今さらやめられないおっさんデビュー/田中一郎(39歳)【囚人リク】 | だからおっさん最高だって言ってんだろ

だからおっさん最高だって言ってんだろ

40代以降男性の良さを世界に発信し続ける孤高のブログ

 

{731A72EB-4746-4C68-AEE7-FF44E156E89B}

 
 

ああ・・・・・・

囚人リクが終わってしまいました・・・・・・・・・。

この文章は前の日に書いてるんですけど、
もう私が囚人リクにできることはこれくらいだ・・・・・・。


さて。


お察しの通り、今回は囚人リクのおっさんを紹介するんですが
この作品は、めちゃくちゃ良いキャラだらけながら
メインどころに40を超えたと思われるおっさんは(多分)いません。
20代かな!と思われる風格があるキャラクターであるレノマも未成年。
最大の敵である鬼道院永周は・・・どうかなぁ。30代後半じゃないかな。
作品最大のキーパーソン、藤本吾郎くらいですかね、おじさんなのは。


という訳で今回ご紹介する「田中一郎」も、40歳未満です。ギリ39歳。
ただ、10代の少年、青年が多い当作品内で彼は「おっさん」と呼ばれています。
囚人リクは脱獄漫画ですが、実質的な作戦部分を練るのがこの田中一郎。
革命家として5回投獄されて、5回脱獄に成功するという
趣味の脱獄のためにわざと投獄されとるんかと思ってしまうくらいの人です。

そして、この田中一郎、初期は「大人」という立ち位置からか、
あまりキャラが強くなく、落ち着いてるね・・・という印象の人でした。
1巻から殴る蹴るの暴力パラダイス囚人地獄だった囚人リクにとって
殴り合いは脳細胞減るから・・・って感じ(印象論です)の田中一郎おっさんは
ちょっと異色であり、同時に派手さの無い大人でした。
名前も究極超人Rの田中君と被ってるのに首の一つも外れない地味具合。
手錠は外れるけどな!(ドッワハハ)(囚人リクギャグです)


しかし、その彼の地味さは意外な方向から華美になっていきます。
それが「謎のポーズを決めながら格好良いセリフを言う」という現象。
そう。田中一郎氏はある時突然、「謎のポーズと共に良いセリフを言うキャラ」として
そのキャラクター性に訳のわからない方向の深みを持たせることになるのです。
謎のポーズは独特で何とも言いようがないんですが・・・謎のポーズです。

もしかしたら田中さんも思ったのかも知れません。「俺ちょっと地味かな」って。
とは言っても、いやその方向は誰も求めてなかったよね?!?!ですし、
囚人リンクの中で誰も「おっさん何そのポーズ」とツッコんでいない。
せいぜいPixiv辞典に「かっこいいポース」がタグ付されるくらい。
お分かり頂けるでしょうか。これはもはや、不毛すぎるキャラ付けなのです。

田中さんは、「大人は格好良いポーズが決めるものだ」くらいのつもりで
覚悟を決めて格好良い?ポーズを決めているのかも知れませんが、
それで見開きまで使われているのに、完全に空回っているのです。
この漫画の最大の良心であるリクにすらツッコまれていない。怖い!冷たい世間!!
実際それまでも「こいつ自分好きすぎないか」描写は色々あるんですが
それでもポーズくらい何か・・・リアクションしてやれよ皆・・・。


しかし、そんな世間?の目にも関わらず、田中さんは常に「俺たちは鳥になる」とか
「脱獄は人間の尊厳を賭けた戦いだ」とか言いながらポーズを続けます。
多分ねぇ、もう、ここまで来たら、本人は自分のためにやってますよ。
そういう「俺の世界」のために生きていてもう39という田中一郎くん。
お姉さんねぇ、そういう人、凄い好きですよ。そのまま40になり50になってくれ。
ていうか田中一郎のfigma出してくれ。毎日ポージングさせたい。

 

いや、ここまで冗談半分みたいな感じで語ってますけど
マジで囚人リクはねぇ、、、最高なんですよ。

ていうかここまでネタにしておきながら田中一郎ポーズ超格好良いからな。

鏡の前で「革命の闘士、田中一郎!」って叫びながら練習するくらいは格好良い。
他のキャラクターも、どんな数コマしか出てない人でも全員愛おしい。
話も飽きないし、やっぱり作者の技量と愛が半端ないんだと思います。
 

あと何と言っても漫画の表現が秀逸に最高です。漫画が上手すぎる。
コマ割りとか、コマの使い方とか、構図とか、もうほとんど映画です。
悲しい、そして嬉しいことに今日、7年の連載を終えて完璧な最終回を迎えたリクですが
(まだ読んで無いけどあまりに信頼が深いので、完璧な最終回だと確信している)
今からでも良いので是非読んで欲しいと思います。

ちなみに私が一番好きなキャラは内海です!ヤバい人最高!!!