年を取ると人の情けが身に染みる
竹内宏介さんが病床にある。一日も早く元気になりますことを祈りたい。私自身が8月に脳梗塞をやったばかりで、その時は大変心配してくださった。お陰様で元気になりました。
先週はTBS関係の人たちが「快気祝」を九段のそば家「一茶庵」で開いてくれた。永田守(TCエンタテインメント常務)板橋満(TBSサービス常務)原量計(同役員)元TBS関口修平の皆さん。永田常務の祖父はご存知“永田ラッパ”あの永田雅一大映社長。永田社長といいば、かつて大相撲の八百長問題で石原慎太郎さんと相撲協会がもめたとき、仲介に入ったのが永田雅一社長だと最近雑誌で知った。何かと話題の多い方だった。永田常務も何となく話し方が似て来たように思う。東映の大川社長共々、昔の映画人はパワーに溢れ、華があった。余談。それは兎も角、皆さん、有り難うございました。
年を取ると、友の病気が妙に心に重くのしかかったり、人の好意にジーンくる場面が多くなる。兄弟の気配りにもまた、格別に感じる。私が両国の姉の家を訪ねたおり、帰ろうとしたら、姪の優子が玄関まで来て「(脳梗塞で)危ないから、地下鉄の駅まで送ってあげる」と労わるように森下駅まで送ってくれて、しかも改札を過ぎるまで見届けてくれた。このとき何故か涙がこぼれて仕方が無かった。かように、年を取ると、人の情け、好意が身に染みる。病気のせいかな。
最近は寝る前に「竜馬がゆく」を読むのが楽しみ。何度も読み直すと、その都度気付くこともある。竜馬が相棒の寝待ノ藤兵衛に諭した言葉が心に残る。「人間はなんのために生きちょるか、しっちょるか。事を成すためだ。ただし事を成すにあたっては人の真似をしちゃいかん」「世に生を得るは、事を成すにあり」と……。
坂本竜馬には志があった。スケールの大きい国家観があった。そして志半ばで倒れた。
『世に生を得るは、事を成すにあり』いい言葉だ。振り返って俺は、何をしたか……。