猥談が人類愛に繋がる/吸血鬼Y談おじさん【吸血鬼すぐ死ぬ】 | だからおっさん最高だって言ってんだろ

だからおっさん最高だって言ってんだろ

40代以降男性の良さを世界に発信し続ける孤高のブログ

 

さあ今日もおっさんブログの時間です。

ここ最近ずっと実写系のおっさんが続き、次のチョイスに迷ったのですが

折角なので、そろそろ新刊が出る話題の超人気漫画『吸血鬼すぐ死ぬ』から1名。

 

私はいつの間にか一番読み込んでいる週刊少年誌がチャンピオンになってるんですが

『吸血鬼すぐ死ぬ』はチャンピオンヘビロテ読者になったきっかけの重要な漫画です。

刃牙を読みたくてチャンピオンをめくっていた途中に見つけた作品で、

絵が綺麗なのとギャグのテンポが好みそうだったので読みはじめたら早速ハマりました。

因みに最新7巻は10月6日金曜日に発売です。買ってね!

 

 

『吸血鬼すぐ死ぬ』は前述の通りもう7巻まで出ていますし、

先日本誌で100話のお祝いもしていたので、そのあらすじを全て話すのは少し骨ですが

簡単にまとめると「変態がたくさん新横浜に出てくる」という話です。

ていうか最初の頃はもう少し吸血鬼の話もあったような気がするんですが

最近は全く血を吸わないというか、ただの変態が出てるだけの作品です。

作者も100話記念で「もっと描きたい変態が沢山いるので頑張ります」って言ってたし。

 

そんな変態なんて若気のほとばしりみたいなものに与するおっさんがいるのか?とか

ていうか変態なおっさんなんていくらでもいそうだけど大抵底が浅いじゃないか?とか

そんな風に思ってしまうおっさんマニア1年生の諸君。いるんだよここには。

吸血鬼すぐ死ぬには、気品と紳士さを備えた最高の変態なおっさんがいるんです。

自分は脱がないけど人を脱がせるようなおっさんがいるんですよ!ハア………最高か…?

 

 

それが…今回取り上げる「Y談おじさん」です。

このおっさんによって吸死(略称)は確固たる変態漫画の道を歩き始めた感があります。

Y談おじさんは、自分の持つ謎の杖から催眠光線を出して、

人に性癖を喋らせまくるというクソしょうもない最高の能力を持つおっさんです。

本誌ではえらい人気が出て、その後も準レギュラー状態になっています。

 

しかし下ネタもクレーム対象になる現代、なぜY談おじさんの人気はえらい高いのか。

その理由を彼の立ち居振る舞いや顔の良さに求めるのは安易と言えましょう。

Y談おじさんが出てくると必ず行われるのが「既存キャラの性癖暴露」です。

これはほとんど吸死における新キャラ登場時の洗礼に近く、

読者はレギュラーキャラ多くの性癖を把握するに至っています。なんつう漫画だ。

 

しかし、彼らの性癖を1つ1つ学ぶたびに我々は知るのです。

どんなキャラクターも、それは人間なのだということを。

シリアスそうに見えるキャラも、頑張ってるキャラも、皆エロには忠実だと。

性癖というのは彼らの半生や子供時代、トラウマまでもが反映されているため

ふと漏らされた性癖の告白によって、我々はキャラクターの深層部を覗けるのです。

 

 

というわけで、Y談おじさんは我々に人間への根源的な共感や信頼感を取り戻させる

大変人間的に深い術が使えるおじさんだと言えるのです。

彼がいるからこそ、全てのキャラクターが輝き出すと言っても過言では無いでしょう。

絶対に会いたくないけど、人類愛に目覚められる。それがY談おじさんの意義です。

Y談おじさんが気になる!という方はとりあえず

『吸血鬼すぐ死ぬ』3巻の28死「Y談ダダンダンダンダダーン」と

同6巻の67死「大脱走VRC(Vampire Research Center)」を読んでください。

ついでに6日に発売される新刊も買おう。

 

 

次回も同じチャンピオンから連れてこようかと思ってます。

ロングランのあの作品より。どうぞお楽しみに。

 

☆☆11月23日のコミティア122に出展します☆☆

自主創作作品の展示即売会、COMITIAに出店します。

サークル名は「四十八歳教」。

「日常に潜む可愛いおっさんの見つけ方」という外伝と

全然本筋と関係なく、葉巻を吸おうよという呪詛の詰まった漫画を出します。

また場所とかわかったら告知します。