オタクの期待に過剰なほど応えてくれる万能執事/ウォルター・C・ドルネーズ【HELLSING】 | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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ウォルター

風邪引いて2日も空いちゃった。不覚。
お久しぶりですttttongです。
お察しの通りイラストは後でまとめて更新します。すいません。

格好良い非実在老中年というのは実は沢山いて、
オタクの方が格好良い中年には敏感なのでは無いかと常々思っているのですが
(エロゲ脇役における格好良いおっさん率の微妙な高さはあれ何なんだろうね)
今回はオタクの心を一度掴んだら離してくれない平野耕太先生の代表作『HELLSING』より
戦う執事、ウォルターの登場です。


(以下ネタバレあるので未読の方は注意)


平野耕太と言えば、とにかく形式美のような格好良さが魅力です。
普通に暮らしていてスラスラ出るはずの無い格好良すぎる台詞回し。
ただ立っているだけなのに歌舞伎のような立ち姿。光源無視でも気にならない格好良い影。
そういう世界観の中で美青年とか美少年とか美人が出てきたら、
もうそれはある意味宝塚みたいなパーフェクトワールドな訳で、
平野耕太のマンガはそのまま血まみれ宝塚みたいなもんです。平成の月岡芳年です。


というわけで、そこに出てくる格好良いおじいちゃんウォルターは
当初こそ名脇役として主人公達の武器調達、移動の手伝い等行っていましたが
途中から「主人公と戦いたいがために」敵側につき、
しかもどういうオプションか(平野耕太の趣味で)美青年時代に若返り
それに飽き足らず弱ってからは(平野耕太の趣味で)美少年時代に若返り
最終的に(同趣味で)血を吐きながら美しく死ぬという役柄でした。

美少年時代のウォルターが美しく、平野耕太趣味全開でエロすぎるのはもちろんですが
さすがオタクの心を良くわかっている平野耕太先生は
おじいちゃん時代のウォルターも普通に格好良く描いてくださいます。


そもそも「執事」という言葉にオタクは過剰な期待をするもので
ウォルターは正にオタクの過剰な期待に応えてくれる執事でした。
プロの技すぎる武器の用意も1人でやってのけますし
老体にもかかわらず首から下は青年の精悍さでゾンビとかばんばん倒しますし
それでいて物腰柔らか、常に丁寧語、そして片眼鏡。ごちそうさまですウォルターさん。
お茶とか入れて上げるからそのまま家にいてくれ。金も払うから。

で、平野耕太先生様のフェチ魂はそれにおさまらず
ウォルターを若返らせてエロい美少年に仕立て上げた上に血まみれで戦わせるし
煙草はくわえさせるし口調は生意気な感じに変わるし、一粒で2度美味しい!かよ!もう!!
どこまでオタクの期待に応えてくれるんだよ。
私は平野耕太のオタスペックをそのまま引き継いでエンジンか何かにしたいです。


これが死に方がまた素晴らしいんですよね。
何だかんだ主人公を(ストーリー上)立てるために死んじゃうところも
一歩引いた執事らしい健気な生き様が泣かせるじゃありませんか。
こっちはニヤニヤしながら読んでるわけですけど。


ああ今回のブログは書くのがすごい速かった。
多分愛が溢れてるのと、オタクのツボにハマりまくりだからわかりやすいんですね。
因みにアニメOVAでは、声優が清川元夢、浪川大輔(青年)、朴璐美(少年)で
もうアニメ版もパーフェクトだウォルターって感じでした。
いやパーフェクトです平野耕太先生ありがとうございます。おたくで良かったです。


さて明日は明日でまた二次元を取り上げます。
最近マンガばっかり読んでるからそちらより1名。
どうぞお楽しみに。