『YUZU'LL BE BACK IV 羽生結弦写真集』のレビュー、その２、
お待たせしました。
書ききれる気がしないのですが、
とにかく、今の感想を書いておかねば！！！
私がブログを書いている理由の一つが、
出版物について、
ファン目線での本当のことを、
伝えていかねば、という使命感なのだから・・・・。
まず、確認したかったのは、
『フィギュアスケートマガジン2021-2022 vol.6』の中で
小海途さんが言及した瞬間が、
どんな写真として切り取られ、
記録されているのか、ということです。
北京でフリーを滑り終えた瞬間、小海途さんは
涙ぐんでいるように見えた、その一瞬を
こんな風に語りました。
「これからどうするか、というより、
北京での演技をやり切ったことに対して感慨に浸っていたような・・・。むしろ、そういうふうにしか見えなかった」と。
両腕を天へと掲げていたフィニッシュポーズが表紙裏にあったことは、昨日の記事でお知らせしましたが、
そのポーズ以降、リンクサイドに戻ってくるまでを
５枚の写真で綴っています。
その中には、
刀を収める瞬間、
（出版流通関係者の方へ：画像掲載に問題がある場合は、コメント欄からお知らせください。速やかに善処いたします。）
誇り高く胸を張ってリンクサイドへと進んでくるところ
（これは見開きで掲載）
そして、
座談会の中でも言及した、
リンクの氷を顔に当てた瞬間も、
載っています。
この写真集には、
大会名、日付と曲名以外の文字情報（文章）はなく、
何を感じるかは、
読み手に完璧に委ねられています。
だからこそ、
この５枚を、
食い入るように見ずにいられなくなってしまうのです。
北京五輪で何があったか。
どんな不運に見舞われて、
どんな扱いをジャッジから受けたか。
そして、北京に集まった、
「中に入れなかった中国本土の膨大なファンダム」と、
北京五輪会場内のボランティアたちが、
彼にどんな視線を送り、
どのような態度で接したか、
そういったことを知らずに眺めたならば、
この写真集はどのような伝わり方をするのかな。。。と
ふと、想像しようとしてしまいました。
でも、ここが私の想像力の限界。
あの日の、
あの濃厚な数日間の記憶を脇にどけて結弦くんの写真を見ることなどできない自分に気づいただけ。
あくまでも、この写真集は、
彼が、この困難なシーズンに、
何を成し遂げたか、
何を残したか、
何を感じたかを、
ただひたすらに、
彼に寄り添って伝えていこうとする写真集なのだな、と。
ただ、それを伝えるためには、
カメラマンは、自分の限界に挑戦しなければならない。
その緊張感と、
その先にあるものを掴んだ達成感と悦びと、
なんていうか、
それはむしろ、
祝福という言葉が近いのではないかという、
そんな思いが沸き上がってきています。
スポーツカメラマンとして、
スポーツ新聞社で
フィギュアスケートを撮るチャンスに恵まれた一人のカメラマンと、
彼を支えた新聞社の先輩と同僚たち。
その息遣いがページをめくるたびに
指先に触れるような気がするのです。
有名な写真も、
しっかり載っています。
これは『KISS&CRY』北京号の表紙になり、転売ヤーが買い占めて中国に送ったりして、とんでもない売れ方を見せた写真。
雑誌では超異例の増刷を、あの『KISS&CRY』は何回重ねたのでしょう。今なら在庫がありますが、ネットで販売再開しても瞬殺という期間が何か月もありました。”羽生結弦なら当たり前”な異例な事態に慣れっこな私らでも驚かされましたよね。
惜しむらくは、
２月14日以降のプラクティスリンクでの
「贅沢な」「ご褒美の時間」に、
もっと多くのページを割いて欲しかったなあ・・・ということ。
・・・いや、その分、他の場面に余分なページがある訳じゃないから、全体のページ数を増やし、価格も上げるしかないって訳か・・・。
ううむ。
14頁もあるのに、
全然、足りないというか、
もっともっと見たいという気持ちが
どんどん湧いてきてしまう。
うわあ。
これ、羽生結弦あるあるだね。
たった２試合、
ほんの数日間。
なんと濃密な時間だったか。
「マガジン」座談会の中で、
「エネルギーとしては４～５試合ぶん使ったような体感」と小海途さんはおっしゃってましたね。
高木さんは「30試合くらい取材した感覚です」と。
小海途さんを「演技と言葉、その背中で多感にさせる」稀有な存在であり、
「もはや『羽生結弦』という一つのジャンルです」という、
マガジン山口氏の言葉が蘇ります。
これまでに、
本棚が足りなくなるほどの写真集や記録誌が出た北京五輪の結弦くん。
それでも、
まだ語り足りないし、
見足りない、と感じるのは、
それこそが、
羽生結弦が、
羽生結弦として
存在している理由なのだなと、
今、改めて突きつけられた気がします。
今後、
報知新聞社からは矢口さんの写し取った写真に高木さんの言葉が添えられた写真集も出ますから、
厳選したい方は、どうぞ、ゆっくりと選んでいただければよいと思います。
きっと、アマゾンなどには
購入者レビューがどんどん書き込まれていくと思いますし、
SNSにも、
様々な感想がUPされていくでしょう。
でも、
もし、本棚とお小遣いに少しでも余裕があるのなら、
この写真集は絶対に手元に置いておくべきだなと感じました。
なんていうか、
それは北京五輪を日本の地から見守り、
彼の願いが叶うようにと、
思いを込めて過ごした、
あの時間の記録として、
大切に大切に抱いていくべきものが、
凝縮されている気がするからです。
「演技と言葉、その背中で多感にさせる」
これこそが、
羽生結弦の表現者としての
他に類を見ない力なのだと、
今、改めて、噛みしめています。
彼がいたから、
私たちの「感じる力」は研ぎ澄まされ、
彼がいたから、
私たちの人生は、
鮮やかさと、
切なさと、
悦びに満ち溢れてきたのだ、と。
遠隔であっても関わったひと、
ひとりひとりの、
人生そのものを変える力、
これこそが、
羽生結弦の持つ最大の力ではないかとさざめく思いに
打ち震えるばかりです。
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以下、オマケ。
羽生くんがローカル番組でシカオさんのこと好きだっていったのがファンの呟きでシカオさんに届いてシカオさんの照れ照れの呟きがエゴサしてる羽生くんに届くのでOK？
— Hiromi. T 🌸共に、前へ🕊️ (@Kz4GOsHE5KVONUj) July 4, 2022
だそうです
あら・・・ゆづくんったら（照） https://t.co/AWNKaZ7PSo
— スガシカオ@25周年感謝！ (@shikaosuga) July 4, 2022
トゥだけ突いてそのまま跳び上がるとこもお手本のよう。トゥジャンプなのにエッジついてから氷上で半回転してから跳び上がるジャンプをよく見るからお手本のようなジャンプは気持ちいい♡キュッととまるとこもカッコよくて好き。音楽に合わせて試合より低めに跳んでるって言ってたけど低く感じない☺ https://t.co/HW44m6QfUZ
— nori (@nnori123nori) July 4, 2022
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アマビエさま、どうか日本をお救い下さい
左から、リアド・サトゥフ氏、ねこまさむね、水木しげるさん