ドリフターズの新刊はいつ出るんでしょうね。
これは平野耕太ファンの挨拶です。364日使えます。何なら販売当日内でも使えます。
以前は「HELLSINGの新刊は出るんでしょうかね」でした。
HELLSINGが完結したことで、「いつ」という言葉が加わったことにご注目下さい。
今や、平野耕太ファンは「遅くとも必ず新刊は出る」という希望に満ちているのです。
さて前置きはここまでにして、今回取り上げるのはペンウッド卿です!!!!!
HELLSINGファンなら皆大好きペンウッド。最高の脇役ペンウッド。
イギリスと言うより日本人のような気の弱さと侍魂に、我々ファンは涙を流すのです。
今回は普通にネタバレしないと話が進まないので、さらりとネタバレします。
ネタバレ厳禁派は今すぐ全巻買って読みましょう。全巻揃う平野作品読めるなんて幸せだぞ!
============================以下ネタバレ注意=====
さて、ペンウッド卿とは大英帝国円卓会議の一員です。
平野作品で連続する漢字が5つ以上続くとこれはもう絶対的に格好良いのですが
ペンウッド卿だけはしつこく全然格好良くない自称無能です。
しかも高倉健的な「自称不器用だけどそこが逆に良いよ健さん」じゃなくて
「お前何でその年になってもそんなにグズグズしてんだよ」といわれる系の無能です。
ただでさえHELLSINGはオタクの思う格好良さが詰まっているので
ペンウッド卿のコミュ障っぷりとか下がった眉にオタクは自分を見るような腹痛を感じます。
マンガというのはキャラクターの魅力をいかに見せるかが問われますが
HELLSINGは主人公からチンピラ級の敵まで皆それなりの濃さを見せているので
ああペンウッド卿はちょっと箸休め的なキャラというか、
他のキャラがどれだけ異常かを示すためのメルクマール的なアレかな・・・と思うのですが
まさか平野耕太がそんなキャラの手抜きをする訳が無いんですね。
HELLSINGは、出てくる人間全員格好良いのです。
もう名前さえ出ていれば全員格好良いに決まっているのです。
ペンウッド卿の見せ場は、6巻で彼が敵を巻き込んで自爆するシーンです。
敵の襲撃から逃げること無く、自分の責務を果たすために散るそのシーンは
「これまでの無能振りが全部格好良さのための伏線」という超ずるいやつです。
平野耕太はこれだから格好良いんだよなぁ。ほんと結婚してくれ。
もう、なんていうか、この作品を読んで、果たしておっさんを嫌いになる人がいるのか?
ていうかこの世のおっさんは全部これなんだよ!!と過激派じみるくらいに
ペンウッド卿は格好良い。死ぬって本当に最後の切り札だけど、その使い方が上手い。
HELLSINGは重要キャラがホイホイ死ぬ世界だけど、全員死に方がヤバいくらい格好良い。
オタクの夢が詰まっている最強マンガですよ、HELLSING。
因みにHELLSINGにはもう一人最高のおっさん、ウォルターもいます。
ウォルターは以前レビューしたのでご覧下さい。これも本当ずるい。
結論は平野耕太と結婚したいです。平野耕太結婚してくれ。
次回は実写系でなんかやろうかな。お楽しみに。