その目の中に光はあるか/和泉晴紀(63歳) | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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久々に復活していますが、いつまで続くかわからない。

それがおっさんブログです。まるでサラリーマンおっさんのダイエットみたいですね。

そう考えれば可愛いんじゃないかなって最近思い始めました。

おっさんは何をやっても可愛い!さながらハムスターのごとし。

 

 

さて、今回取り上げるのは漫画家の和泉晴紀さんです。

ガロ系の作家のため、一般的に女子高生から老人まで知っている系の作家ではありませんが

『インテリやくざ文さん』や、久住昌之氏と共著の『かっこいいスキヤキ』など

ガロガロしい(ガロを読んだ人にはわかる形容詞です)作風というより

パロディやシュールといった作風で知られる、好きな人は絶対好きなやつです。

 

しかし、今でこそ漫画家がTwitterや生放送に顔出しすることも少なくなく

連載を持ったらとりあえずTwitter専用アカも持つみたいな時代ですが

和泉先生がデビューした頃は別にそこまで顔出ししたり目立つということもなく

まあまあ、内輪で知られているかなというイメージでした。

現在も和泉先生はTwitterをやっていますが、毎月更新が数回という程度です。

 

 

しかし、この和泉先生の素顔というのは、意外な形で露呈します。

それが、同じく漫画家である山崎紗也夏先生が描いた『ダーリンは55歳』。

庵野秀明も「漫画家と結婚したら私生活が漫画にされる」と警告を受けたと聞きますが

その例に漏れず、和泉氏のプライベートは商業作品として流出しました。

因みに山崎先生と和泉先生は20歳の年の差婚です。いいよなぁ。
 

そこに描かれているのは「朝ご飯を毎朝嫁より早く起きて作る」とか

「目がかすむから夜は仕事出来ない」とか「乾燥肌でタッチパネルが押せない」とか

Twitterのハードボイルド格好良いおっさん和泉晴紀に比べ、やべえくらいプライベートです。

個人的には「ピンバッヂが好きすぎてどこに行ってもすぐ買う」っていうのが

やっぱりあんなにハードボイルドでも少年だったかという感じがして最高ですね。

あと髪を染めてる上に前髪があるのもかなりポイントが高い。やっぱりおっさんは前髪ですよ。

 

 

しかもこの作品は、素晴らしい事に和泉晴紀氏本人も寄稿していて

数ページ、自分の生活について描かれたものが挟まれているんですが

この時の自画像もね、素晴らしいんです。何がかというと目が。目が素晴らしい。

なんかこう、目が、無邪気というか、光があるんだよな。

山崎画の和泉氏はだと目はメガネに隠されているか、点で描かれる事が多いんだけど

和泉晴紀は自らを「目に光がある」と定義づけている!!!こんなに美しいことがあるか?

おっさんが目から光を無くしたらおしまいなんだよマジで・・・・・・。

 

常日頃から私はおっさんは少年のままでいてくれと叫び散らしていますが

和泉晴紀氏は自らを多分おっさんだとは思っていませんね。最高です。

多分せいぜい行って青年だと思います。もうねぇ・・・最高です。

誰しも和泉晴紀のような少年おっさんであってほしいと切に願う今日この頃です。

因みに山崎先生は、『サイレーン』や『シマシマ』といったドラマ化漫画を描いていますが

よく作中に、最強のおっさんキャラを漫画に出します。渡さんとか。

渡さんを産み出した時点で私にとって山崎先生は最強の漫画家なんですが

やっぱり身近に良いおっさんがいるということは、何か影響しているのかも知れない。。

 

 

さて、次回ですが、また久々に一般おっさんでもやりたいところです。

どうなるかはまだわかりませんが、どうぞお楽しみに。