「くまのプーさんのホームランダービー!」は、くまのプーさんのキャラクターを使ったバッティングゲームです。
2007年6月1日に、Yahoo!きっずディズニーのサイト内で公開されました。
このゲームは、全7ステージが用意されています。各ステージごとに特定のキャラクターがピッチャーとなります。
その難易度の高さからプレイヤーたちの間で広く知られ、2012年には国内外のネット掲示板で話題になりました。
プレイヤーはバッターのプーさんを操作し、森の動物たちが投げてくる球を打ち返します。シンプルな内容に反して難しい操作が要求されます。
特にラスボス枠のティガーと裏ボス枠のロビンは非常に厳しいとされ、多くのプレイヤーがその難しさに挑戦し、苦しい思いをしたことで知られています。
この難易度については出版物やウェブサイトで取り上げられ、NBCスポーツのウェブサイトでも紹介されています。
子供を主要な対象としているにもかかわらず、その厳しさから「史上最も難しい10のブラウザゲームの一つ」と評されています。
2012年の正月に、なぜか突然なんJにて謎の大流行が起こりました。多くのなんJ民がこのゲームの鬼畜な難易度に、正月休みの貴重な時間を奪われました。
それ以来、正月になるたびに皆でこのゲームをプレイすることがなんJの恒例行事のようになり、「プ・リーグ」という通称で呼ばれていました。
また、ふたば☆ちゃんねるの住人が4chanの住人に「時間を潰すのにいいゲームがある」と言って「くまのプーさんのホームランダービー!」を教えて、
4chanの住人がその報復として「クッキークリッカー」をふたば☆ちゃんねるの住人に教え、その結果双方が不幸になったと言う話があります。
【ゲーム】クッキークリッカーについて【自分の時間を架空のクッキーに変換するゲーム】
「くまのプーさんのホームランダービー!」は「プロ野球ファミリースタジアム」の簡素版であり、プレイヤーはくまのプーさんを操作してホームランを狙います。
プレイヤーはバッターとして、ピッチャーが投げる球を打ち返し、各ステージで規定のホームラン数を達成してクリアとなります。
ゲームのルールはシンプルで、マウスカーソルでバットの位置を調整し、ボールが投げられたら左クリックしてバットを振ります。
しかし、異常に難易度が高く、ゲームにはいくつかのツッコミどころがあり、プーさんのスイングが速すぎて初心者がうまくプレイするのが難しいとされています。
各ステージには球数とホームラン数のノルマがあり、ノルマ以上のホームランを打てば次のステージに進めます。
ヒットやファールは失敗と同じ扱いで、ホームラン以外は無効です。
ステージを進むごとに難易度が上昇し、プレーヤーキラーと呼ばれる強力な相手も登場します。特にStage6のオウルとStage7のティガーは、畏怖される存在となっています。
最終的に「ティガー」を撃破すれば、プーさんは森の動物たちの王者となります。
Special Stageでは、プーさんの大親友であるクリストファー・ロビンが真のラスボスとして登場します。
クリストファー・ロビンは過去のステージの球をランダムに使い、非常に難しいとされています。
クリストファー・ロビンは異なる球種や魔球を組み合わせ、ノルマも50球中40球ホームラン(80%)という厳しい条件が課せられています。
攻略法はオウルボールを除き、慎重に打ち損じないようにすることが鍵です。ティガーまでがメインストーリーで、ロビン戦は裏ボス的な位置づけとなっています。
プレイヤーはボーナスポイントを使ってプーさんの育成も行うことができます。
プーさんは育成せずともホームランを打てますが、育成を行わずにゲームを進めることはかなり厳しいと言われています。
成績に応じて得られるボーナスポイントを使ってハチミツを摂取し、ステータスを強化できるのですが、難易度を劇的に下げるものではありません。
ゲーム内では、対戦相手との対決で得たポイントを使用して、パワー、ミート、スピードの3つのステータスを最大Lv20まで強化できます。
ステータスの強化は、パワーを強化すると飛距離が伸び、ミートを強化すると当たり判定が大きくなり、スピードを上げるとマウスに追従する速度が向上します。
プレイヤーはどのステータスを上げるかを自由に選択できますが、一般的にはミートとスピードを優先し、パワーは後回しにするのが効率的とされています。
最終的には全ステータスを最大まで強化できますが、時間と根気が必要であり、最大まで強化しても難敵であるロビンに挑戦することは容易ではないとされています。
ロビンの攻略法は、能力をカンストさせて、一番後ろに下がってボールを待ち構え、オウルのジグザグボールとティガーの消える魔球以外は確実に仕留める事だそうです。
なんJでは、このゲーム及びプーさんを「プニキ」、最高難易度のクリストファー・ロビンを「ロビカス」、他のキャラクターを「森の畜生共」と呼んで親しんでいました。
「プニキ」は、体つきと風貌から「ハマのプーさん」と呼ばれていた、横浜DeNAベイスターズ所属の宮﨑敏郎選手の愛称としても知られています。
「めちゃくちゃ恥ずかしいです」。#横浜DeNAベイスターズ 「ファンフェスティバル」のキックベースには #くまのプーさん が登場した(撮影・滝沢徹郎) #宮崎敏郎
— 日刊スポーツ野球取材基地 (@nikkan_yakyuude) November 23, 2018
#baystars #npb pic.twitter.com/nQWzmhsOpn
「くまのプーさんのホームランダービー!」はFlash Playerの提供終了に伴いプレイできなくなりましたが、海外のファンが復活させて再プレイできるようになっています。
これは元のswfファイルを、Flash Playerの代替として使用できるエミュレーター「Ruffle(ラッフル)」で動かしているものだそうです。
日本のファンからは、リメイクではなく元のゲームをそのまま使っていることや、URLが怪しいことに心配する声も出ています。
2023年7月3日には「くまのプーさんのホームランダービー!」に影響を受けたVRゲーム、「ホームランダービー -VSフェアリーテイルズ-」が発表されました。
「ホームランダービー -VSフェアリーテイルズ-」は、くまのプーさんが理不尽な魔球を投げ、童話のキャラクターたちとのホームラン対決が提供されます。
このゲームはディズニーとは関係がなく、原作版「くまのプーさん」の著作権が切れパブリックドメイン化した事で作られたものです。