「UPPER CLASS」12月号をお届け致します
我が家から徒歩で15分程、オニギリを持って妻とぶらぶら出かけた。
公園に着いて溜息がでた。紅葉の見事さとあったら、それはパノラマのような美しさで、妻も思わず唸った。「上原に住んでかれこれ17年になるけど、こんなに見事な紅葉を見たことがないわ」と、カメラを忘れた事をしきりに悔やんでいた。
それで携帯でパシャパシャ。「きれい!きれい!」とはしゃいでいた。
灯台もと暗しとはよく言ったものだ。苦労して遠出しなくても、探せば身近な所に、意外な光景が隠されている。紅葉の下で食べたオニギリは、お陰で格別に美味しかった。こうした景観に巡り会えるのもまた一期一会か。
「UPPER CLASS]12月号をお届け致します。今月のHEADLINEは、多種多彩です。トヨタ杯クラブ選手権、国際柔道2007ワールドグランプリ、そして新春の風物詩―箱根駅伝。等々、今回も日本テレビ、テレビ東京のご協力を仰ぎました。各局共快く協力をして頂き、スムーズに誌面を飾ることができました。感謝です。
さて、1月号は1月15日の予定です。
師走、何かと忙しい中、風邪には用心して下さい。
美味しい南瓜に至福の時。マラソン野口を目前に見て・・・
今年も美味しい南瓜(かぼちゃ)が北海道の知床から届いた。
送り主は伊原プロモーションの伊原信一会長、毎年この季節になると北海道の工藤農園から送られてくる。銘柄は「雪化粧」で、これはとびきり旨い。沢山頂くから、近所の友人や料理店に差し上げる。一様に「旨かった!」と感激した様子で、お礼の電話を寄せてくる。
南瓜とつくものなら何でも、ケーキでもスープでもなんでも目がないので、宅配便が待ちきれず早速食べた。今年も例年に違わず断然旨い!妻も思わず私に同調した。特に赤ワインによく合う。栗のように、ホクホクした舌触りに、適度の甘味・・・これは正に名人(マエストロ)だけが作りだす絶妙の味。かくて私ども夫婦は至福のひと時を十分に味わったのである。
伊原会長、工藤さん、ありがとうございます。
18日の日曜日は出社していたので、東京国際女子マラソンを見ることができた。我社は神保町にあって、白山通りをゴールに向けて走る野口みずきを目前で捉えた。一瞬の風のように野口選手は過ぎ去ったが、何故か感動した。周りの人たちが「野口~ガンバレイ!」と叫んでいたが、私もそう叫びたい衝動に駆られた。あれは、一体なんだろう?テレビで見ているときは、感じないことが、実物を目のあたりにすると、胸が一杯になる。
野口の疾走するその背は、いささかの乱れもなかった。2時間21分37秒―大会新記録での優勝だそうだ。足の故障による2年2ヶ月のブランクを乗り切って、よくぞ頑張ったと・・・普段のココロ構え、努力が違うのだ。そう私は納得した。藤田監督の指導の賜物だろう。
アテネ後「プロになるんやったら、なればいい」と一時は突き放したという。暗にテレビやCMに出ることをへの考えを野口に問うた。答えは「走りに専念したい」の申し出だったと・・・指導者は時に厳しく、時に優しく―この微妙なバランスが大事なのかも。野口の北京五輪での二連覇の可能性は高い。
1泊2日で京都に行く・・・味は京にあり
まあ、京都に着いたのが9時頃だったので、冒頭の大覚寺に行くことにした。初めて訪れる。やはり紅葉はまばらだったが、多くの歴史、伝統を目にして満足して帰ってきた。大覚寺とは「旧嵯峨御所大覚寺門跡」が正式名称だそうで、真言宗大覚寺派本山、心経写経の根本道場で、いけばな嵯峨流総司所―うーむ、なるほど。道理で菊の紋所で、納得した。式台玄関で「松ニ山鳥図」の狩野永徳筆とされる絵と、その屏風を背にした豪快なこれぞ嵯峨流「柿の老木」を軸にしたいけばなに圧倒された。今度来る時は写経をやろう。
12日は5時の新幹線の時間まで時間があり自転車を借りた。夫婦で京大の構内を巡ったりのんびりした。お昼は、百万遍で昼会席。「琢磨」というお店で2度目だが、2,500円で味も値段もこれほど満足したことは、こと京都では経験がない。私が絶対お勧めの店である。京大の前、百万遍の交差点のところ。次は夜に「おまかせ会席」(5,250円)を食してみたい。酒も旨い。味は京都にあり・・・。因みに今年は無休だそうです。
亀田興毅会見とレポーターの質疑 反応は何か変だぞ・・・
私はそうは思わない。なんか変だ。江口レポーターはごく真っ当な質問したと思う。本当の事を尋ねて何故悪いのか、興毅が亀田家代表してきた以上、質問に答える義務がある。父親思い、家族愛は確かにジーンとさせて、背広にネクタイ、頭もスッキリした姿は、好感がもてた。「ちゃんと話せるんじゃないか」と概ね爽やかな印象で、イメージアップには成功した。
しかし亀田一家には社会的責任がある。世界タイトル戦で、未曾有のルールを犯したことに―あれはいわば犯罪なのだ。これに対して、レポーターが真実を質すのは当然であって、レポーター氏の嫌らしい、ねちっこいという情緒問題とは別次元であろう。興毅は1時間半にもわたっての質問責めに、針のムシロの苦痛を味わい、社会的責任とはなんたるやを身をもって感じたはずだ。同情が集まったのは、亀田家の代表としてそれなりに精一杯の受け答えをしたことに尽きよう。父・史郎氏は論外だが。この人は1度も謝ってはいない。そういうジェスチャーをしただけだ。「具志堅は器が小さい」も業界の大先輩、ジムの先輩に呼び捨ては人間的に失格だ。関係者は機会を作りせめて亀田兄弟には具志堅会長に謝罪し、一刻もはやく和解への道を探るべき。
この一連の騒動から亀田兄弟は新しく出発して欲しいと思う。私は注意深く彼らの動向を見つめるて行くつもりだ。
亀田親子の謝罪会見は見苦しい・・・将来、また同じようなことが起こる不安
周囲が甘いから、このくらいで許される、と思っているのかも知れない。亀田親子がかくも不遜になった背景には、ジム関係者や一部のマスメディアの馴れ合い、甘やかしがある。最初に亀田一家の振る舞いに苦言を呈したのは、かのカンムリワシ具志堅用高氏だった。それに対してボクシング関係者の中には、協栄ジムと亀田一家に味方した者が多かった。史郎氏は「具志堅の言葉は、この業界の先輩が言うことではない」と激しく非難した。これを受けて協栄ジム金平会長も、ジムに飾ってある具志堅会長の写真を撤去するとまでいって怒った。今になって具志堅会長が正しかったのが証明された。
具志堅会長の発言は、ボクシングを愛するが故、亀田興毅と大毅の兄弟にパフォーマンスもほどほどに、ボクシングに専念しろ・・・と忠告したものだ。だが、彼らはそう思わなかった。更に増長して今回の家族ぐるみの反則、暴挙に繋がった。「玉打ったらいい」(史郎氏)「ヒジを目に入れろ」(興毅)、父も兄も反則指示。大毅に至ってはとうとう最終回内藤を担ぎ上げて・・・3人には当然JBC(日本ボクシングコミッション)からそれぞれ処分が出た(大毅の1年間試合停止、史郎氏の無期限セコンドライセンス停止等)が、どうも本心から反省しているとは思えない。
具志堅氏曰く「あの程度の謝罪では、将来また今回の様な事が起きる」と懸念する。私も同感。
内藤×亀田、こんな世界戦は二度と御免だ!
内藤大介と亀田大毅の試合はお粗末の一語。世界戦と呼べる代物ではない。かくて日本のボクシング界は、衰退して行く。
世界タイトル戦は、世界最高のテクニックを披露する舞台―少なくとも観客もテレビで観戦する人もそう思っているはず。内藤も亀田も、全力を尽くして闘い、そして持っている全てのテクニックを使い果たす。プロの選手が織りなす闘いのシーンに手に汗する。
ところがどうだ、亀田のファイトときたら、技術も闘志もない。よくもまー、こんな選手を世界戦の挑戦者に選んだものだ。話題が有ればいい、視聴率がとれればいいと、多分にそんな動機で選んだのだろう。結果、惨憺たる内容に。関係者は反省すべきだ。特に負けが濃厚となった最終回の「押し倒し、抱え投げ」はボクシングを冒涜する見苦しいばかりの振る舞い。勝つためには何をやってもいいという傍若無人の行為は、スポーツマンにとって許されないし、ルールも守れない選手は今後一切リングに上げるべきでない。コミッションは厳重に処罰すべきだろう。
内藤は被害者だ。「あの程度の選手をKOできない内藤もだらしない」といった声もあるが、亀田のあの戦法、ガードを固め突進すだけの戦法はやりにくかったはずだ。加えて、あの狼藉だ。リズムに乗れないだろう。
大差の判定(2人のジャッジが10ポイント差)、勝って当たり前というプレッシャーをはねのけよくタイトルを守った、というべきだろう。
試合後のマイク・パフォーマンスも苦労人らしく、すがすがしかったのが辛うじて後味の悪い試合を救った。
「ゴキブリ」「負けたら腹を切る」等散々内藤を揶揄した亀田に、父親亀田史郎氏の子への躾を問いたい。ともあれ、こんな世界戦は二度と御免だ。
時津風部屋と時太山の死 相撲協会は人心一新で出直すべし
さて、大相撲は混乱の極みだ。時津風部屋の序ノ口力士時太山(本名・斉藤俊)の死は、稽古に名を借りた集団リンチによるものだった―それを指揮したのが、時津風親方。自ら「ビール瓶で殴った」と白状した。時津風親方は聞けば酒乱の癖があるという。そのためにビール瓶を振り回すことは多々あると関係者は証言している。ビール瓶で殴ったあと、今度は「かわいがってやれ!」と暗に兄弟子に暴行をうながした・・・「かわいがる」というのは、相撲界の隠語で「いじめる=鍛える」ということだが、金属バットで殴るとは単なる暴力。この時津風親方、朝青龍が出稽古に来て部屋の弟子達にプロレス技で絞めたり、投げたりしたときには「もう来なくてもいいと」といったそうな。そんなことも忘れ、愛弟子を死に至らしめた。時津風部屋というのは、あの不滅の大横綱双葉山が興した由緒ある部屋だ。歴史に汚点を残した。この際潔く角界から身を引くべきだ。
北の海理事長の責任も免れるない。朝青龍問題でも腫れ物に触るように何もしなかった。横綱・朝青龍をあのように無頼の輩にした責任は、協会の曖昧な態度にある。一連の問題にすばやく、しかも毅然とした処罰を下せなかったのだから、無能と言われてもれても仕方ない。理事長を辞すべき。相撲協会はこれを機に部屋の在り方など、抜本的に改革、人心一新で出直すべきだ。日本相撲協会は、財団法人である。事態を深刻に受け止めなければいけない。
斉藤君はどんなに辛く、悔しかったことか・・・17歳の若い命の死に、ご冥福を祈るのみ。そして徹底的に死因を究明して欲しい。そうでないと斉藤君も浮かばれない。
HERO'SにPRIDE選手が参戦してPRIDEのあの日々を思う・・・。
いずれにせよ、新たなスターの出現だ。HERO'Sには既にセルゲイ・ハリトーノフが参戦、来年新設のヘビー級をにらんで、そのハリトーノフは「ヒョードルと戦いたい」と宣言したり、先のカルバンも「五味はとてもいい選手」と対戦に意欲だ。ミノワマンもHERO'Sのマットに上がった・・・なにやらPRIDEの戦場がHERO'Sに移った感がある。そのためか、PRIDEファンが多数会場に来ていたと聞く。
PRIDEのファンにとっては、久方ぶりにPRIDE選手の雄姿を見て感慨深いものがあったのでは・・・同時に寂しい、複雑な感情をもって観戦したファンもいたのではないかと思う。
思えば、PRIDEには独特の雰囲気、テーストがあって私もあの会場の雰囲気は好きだった。入場のときの女性アナのヒステリックなまでの絶叫。リングアナのドスの利いた選手コール。試合毎に勝者へのテーマ曲・・・混然一体となって、総合格闘技の戦いのテーマを増幅させていた。
吉田がいた、シウバが、ヒョードルが、ノゲイラが、最強の名誉を賭け熱い闘いを繰り広げた日々。PRIDEはもう還って来ないのだろうか。思い出の中に閉じ込めて置くには、余りにも残酷な話だ。
関係者はあらゆる知恵を絞り、捨て身を賭してPRIDEを再興すべきだ。私の耳には、PRIDEの、あの哀愁を帯びたテーマ曲が今日も聞こえてくるのだ。
5日間のタイ・バンコク旅行 あのシリモンコンに会う・・・
5年振りにタイ・バンコクに行ってきた。夕刻4時55分のタイ航空に乗ると、約6時間半で新国際空港に着く。時差が2時間あるから、時計を2時間戻すとなんだか得したような気分になる。到着時間は現地時間午後9時半頃だ。夕方出発するというのは、会社で一仕事できるから便利だ。それにしても、新空港は目を見張らせる。まるで絵画館のような趣で、タイの景観とは凡そかけ離れている。外観はヨーロッパ風なのだが、建物の中は、流石にタイの伝統芸術が到る所に見られる。広大な平地に広がる新空港は将来、滑走路が何本増えようとも心配ない・・・益々日本の成田空港などは国際社会から置いてきぼりにされてしまう。ドンムアン空港よりは、少し遠くなったが、市内までの高速道路が整備されていてスムーズに移動できる。遠くて、不便―成田とは大違いだ。
さて、タイには31日~5日までの正味5日間だったが、今回ほどのんびり過ごしたことはない。早朝、散歩を兼ねた朝食。午後はタイ・マッサージと昼寝。夕方街に出て散策・・・いい休養になった。仕事はシリモンコン(’60年~70年代にかけてのムエタイのスーパースター)にDVD用のインタビューをしたのみ。シリモンコン氏には私が宿泊しているホテルに来てくれた。
彼は日本語を片言話せる。大の親日家だ。’76年3月8日、ラジャダムナンでの藤原敏男との試合を振り返ってもらった。後世に残る名勝負で、シリモンコンが僅差で勝利をものにした。
私の「接戦だったね・・・判定はどうだった?」問いに「ゴングが鳴った瞬間、ああ引き分けだ、と思った。いまでも私の心のなかでは、そう思っている。兎に角、藤原の早い動きに自分の攻撃ができなかった。藤原はやはり偉大な選手だった」と かつてのライバルを懐かしんでいた。
インタビューを終えて、街に出て飲茶で昼食をとり別れた。
この続きはまた後日に・・・。
タイ行きの前に思ったこと・・・世界陸上、異次元ゲイ、そしてF1!
タイへ行く楽しみに以前はゴルフがありました。タイには安くて、いいゴルフ場が沢山あって飽きがきません。今回は残念ながら予定はありません。脳梗塞で倒れて1年が経ち、担当医の先生は大丈夫といってくれるのですが、自重自戒・・・バンコク滞在中は穏やかに過ごすつもりです。その代わり大好きなタイ料理(イーサンなどの東北タイの料理)三昧といきたい。タイのお話は帰国後に。
さて、大阪で開かれている「世界陸上」はさすが世界の一流アスリートが集まっていて、目が離せません。連夜、テレビの前に釘付けとなて、見惚れています。何といっても、100㍍で優勝したタイソン・ゲイには痺れました。今月号の「UPPER CLASS」で大島一郎記者(デイリースポーツ)が「T・ゲイの異次元の走りに注目して下さい」と書いていますが、まさに異次元の走りです。カール・ルイスと一味も二味も違う荒々しい走法で、印象的です。それに対して日本勢の不振はどうでしょう・・・目を覆うばかり。暑さのせい?条件はみな同じ、敗因の理由にはならない。
それよりも選手達をタレント並の広告塔に使うことに一考を。選手達は必要以上にプレッシャーを感じてしまったのではないのか。それが直接的な原因でないにせよ、前評判が評判だっただけに、落差が大き過ぎた。失望もそれだけ大きいのだ。
末続、為末、”イケクミ”池田のどうにもとまらない予戦落ち。室伏までが、6位止まり・・・これでは北京も望み薄。それにしても女子棒高跳び決勝を実況したアナウンサーはちょっとお粗末。うるさいだけで、私には耳障りだった。一瞬の沈黙、一瞬の間もまた喋りには大切な要素。(偉そうにすみません)
エシンバエワの世界新記録更新に賭けるアナ君の意気込みの程は分かるがが。TBSといえばスポーツに歴代名アナウンサーが多い。私の友人、知己も多い。だから敢えて苦言を呈するのだ。
さて、9月号「UPPER CLASS」はなんとF1です。迫力の誌面にご期待ください。同時に町田英明氏(文)と桜井淳雄氏(写真)、それに高橋進一氏(協力)の皆さんに改めて御礼申し上げます。
ではタイに行ってきます。