる海というのは、底が見えるというのが条件なのでしょうね。
「わじまの海塩」は舳倉島からさらに2km沖で取水した海水を使っています。海女漁をしている海よりもさらに沖合になります。
穏やかに見えるけど、常に流れている海流です。
「わじまの海塩」の有害物質や細菌検査の結果は以下の通りです。
重金属: 検出せず
鉛: 検出せず
銅: 検出せず
ヒ素: 検出せず
カドミウム: 検出せず
大腸菌群 陰性
とても安心・安全なお塩です。
舳倉島の海、そして、海女さんの素潜りの漁をこの目で見て、実感します。

舳倉島の夏・「海女さんが見たい!」---輪島港から舳倉島へ
「わじまの海塩」の製塩所がある舳倉島(へぐらじま)の夏の1日をご紹介します。
少し時間がたってしまいましたが、2009年8月6日のことでした。
舳倉島では、夏には、約200名ほどの海女さんが、サザエやアワビを素潜りで採っているそうです。
海女さんの生態をこの目で見て、写真に撮影したいと、この日を楽しみにしていました。
「わじまの海塩」の生産地の様子を紹介するために、パンフレットやWEBに載せる海女さんの写真を取るのが目的の出張です。
普通の大企業・中企業なら、広告代理店に頼み、カメラマンを連れていくところでしょうが、極小企業ゆえ、経費節約で、カメラマンもパンフレット作りも全部、自分でやります。サラリーマン時代に学んだ「内製化による経費節減」っていうやつですね。。。
さて、輪島港から舳倉島まで1日1往復の定期船「ニューへぐら」に乗っていきます。
これは、輪島港です。
これが「ニューへぐら」です。
船で一時間半、舳倉島に着きました。平べったい島です。
輪島はどんよりした曇り空でしたが、こちらに着いたら青空です。
青い海、青い空!ひゃっほー!
最初に、製塩でもお世話になっている民宿「つかさ」にご挨拶に行きました。
まず驚いたのは、食堂に飾ってあった魚拓です。
右側の真鯛は、体長88.47センチ、重量9.2キロと書いてあります。
電話器の大きさとくらべても、ものすごく大きな鯛だということがおわかりでしょう。
さすが、津島海流という暖流と、リマン海流という寒流のぶつかり混じり合う海域で、
栄養豊富な海だということがよくわかります。
この獲物をもとめて、釣り人も多く訪れるそうです。
さて、まず、岸辺に行き、海女さんを探しました。
ところが、海女さんは、岸辺ではなく、船でかなり沖の方に出て潜っています。
岸から見たのでは、海女さんが豆粒のように小さくしか映りません。
どうしよう・・・。せっかく海女さんの写真を取りにきたのに・・このままでは・・・。出張費が無駄に・・・。
困っていたら、「つかさ」のご主人と奥様と、釣りに来ていたお客様のご厚意で、釣り船に載せていただけることになりました。釣り船で海女船の近くまで行き、海女さんの写真を撮影できることになりました。
(どうもありがとうございました!)
辻嘉一さんの塩のおむすび
・『味覚三昧』(1975年)より
日は産巣(読んで字の如く、産み出す巣)であり、万物はこれによって生じます。・『五味六味』より
産巣日の神秘が、食べ物にも通じて、神秘的な美味しさの生れるご飯を「ムスビ」と云います。
両手に水をつけ、荒塩を塗りつけ、御飯を取り上げて固くむすびますと、両手の温みと湿り気と塩によって、霊妙な旨味がかもしだされるのでありまして、ニギリメシ・・・と簡単無礼な呼び方でなく、「おむすび」と申すべきであります。
たとえば、ご飯のおむすびをつくる時、両手を水に濡らして、荒塩をつけ、ぬくもりのあるご飯を両手でむすびますと、別趣のおいしさが生まれます。ごく短時間に生まれる美味であり、不思議なおいしさが誕生いたしますので、この事実は、神秘的とさえ言えるのではないでしょうか。木型で押しだしたおむすびの形のご飯と食べくらべてみられると、はっきり味の違いを発見されます。
辻嘉一氏の時代の「荒塩」は、当時の日本の海水で作った塩。炊きたてのご飯とミネラルバランスのよい塩が交じり合うことで生まれる"うま味"。ただの「塩味」ではありません。辻嘉一氏のおむすびを、ぜひ、ご自宅で、"うま味の塩"「能登・わじまの海塩」を使って再現してみてください。

****
魚醤と塩
魚醤というのをご存知ですか?魚を塩漬けして、発酵させたものから出た液体成分で、濃厚なうま味が凝縮されている調味料です。タイのナンプラーが有名です。日本では、能登のいしる、香川のいかなご醤油、秋田のしょっつるが三大魚醤の産地として有名でした。
昭和30年代以降、香川のいかなご醤油も、秋田のしょっつるも、生産されなくなってしまったのですが、最近では、再現されて販売されています。
魚を塩漬けにして置いておいたら、腐ってしまうと思いませんか?それが発酵して、うま味になるなんて。保存料を入れずに、何年も保存可能な調味料になるなんて。不思議だと思いませんか?これには「塩」に秘密があるのです。
能登のいしるは、能登の塩によって、香川のいかなご醤油は、当時の瀬戸内海の塩によって作られていました。
能登と言っても、いしるが作られる地域は限られていました。輪島では、いしるが作られますが、能登半島の先の珠洲では作られていなかったそうです。
イワシやサバを塩漬けにして発酵させる塩、それは発酵を促すミネラルバランスのよい塩。現代の日本では、輪島沖の海水から作られる塩だけが持つ力です。
必須元素2
微量元素の多くが体内での酵素活性などに利用され、ごく微量が必要とされていますが、不足したり、過剰に摂りすぎたりすると、さまざまな病気のもとになってしまうと言われています。
「人間が絶対食べなければいけない物は、水と塩しかない。」と医学博士・フレディ松川氏(湘南長寿園病院 病院長)がおっしゃっています。この「塩」というのは、つまり「ミネラル」のことです。微量ミネラルが含まれていない塩は「塩」ではありません。
「ミネラルは体の中で合成できないので、食品として摂取する必要がある。わずかな量でも、例えば、体内にたった、0.02%しかないチタンやバナジウムやベリウムが不足すると、ミネラル欠乏症になり、身体が正常の状態を保てなくなる」そうです。
昭和47年、日本で、イオン交換膜製法で作った塩化ナトリウム99%の塩が専売化されたとき、「日本は人体実験をはじめたか」と言ったフランス人がいたそうです。
****
必須元素
人間の身体に必須の元素を必須元素といいます。元素のうち、水素、炭素、窒素、酸素を除くものを総じて「ミネラル」(無機質)と呼びます。
このうち、生体に必要なミネラル元素は26種類あるとされ、うち16種類について、ヒトへの必須性が確認されていて、残りは理由はまだ解明されてないけれども、間違いなく必須であるとされています。
1.一日の必要所要量が100mg以上の必須元素(主要ミネラル)
ナトリウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素、カリウム、カルシウム
2.一日の必要所要量が100mg未満の必須元素(微量ミネラル)
クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素
3.理由はよくわからないが、間違いなく必須だと考えられている元素
リチウム、ベリリウム、ホウ素、フッ素、アルミニウム、ケイ素、
バナジウム、ニッケル、ゲルマニウム、砒素、臭素、ルビジウム、
ストロンチウム、銀、カドミウム、錫、アンチモン、セシウム、バリウム、
タングステン、金、水銀、鉛
ごく微量だからといって、無視していはいけない必須元素がたくさんあるということですね。
*****
精製塩が高血圧を誘発する(新谷弘実先生の「病気にならない生き方2」より)
現在の常識では、塩は健康の大敵とされてしまっています。塩は人間にとって必要不可欠なミネラルではあるけれど、摂り過ぎは高血圧を招く危険な食品でもあるというわけです。
しかし、塩が高血圧を誘発するというのは「精製塩」、いわゆる「食塩」を摂った場合であって、自然海塩を高温で焼いた還元作用のある塩では、精製塩を摂ったときのような血圧の上昇が起きないことが私の臨床データでは明らかになっています。
塩が専売制になったのは1905年、そのころの塩は、まだ自然海塩に近く、塩化ナトリウムの含有量が80%を超えるものはわずか20%しかありませんでした。それがさまざまな技術革新により、より塩化ナトリウムの純度の高い塩が作られるようになっていったのです。その結果、1947年には、塩化ナトリウムの含有量が90%を超える塩が全体の50%を超えるようになりました。
そして、日本人が深刻な高血圧に悩まされるようになったのは、じつはこのころからです。そのため、一部では、現在の日本の「高血圧体質」は、専売公社が作ったとさえ言われています。
↓こちら↓
